大暮維人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回は過去編の短編集。だいぶ前に読んだもの。
『知られぬ日本の面影』
怪物びいき、日本びいきの西洋人、小泉八雲。幽霊に悩まされる友人の妻からの相談を奇妙な一行に依頼する。探偵となるきっかけとなる最初の物語。風呂敷から鳥籠へ。
『輪る夜の彼方へ流す小笹船』
鴉夜はなぜ不死になったのか。平安時代、まだ世慣れたところの全くない幼い鴉夜が可愛く…そして一人不死として残される切なさよ。
『鬼人芸』
鬼となった津軽の過去。明治の世で、残る怪物を狩っていた一味が捕らわれて。
『言の葉の一匙、雪に添え』
不死の主を守ってきた馳井一族の物語。若き日の静句、そして鴉夜が首だけとなる前の幸せだった日々の終わ -
Posted by ブクログ
この巻が、天上天下で1番好きな話ですね。
弱虫だった菅野影定と小海川瞳との対決が良かったです。
今までは、ダメキャラだったのに、主人公達に隠れてトレーニングをして強くなっていく姿や、負けながらも立つ姿はとても印象的でかっこよかったです。
特に菅野影定がトレーニングしているシーンの「たとえば、その一枚一枚は取るに足らない薄っぺらなものかもしれない、けれどもそれは厚く深く積み重なって土となり芽を育みやがて森を成す」のセリフが良かったです。
あらゆるスポーツ選手達も日々、メニューをこなして、それが積み重なって、それが力となり、戦いに挑み勝利するのだと感じました。 -
ネタバレ 購入済み
3巻は静かな印象です。
今回の巻で「まよいマイマイ」は終わりですね。1・2巻が「動」だとするならば、
3巻は「静」な内容で会話のシーンが多かったですが、読者を飽きさせず読ませるのは
流石だと思いました。
次はいよいよ「するがモンキー」が始まるので、又アクションシーンも多くなるのかな。
楽しみです。