奥真也のレビュー一覧
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本のタイトルと中身がちょっとズレていると感じた。
AIに看取られるのが現実的になるの?
どうなの?と思ったけどそこはスッキリしなくて。
著者は医療費の高騰を懸念していて
簡単な疾患で病院に行くなOTCでなんとかしろと警鐘をならしている(AIと関係あるのか?と思ったけど)けど
寝てたら治るような発熱でも
学校や園は親を煽って病院で診断をもらってこいと言うし、むしろそっちにテコ入れしなきゃじゃないの?と思うし、
むしろ海外からどんどん入ってきている高額な薬剤(抗がん剤など)を死ぬ間際に延命のためにガンガン使ったりしていることの方が医療費としては問題なのでは?と感じた。
時代の流れとしは
AIが血液検査や画像データからあらゆる治療法を考え出すのは人間より優れていると思うのでAIにお任せするようになっていくと思う。
人間にしかできないことができる人がこれからは
尊重されるんだと思う
AIと人間的な会話ができるようになっていくと思うし、認知症の方などであれば人間のようにキレたりしないしいいのかもしれないとも思う。
テレビ電話しているようにAIと話してスッキリするみたいな。
医療アプリはいいと思った。
医療費(薬剤費)が下がるアドバイス的な生活アプリはすごくいいし、伴走してもらえたら生活習慣病が治る方も増えそう。
ただ、逆にメガファーマに潰されるのでは?と少し思ってしまったけど。
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Posted by ブクログ
前作『未来の医療年表』はchatGPTが一般公開される直前の刊行であった。本作はその穴を埋める続編のような位置付けになる。ただ、タイトルと内容が必ずしも一致してはいない。
著者は、現在の人口減少、医療費の逼迫を鑑みると、このままの医療制度を維持することは困難であると述べる。そのうえで、経済的な効率を命と引き換えにすることに明確に反対している点が肝であり、これは前作から変わらない著者の立ち位置である。とてもシンプルに言うなら、命に関わらないようなものは、ある程度の我慢をしなくてはいけない時代がくるということだ。
AIの活用は医療職だけに求められるものではない。医療崩壊をさけるためには、我々一般人もAIエージェントを活用して、医療にかかるか、セルフメディテーションでしのぐか、判断できるだけのリテラシーを高める必要がある。AI時代とは、AIにおんぶに抱っこのバラ色の時代ではなく、AIの提案を受けるか受けないかの選択を常に迫られる時代である。そういう時代が目の前に来ている。 -
Posted by ブクログ
本書の刊行は2020年秋。この手の本は旬が過ぎるのが早い。ましてや2022年にChatGPTが一般公開され、世界は大きく変化した。その意味で読むのが少し遅すぎたかもしれない。
まず本書はコロナ禍の最中に刊行されている。ワクチンの開発に時間がかかることを指摘しているが、実際には刊行から数カ月後には接種が始まった。批判気味に述べているiPS細胞の活用は、ここにきて脊損やパーキンソン病治療に光明が差してきた。期待が持てるとしているALSの治療はまだ模索段階である。ほぼ確実に治癒できるようになるとするがんや糖尿病治療は、今後の進展を見守りたい。
一方で、医療費削減の観点から進むだろうと本書で指摘した高額医療費補助の抑制やOTC薬品への追加負担は、今まさに急速に進んでいる。予測を当てるのは難しい。特に夢のあるものこそ。そう思った読後感である。 -
Posted by ブクログ
AI活用による診断や、スマートウォッチ等から個々の病気予測など、未来の医療の話から、健康をお金に置き換えて、如何に臓器の消耗を抑えるか(節約するか)まで、わかりやすくかかれている。
自分が考えていたことと似ていたこともあり共感はする……が、その医学的根拠を知りたかった。
脳の消耗については医学的根拠がないが……などと書かれているので逆に他の項目では医学的根拠はあるのだろうし、いくつかの本でも似たようなことが書かれているので、正しいのだと思けれど……。
根拠やそのエビデンスレベルが示されていない医学知識は実践するか否かの判断がつかず、あまり活用できない。 -
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医療は完成期に入りつつある。
2025本格的認知症薬
2030感染症の脅威から解放
2035ほとんどのがんが治療可能に
2040人工臓器、糖尿病解決、神経難病克服
がん治療は分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤、の組み合わせ。ALSも分子標的薬で。SMAの治療薬ゾルゲンスマ。高価なので抽選になった。
指定難病は、増えている。なんとかなりそうだ、というものが難病に指定される。増えるのは悪いことではない。
ips細胞は、実用的ではない。ES細胞は再生医療に成功事例が多い。
認知症はアミロイドベータに注目しすぎて10年遅れた。タウタンパク質に注目されている。
2022スマホウェアラブル端末
2023オンライン診療定着
2030医師法大改正、AI診療が主流に
2032安楽死法制定、AI医師法制定
AI時代には、うぇらぶる端末からのフィードバックでAIが投薬量を調整する。
朝昼晩という薬の飲み方は、患者が飲むのを忘れないため。
未来の医師は医療を作り出す人と、寄り添う人に分かれる。
アジアや東欧の医学部に進学する例が目立っている。
高齢者医療の予算を大幅にカットしたイタリアは、医師免許を持っていても仕事にあぶれて他の職業についたり外国に移住した人がいる。
おむつとビールの関係はわからないまま、相関だけは観察されている。=ヒューリスティックな手法(発見的)=創薬の手法として使われている。
インシリコ=コンピューター内で薬が作られる。
カプセル内視鏡、最先端ナノ医療デバイスなど。
腸内細菌叢移植は潰瘍性大腸炎に有効。
予防の最大の意義は、長期の健康戦略。
医者にとっての治る、は完治ではない場合が多い。
60歳からは小太りくらいがちょうどいい。
自前の臓器は節約したい。天然の臓器には未知の役割もある。
口腔ケアは怠らない。電動歯ブラシで磨き残しを検知する。
いつどこでも病院にかかれるのは日本くらい。フリーアクセス。
安楽死はオランダスイスなどで認められている。
シンガポール、タイ、韓国などは医療ツーリズムを国策にしている。
女性医師はキャリアが途切れてしまう。
女性医師のほうが、死亡率が低く、再入院率も低い。
医学部以外は、学長でも2000万円程度と収入が低い。研究費も少ない。
アメリカでは患者会もビジネスの対象。
製薬メジャーは20個同時並行、成功率5%でよい。
イギリスのNHSの仕組みは、近未来の日本が参考にできる。最小限の医療サービスだけを無料でカバーしている。 -
Posted by ブクログ
人生100年時代という言葉は、私が記憶するに数年前から言われ出したように思います。年金支給時期を遅くするための宣伝文句と理解していたのですが、この本を読んで考え方が少し変わりました。医療技術が進んで、今までに治らないとされていた病気である癌が治癒可能になり将来的には平均寿命が上がることが予想されているからの様です。
この本のタイトルでもあり、本の帯に書かれていますが、未来の医療年表によれば、認知症薬の誕生、AI治療の進展、癌・感染症・糖尿病を克服することが予想されているようです。また2032年を目処に日本においても安楽死法が制定される模様です。
長生きできることは確かに良いことだと思いますが、それには条件があると思います。食べることに困らず、自分のやりたいことができて、家族を含めて他の人に迷惑をかけずに自立して、生活するために体を壊す働き方をしない等を私は挙げることができます。
日本でも私が生まれた50年以上前には、平均寿命が60歳程度であったように思います、その時には確かに長生きすることは国民みんなの願いであったと思いますが、あれから半世紀経って、平均寿命が80歳を超えた今、いつまで長生きすることが本人にとっての幸せかを、改めて考える時期に来ていると思いました。
以下は気になったポイントです。
・2035年、ほとんどの癌が治療可能に、その理由は、癌の本質は基本的に遺伝子の異常によって引き起こされるいでんししっかんであり、2000年代に入ってから個々の人々の遺伝子配列を解析する技術が飛躍的に高まったから。この結果、直接アプローチする「分子標的薬」という治療薬とそれを中心に据えた治療法が開発、確立されたから(p17)さらに、ゲームチェンジャー(ある分野の状況を一変させてしまう)が存在する、2018年にノーベル医学賞を受賞した、本庶佑博士らが開発して「免疫チェックポイント阻害剤」、さらには楽天メディカルでは「光免疫療法」という治療法に取り組んでいて、2020年6月に承認申請が成されている(p21)現在は、分子標的薬と免疫チェックポイント阻害剤をどう組み合わせるかの段階に入っている(p22)
・ワクチンの場合は、健康な人に投与することが前提になので、安全性に関する要求度は、病気の人に使う治療薬と比較してさらに高くなる。(p25)
・iPS細胞について現時点で疑問視されているのは、多様性の部分である。どのような組織、臓器にでも分化できるはずと当初は考えられていたが。実験を重ねていくうちに意外とそうでも無いということが見えてきた(p46)再生医療は壁にぶち当たっている(p159)
・加齢により水晶体が白く濁って視力が低下する白内障は、症状が悪化すると人口水晶体(眼内レンズ)に交換する手術を施す。これも立派な臓器交換である(p49)
・インフルエンザワクチンの予防接種は、弱い人たち(高齢者、乳幼児など)が死ななくて済むように実施されている面が多分にある(p57)
・現在の日本においてAIによる画像診断ソフトウェアの開発で先頭を走っている、脳動脈瘤を見つける画像診断ソフトが動脈瘤を見つけた割合は、人間医師よりも10ポイント高い数値出会った。医師法による制約もあり、運用面となると簡単でないが、少なくとも技術的にはAIが人間の画像診断をすでに凌駕している(p69)
・現在の日本では法的に認められていない安楽死についても、オランダ、スイスなどの一部の国では終末期の患者の自己決定権として認められている。医師法を改正して医師の役割を明確化出来次第、2032年頃というのがあるべきタイミングだと思われる(p82)
・2016年からは処方を含むレセプトに関するデータが公表されるようになった、病院や調剤薬局のレセプト(保険診療で行われる医療行為について診療報酬を請求するための書類)などの情報を集める「ナショナルデータベース」の事業が形になったから(p90)
・制度関連年表によれば、2023年:オンライン診療定着、2025ねん:病院へのフリーアクセス禁止、医師の働き方改革法制定、2028年:国民皆保険負担率5割。2030年:医師法大改正、看護師法、薬剤師法等改正、2032年:AI医師法制定、安楽死法制定、70年以上も医師法が変わらなかったのは、17万人以上の医師を会員にする日本医師会が、反対してきたから(p96)
・2018年には初心および急性疾患を除いてオンライン診療も健康保険が使用可能になった、さらに2020年4月には初診でさえも、コロナ感染が終息するまでという期間限定であるが、解禁された。これによりオンライン診療を多くの医師達が実践することになった(p103)
・オンライン診療が本当に使えないかどうかは、人間が五感によって得ているのと同レベルの情報が入手できる段階になってから判断すべき、それができるのは2023年くらいであろう(p108)
・2008年にオリンパスが日本で発売を開始したカプセル内視鏡は、口から飲みこんだ薬サイズの内視鏡が体の中を旅して周り、消化器系の異常を報告してくれる装置である(p117)
・自動運転の技術が実用段階に達して、さらにAI診断と連携されれば、自動運転車は、自動で往診に行って帰ってくる無人の診療室、に応用できる可能性がある。自動運転と、AI医師による自動診断との共通点が多い。(p129)
・日本の医療保険は、全国健康保険協会の運営する「協会けんぽ」(比較的小さな企業が加入して共同運営)と、大企業が独自に運営する健康保険組合がある。どちらでも事故負担率は3割であり、アメリカに住んでいる人の状況に比べると、持っている保険証の種別で受けられる医療に本質的な差はない(p140)
・テニスは対戦相手とさえ合意できればいくらでもゆるくできるスポーツである(p153)
・理想的な考え方としては、50代までは生活習慣病対策としてダイエット(内臓脂肪を減らす)を心がけて、60歳以降の目標は体重を維持(筋肉を落とさない)すること、太り過ぎはダメだが「小太り」が長寿である(p158)
・日本では、臓器移植法や医師法も含めて「死とは何か」を明確に定義していない。呼吸停止・心停止・瞳孔拡大、という3つの徴候を持って人の死の診断基準とする「三徴候説」が昔から有力な説としてあるのみ(p202)
2021年1月23日作成 -
Posted by ブクログ
新聞書評で気になったもの。未来を論じている以上、当たり前のことなんだけど、自分の想定以上に机上の空論感が感じられてしまい、何だか白けた気分を脱することが、終始出来なかった。現場の意見は、あくまで現在の事象に基づくものだから、臨床を離れている立場で何言うものぞ、っていう批評は当たらないのかもしれない。現状、宇宙旅行は可能なのかもしれないけど、それが人口に膾炙するのはいったい何年先?的な、現実と最先端の乖離を感じさせられる描写がとても目立つ気がしました。あと、実際に証明されていることと、自分がそう考えていることが、そこかしこでごっちゃになっている印象も…。期待した内容には届かない一冊でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ本書は、医療の進化により、病気は死ぬ原因ではなくなりつつあり、将来は、どのようにして有意義に生きるか?という点が重要になるだろうという、将来の展望を示している。
確かに、多くの疾病は、治療法が確立してきており、治らないかもしれないが、QOLを低下させずに生きながらえられるようになってきている。一方で、生活の質や高額な医療費などの観点が問題になってきている。
したがって、病気をただ直すことだけではなくて、生活の質をどのように維持していくか、また、不必要な医療費の支出をどのように抑えるか、または、死ぬ権利といったところまで踏み込んで問題提起をしている。