大暮維人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最高。これだけのパワーの塊を浴びるように包まれるように味わえるのが嬉しい。大暮氏過去最もハッピーな雰囲気のある作品。
ジブリアニメーションを見るときの喜びの本質は動きに宿っていると思うが、大暮氏は絵のディテールの情報量でこれに近い「喜び」を生み出していると思う。
不思議世界の設定はひとまとめに明かされないで、どんどん後回しにされるのだけれども、絵がこれほど「喜び」に満ちているので、明かされるまでゆっくり待っていてもいいやという気持ちになる。むしろ、何も分からないままで待つ楽しさを得られる稀有な体験。それには作家への信頼が必要だけど、それを絵の力で実現させてるのがすごい。
この表現は -
Posted by ブクログ
物語としてものすごく良くまとまった感じです。
そうか、この先とかはなくて、「ここ」で、すべての結論をだしたのか。
このまとまりが、予定調和なのか、物語のパワーが導いた結果なのかはわからないけれど……。でも、この物語に凄く引かれていた自分としては、後者だと思いたいですねぇ。
少なくとも、「人と人が傷つけあうのは悪い事とは思わない」という境地は、けっこう、ジャンプ系バトルが突き抜けていった先にある1つの境地だと思います。
「シャーマンキング」以外にも、この道があったかみたいな驚きがありました。
そして、最後の結論が、「キミに届け」だったというのも、なんか、凄い。でも、納得できます。 -
Posted by ブクログ
読み応えに満足。
なんとなく感想文。
※以下ネタバレ含む。
光臣と文七、光臣と雅孝の対峙がメインだったけど凄く良かった。
天上天下は「なぜ戦うのか」という部分に力点があって面白い。
最初、知人に1~2巻を見せて貰った時は
「なぁんで学校の部活如きで命はってんだぁ~?プププw」
とか思ってたんだけど。
バトルシーンが一部イッちゃってる感があるけど。
(今回で言うと、宗一郎vs屍兄妹は…。)
◆光臣vs文七
文七、好きなキャラだったんだけどなぁ…。
死んじゃって残念。
文七の「生を掴み取る拳」と、光臣を支える「死の盾」のくだりは、ゾクっとしたなぁ~。
18巻もそうだったけど、「自分か