【感想・ネタバレ】Die革命~医療完成時代の生き方のレビュー

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Posted by ブクログ

医師でもあり,ビジネスや大学やその他複数の経歴を通して医療に造詣が深い著者が,「死ななくなる」将来を語った本.各所に著者の深い洞察が表れており,興味をかき立てられる.

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2019年04月15日

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ネタバレ

「医療技術✕ロボティクス(Ai、サイボーグ工学、ニューロロボット工学など)」を広く横断的に、しかもそれらを利用する側(消費者・患者など)の視点でわかりやすく、一気に理解する方法を探してた。
これまではそれぞれのキーワードでアンテナ張っていた(ニュースを拾って未知の用語をその都度理解していく)が、この本がその目的を満たしてくれた。

著者はこの領域の池上彰さんのような存在だと思う。

先端分野に職を得ると、立場上、何かと公言しづらくなってしまうので、筆者にはぜひとも今の特異なポジションで情報発信を続けていただきたいと願う(Facebookグループで読者らと対話もしている!)。この本を池上さんの「知らないと恥をかく~~」シリーズのように数年ペースで出したら毎回読みたい。

「(病気による突然)死」がほとんどない長すぎる人生を孤立せず充実した時間にするためには、周囲の人たちから必要とされるよう「利他」を意識し続けること。それが「アクティライフ」という利己的な充実感になっていく、と結んでいるのにも共感する。

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2019年05月05日

Posted by ブクログ

近い将来実現するであろう「不死の時代」を見据え、それをもたらすべく進化し続ける様々な医療関連技術の内容と、その恩恵を受けるはずの我々が直面するであろう課題がまとめられた一冊。

著者は、iPS細胞の実用化やAI、ビッグデータ分析、ロボティクスといった技術の活用などにより、予防・診断・治療の全てにおいて劇的に進化している今日の医療は、その「完成」に向けて「山の9合目」まで来ており、難病や急死といった「病気のラスボス」を突破すれば、人類は実質的に不死、即ち病気によって志半ばで不慮の死を遂げることが無くなり、一部の学説で寿命の理論上の限界とされる120歳まで生きることも可能になる一方、我々自身の意識改革がなければ、単に長期化した人生を「リビング・デッド」として送ることになると警告する。

所謂「人生100年時代」を幸せに生きるためには、無病息災ではなく「多病息災」を前提に病気と上手く付き合うことや、表面的な健康ブームに踊らされることなく定期的な受診や生活習慣の改善といった予防の取り組みを継続することに加え、“いつ死ぬかわからない”という強迫観念からある程度は利己的に生きるしかなかったこれまでの我々の人生を根本から見直し、利他の精神によって生きがいや充足感を形成し、アイデンティティを再構築することが必要と説く。著者ご自身のこれまでのプロフェッショナルとしてのキャリアとプライベートでの様々な経験に裏打ちされた、実用的でありながらも自己啓発的側面も備えた良書。

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2019年03月31日

Posted by ブクログ

「あらゆる人はすべからくいつか必ず死ぬ」という絶対的な命題のもと、医療のできることは何か、医療の可能性は何か、そして医療の限界は何かを論じた一冊。
色々な医療者に話を聞くと、まだ人間の身体のメカニズムには解明されていないことだらけだという人が多い。
この本では「医療の完成は山の9合目」と言う。「9割」ではなくあくまでも「9合目」なのである。9合目から頂上までの道程はきつく厳しい。しかし頂上は見えかけている。
また「9割の病気は治らない」とも言う。つまり「病気との共存」こそが医療の本質だと言う。
ビッグデータやAIを用いた医療の未来、臓器代替、ナノ医療、遠隔医療など最新のトピックスにも触れ、独自の論を展開させていく。
そもそも臓器の寿命は50年程度で、あとはそれを騙し騙し長持ちさせていくようなもの。そう考えると病気との向き合いも変わってくるという展開は非常に納得できる。
ちょっと独自の考え方が新鮮で刺激的な一冊だった。

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2019年03月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 本書は、医療の進化により、病気は死ぬ原因ではなくなりつつあり、将来は、どのようにして有意義に生きるか?という点が重要になるだろうという、将来の展望を示している。

 確かに、多くの疾病は、治療法が確立してきており、治らないかもしれないが、QOLを低下させずに生きながらえられるようになってきている。一方で、生活の質や高額な医療費などの観点が問題になってきている。
 
 したがって、病気をただ直すことだけではなくて、生活の質をどのように維持していくか、また、不必要な医療費の支出をどのように抑えるか、または、死ぬ権利といったところまで踏み込んで問題提起をしている。

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2019年08月04日

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