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テクノロジーはどこまで人間に寄り添えるか?
10年後、日本の病院はここまで変わる!
無人診察室、がんワクチン、AIの誤診、人手不足を解決する介護DX……
いま知っておきたい、教養としての医療とAI
画像診断や創薬など、医療にAI技術が導入されるようになって久しいが、
今後この流れはますます加速し、診療や介護、看取りの場面にも
AIは欠かせない存在となる。
かつて人間医師の“聖域”とされた「対話」「寄り添い」「見守り」といった領域にも
容赦なくテクノロジーが入り込んだとき、医師に残された役割とは何か。
私たち患者の命の扱われ方はどう変わるのか。
そして、この大変革は人手不足や医療費膨張をはじめとする
日本の医療問題を解決へ向かわせるのか。
はたして死角はないのだろうか――。
未来の医療が描く、これからの生き方、死に方とは?
直面する変化と課題、打開策を最新研究から論じる。
【目次】
序 章 AIに看取られる日
・介護から看取りへ――10年後のAIとDX
・「人間中心の医療と介護」からの再構築
・日本の医療制度が抱える問題 ……ほか
第1章 なぜ「医療にAI」なのか
・医師とAIの主従関係は逆転する
・ヤブ医者も「名医」もいなくなる
・AIが変える診察室の風景
・AIの進歩で誤診が増える? ……ほか
第2章 患者のビッグデータが治療を変える
・ビッグデータで超早期にがんを発見
・便座で、鏡で、生体データを収集
・医療情報と収入データを紐づける
・AI医師が誤診したら誰が責任を負うのか? ……ほか
第3章 AIだけじゃない! 2035年の医療技術
・バイオプリンティング:3Dプリンターで身体の部品を作る
・デジタルツイン:治療を「仮想の自分」で試す
・がんワクチン:自身の免疫をがん専用兵器に育てる
・長寿遺伝子と老化細胞除去:細胞から若返る ……ほか
第4章 AIは医療費問題を解決するか
・美容外科への人材流出=「直美(ちょくび)」問題
・医療費削減のカギはOTC薬
・デジタル治療アプリ(DTx)の可能性
・ChatGPTへの相談で医療費削減? ……ほか
第5章 これからの人間医師の役割とは何か
・人間医師の「聖域」
・患者の経済状況に合わせた治療の提案
・「病院=儲かる」は過去の話
・ミニマムDXで始める未来のクリニック ……ほか
第6章 未来の介護と「寄り添い」
・高齢化する訪問介護の支え手たち
・ICT化できない現場
・バイアスだらけの要介護認定
・介護現場のハラスメントはなぜ起こるか ……ほか
第7章 「死ねない時代」の安楽死・再論
・安楽死を語るとき大切にしたいこと
・日本では医師任せの「グレーゾーン」
・自殺幇助と積極的安楽死を合法化すべき理由
・死を語ることの忌避感を乗り越える ……ほか
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
AIは医療と相性が良く、今後急速に進歩し、医療従事者も患者も大きな恩恵を受けることになる。それは診断や治療領域だけでなく、看取りなどの人生の終焉にまで及ぶだろう、というテーマ。以下、トピック。
診療ガイドラインというものがあり、日本では国際ガイドラインを日本版ガイドラインとして調整して利用している。様々な診療情報を組み合わせて診断を判断するためのもの。年配の医師より若い医師、また地方より都市部の方が活用されており、AIが診断するための土台になると考えられる。
ガイドラインにない希少な疾患の診断も人間よりAIに分がある。多くの医師が診ているのはいわゆるよくある病気で、診たことのない病気の診断は難しいが、AIは過去のビッグデータに基づいて見落としなく病名のリストを提示できる。
マルチモーダルAI診断システム。画像、文字情報、音声、数値といった複数の情報源を統合的に分析すること。
日本の医療ビッグデータは、プライバシーへの配慮から患者の収入などの経済的な情報との結びつきがない。このようなデータの収集や解析には大きな可能性がある。
増大し続ける日本の医療費削減のポイントをいくつか
・風邪症状の治療に費やされている医療費、年間550億円。保険適用のため社会保障費から支払われる。
・ドラッグストアで購入し後から確定申告して戻ってくるOTC薬、普及していない。
・GLP-1受容体作動薬は、食欲抑制により血糖コントロールできる糖尿病治療薬だが、美容目的の痩せ薬として使用されるようになり、本来必要とされる患者への供給が問題になっている。保険適用の線引きも課題。
・オンライン診療は現在の制度では医療費削減に直結する。医療の質を担保しつつ患者の安全を最優先にする運用検討が求められる。LINEプラットフォームを活用する事例あり。
・デジタル治療アプリの活用。
・風邪や打撲など緊急性がない症状で救急車を使うケース。2023年に救急車で搬送された傷病者は
664万人、うち約半数の322万人は軽傷者だった。松坂市は市内3基幹病院に救急搬送された患者のうち、入院に至らなかった軽症患者から一人あたり7700円を徴収することにし、救急利用が20%削減された。
介護現場でのロボット活用が試みられている。介護ロボットは誰かの負担を軽くする存在であるべきだし、医療DXは業務を機械化することが目的ではなく、人が人として向き合える時間を取り戻す事にあるべき。
ALS(筋萎縮性側索硬化症)患者についての現状や、眼球以外動かせない状況になった方が執筆された本などの紹介。いつか読む。
Posted by ブクログ
本のタイトルと中身がちょっとズレていると感じた。
AIに看取られるのが現実的になるの?
どうなの?と思ったけどそこはスッキリしなくて。
著者は医療費の高騰を懸念していて
簡単な疾患で病院に行くなOTCでなんとかしろと警鐘をならしている(AIと関係あるのか?と思ったけど)けど
寝てたら治るような発熱でも
学校や園は親を煽って病院で診断をもらってこいと言うし、むしろそっちにテコ入れしなきゃじゃないの?と思うし、
むしろ海外からどんどん入ってきている高額な薬剤(抗がん剤など)を死ぬ間際に延命のためにガンガン使ったりしていることの方が医療費としては問題なのでは?と感じた。
時代の流れとしは
AIが血液検査や画像データからあらゆる治療法を考え出すのは人間より優れていると思うのでAIにお任せするようになっていくと思う。
人間にしかできないことができる人がこれからは
尊重されるんだと思う
AIと人間的な会話ができるようになっていくと思うし、認知症の方などであれば人間のようにキレたりしないしいいのかもしれないとも思う。
テレビ電話しているようにAIと話してスッキリするみたいな。
医療アプリはいいと思った。
医療費(薬剤費)が下がるアドバイス的な生活アプリはすごくいいし、伴走してもらえたら生活習慣病が治る方も増えそう。
ただ、逆にメガファーマに潰されるのでは?と少し思ってしまったけど。
Posted by ブクログ
前作『未来の医療年表』はchatGPTが一般公開される直前の刊行であった。本作はその穴を埋める続編のような位置付けになる。ただ、タイトルと内容が必ずしも一致してはいない。
著者は、現在の人口減少、医療費の逼迫を鑑みると、このままの医療制度を維持することは困難であると述べる。そのうえで、経済的な効率を命と引き換えにすることに明確に反対している点が肝であり、これは前作から変わらない著者の立ち位置である。とてもシンプルに言うなら、命に関わらないようなものは、ある程度の我慢をしなくてはいけない時代がくるということだ。
AIの活用は医療職だけに求められるものではない。医療崩壊をさけるためには、我々一般人もAIエージェントを活用して、医療にかかるか、セルフメディテーションでしのぐか、判断できるだけのリテラシーを高める必要がある。AI時代とは、AIにおんぶに抱っこのバラ色の時代ではなく、AIの提案を受けるか受けないかの選択を常に迫られる時代である。そういう時代が目の前に来ている。
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ビジネス・実用
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