S・A・コスビーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2024年初読み本。『このミステリーがすごい!2024年版』海外編第1位作品。このミス推しの作品ということで、余りストーリーとかを気にせずに書店で見つけて、即購入しました❗
本書は、ジェンダーやLGBT、人種差別という重く深い問題に真正面から向き合いながら、愛する子供の復讐劇を描いた、ピカレスク小説。
息子の死から、復讐を誓うまでの過程が結構丁寧に描かれているので、最初は少し退屈に感じるかも知れませんが、復讐すると誓ってからは、とてもハードな展開のバイオレンス小説となっています❗
訳者の加賀山 卓朗さんはパーカーの『スペンサー』シリーズでも御馴染みの方で、海外小説にありがちな読み辛さは殆 -
Posted by ブクログ
古き良きアメリカ映画のような一冊でした
はい、宝島社が毎年発表しているこのミステリーがすごい!ランキング2024の海外編1位に『頬に哀しみを刻め』が選ばれましたね
ということで、S・A・コスビーの『黒き荒野の果て』を読んでみました
『頬に哀しみを刻め』のほうは既読です
めちゃくちゃ面白かったんですが、「このミス」1位はアンソニー・ホロヴィッツの『ナイフをひねれば』と予想してたんですよね
なんとなく「このミス」って王道というか正道のミステリーが1位になるイメージがあって、それに対抗するわけではないのかもしれませんが、他のミステリーランキングがちょっと変化球で攻めてくることが多いみたいな
『 -
Posted by ブクログ
ネタバレ裏社会から足を洗って2年、自動車整備工場を経営するボーレガード。
近所に出来た別の店との価格競争に勝てず、仕事が急激に減り、資金は底を付く間近。
右に出る者のいない走り屋としての己の腕を頼りに、なけなしの財産をはたいて賭けレースに出向くも、警察の取り締まりに合い財産没収。
ペテンであることを見抜くが、時すでに遅し。
全額を取り戻すことはできず、取り戻せたのは誇りばかり。
整備工場の家賃ばかりか子ども達の生活に関わる出費、さらには保険の手違いにより母親を預ける施設の代金が大きく請求されることに。
こののっぴきらない状況の中で取りうる策は、そう、裏社会への復帰。
そこにタイムリーに舞い込む、宝石 -
Posted by ブクログ
家族を守るために出来ることは何ですか? 米国南部の街で生き抜くクライムミステリー #黒き荒野の果て
■人生のつらい現実
環境が人生を決める。こういうつらい現実を実感するのは私が20代後半に差し掛かった頃だったでしょうか。
若い時代は夢と希望があれば、どんなに貧乏でも幸せなものでした。
しかし気が付くといつの間にか大人のしがらみの中で生活をしなければならず、毎月の支払いのために自分のやりたかったことがができてないと気がつく。守るものができた時、生き抜くためにどんな厳しい運命が待っているのか。
■家族を守るために
本書は自動車整備工場を営む主人公が、アメリカ南部の決して裕福ではない街で生き抜 -
Posted by ブクログ
S・A・コスビー『黒き荒野の果て』ハーパーBOOKS。
アメリカのノワール小説。
必死に家庭と家族の生活を守ろうとするかつてのアウトローが陥った窮地。終盤は慌ただしく風呂敷を畳んだ感じで、中盤までのなかなか面白いノワールも霞んでしまった。主人公を徹底的に過去から甦ったアウトローとして描いてくれれば面白さは増したろうに。
かつて裏社会の伝説のドライバーだったボーレガード・モンタージュは家族のために危険な犯罪から足を洗い、アメリカ南部の町で自動車修理工場を経営していた。しかし、近くに新たな自動車修理工場が出来ると経営は傾き、様々な支払にも困窮するようになった。
金策に奔走するボーレガードに -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
アメリカのサウスカロライナ州、レッドヒル群が舞台。
ボーレガードは、裏社会で伝説的な走り屋だった。
家族ができた事をきっかけに裏社会からは足を洗い自動車修理工場を経営していたが、資金難によりその工場の経営が傾き出していた。
家族のため、従業員のため、生活のためにボーレカードは昔の仲間から持ちかけられた宝石店への強盗計画に乗ることにした。
そしてそこからボーレガードはギャングの抗争に巻き込まれてしまう。
・感想
コスビー作品の暴力描写が相変わらずすごい!すごく痛そう!!
私がとても思い付かない事やってのける。
カーチェイスとかカーアクションの描写の臨場感も良かった。
今回もめちゃく