S・A・コスビーのレビュー一覧

  • 頬に哀しみを刻め

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    2024年初読み本。『このミステリーがすごい!2024年版』海外編第1位作品。このミス推しの作品ということで、余りストーリーとかを気にせずに書店で見つけて、即購入しました❗

    本書は、ジェンダーやLGBT、人種差別という重く深い問題に真正面から向き合いながら、愛する子供の復讐劇を描いた、ピカレスク小説。

    息子の死から、復讐を誓うまでの過程が結構丁寧に描かれているので、最初は少し退屈に感じるかも知れませんが、復讐すると誓ってからは、とてもハードな展開のバイオレンス小説となっています❗

    訳者の加賀山 卓朗さんはパーカーの『スペンサー』シリーズでも御馴染みの方で、海外小説にありがちな読み辛さは殆

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    2025年03月19日
  • 黒き荒野の果て

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    古き良きアメリカ映画のような一冊でした

    はい、宝島社が毎年発表しているこのミステリーがすごい!ランキング2024の海外編1位に『頬に哀しみを刻め』が選ばれましたね
    ということで、S・A・コスビーの『黒き荒野の果て』を読んでみました

    『頬に哀しみを刻め』のほうは既読です
    めちゃくちゃ面白かったんですが、「このミス」1位はアンソニー・ホロヴィッツの『ナイフをひねれば』と予想してたんですよね
    なんとなく「このミス」って王道というか正道のミステリーが1位になるイメージがあって、それに対抗するわけではないのかもしれませんが、他のミステリーランキングがちょっと変化球で攻めてくることが多いみたいな

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    2023年12月16日
  • 黒き荒野の果て

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    ネタバレ

    裏社会から足を洗って2年、自動車整備工場を経営するボーレガード。
    近所に出来た別の店との価格競争に勝てず、仕事が急激に減り、資金は底を付く間近。
    右に出る者のいない走り屋としての己の腕を頼りに、なけなしの財産をはたいて賭けレースに出向くも、警察の取り締まりに合い財産没収。
    ペテンであることを見抜くが、時すでに遅し。
    全額を取り戻すことはできず、取り戻せたのは誇りばかり。

    整備工場の家賃ばかりか子ども達の生活に関わる出費、さらには保険の手違いにより母親を預ける施設の代金が大きく請求されることに。
    こののっぴきらない状況の中で取りうる策は、そう、裏社会への復帰。
    そこにタイムリーに舞い込む、宝石

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    2023年06月03日
  • 黒き荒野の果て

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    昔、アングラな走り屋だった男が自動車修理工場に務めるが、ギャングとの抗争に巻き込まれる話

    多分やけど、ブレイキング・バッドにかなり影響受けてそう。実際名前も出てくるし。

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    2023年01月09日
  • 黒き荒野の果て

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    家族を守るために出来ることは何ですか? 米国南部の街で生き抜くクライムミステリー #黒き荒野の果て

    ■人生のつらい現実
    環境が人生を決める。こういうつらい現実を実感するのは私が20代後半に差し掛かった頃だったでしょうか。

    若い時代は夢と希望があれば、どんなに貧乏でも幸せなものでした。
    しかし気が付くといつの間にか大人のしがらみの中で生活をしなければならず、毎月の支払いのために自分のやりたかったことがができてないと気がつく。守るものができた時、生き抜くためにどんな厳しい運命が待っているのか。

    ■家族を守るために
    本書は自動車整備工場を営む主人公が、アメリカ南部の決して裕福ではない街で生き抜

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    2022年12月12日
  • 黒き荒野の果て

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    米国南部の町で自動車修理工場を営むボーレガード。裏社会で語り継がれる伝説のドライバーだった彼は、足を洗い家族とまっとうに暮らしていた。

    だが工場の経営が傾きだしたことで運命の歯車は再び狂い始める。

    金策に奔走するボーレガードに昔の仲間が持ちかけてきたのは宝石店強盗の運転役。それは家族を守るための最後の仕事になるはずだった。ギャングの抗争に巻き込まれるまでは――。

    ありがちなシチュエーションだが、カーチェイスの描写で読ませます。

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    2022年10月22日
  • 黒き荒野の果て

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    悪事に身を浸した父は母と息子を残して去って行った。
    父に憧憬を持ち続ける黒人の主人公。差別の残るアメリカ南部で車の修理工場を経営するが、会社の金、施設にいる母のための金、子供たちのための金のために足を洗った裏稼業に手を出す。誘われた相手が最悪でドンドン泥沼の中に沈んでいく。
    ストーリーの展開は俊逸なクライム小説。
    キャラクターが想像を超えないので星一つ減。

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    2022年06月05日
  • 黒き荒野の果て

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    わかりやすい登場人物の描写。カーアクションの描き方は圧巻である。実際に事が進む中盤以降、物語はテンポ良く進んでいく。あれだけ巨額の強奪事件で人も多数死んだのに警察がほとんど絡んでこないって、あり?

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    2022年04月19日
  • 黒き荒野の果て

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    S・A・コスビー『黒き荒野の果て』ハーパーBOOKS。

    アメリカのノワール小説。

    必死に家庭と家族の生活を守ろうとするかつてのアウトローが陥った窮地。終盤は慌ただしく風呂敷を畳んだ感じで、中盤までのなかなか面白いノワールも霞んでしまった。主人公を徹底的に過去から甦ったアウトローとして描いてくれれば面白さは増したろうに。

    かつて裏社会の伝説のドライバーだったボーレガード・モンタージュは家族のために危険な犯罪から足を洗い、アメリカ南部の町で自動車修理工場を経営していた。しかし、近くに新たな自動車修理工場が出来ると経営は傾き、様々な支払にも困窮するようになった。

    金策に奔走するボーレガードに

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    2022年02月24日
  • すべての罪は血を流す

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    学校で黒人の青少年が白人の教師を撃ち殺し、その黒人の青少年は通報で駆けつけた保安官によって射殺された…という事件について調査を進めていくうちに、サイコな裏事情が浮かび上がってきた、というサスペンス。
    黒人蔑視の風潮が抜けないアメリカ南部が舞台で、主人公は黒人の保安官。
    事件そのものに加えて、「黒人で保安官」という主人公への風当たりも強く、休憩を挟みながら読まないと気力の消耗が激しい。

    肺って広がるもんなんですね。

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    2025年10月15日
  • 頬に哀しみを刻め

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    読書会の課題本。そうでなければ、読まなかったであろう。
    何となく映像化を意識した文章の様に感じてしまう。暴力的シーンや、血が出る描写などは生理的に受け付けられない。。。。。結果的にあまりにも狭い人間関係となり、特に最後のシーンはあまりにも出来すぎというか、B級映画のクライマックスって感じにしか思えない終わり方ってのにも違和感を感じながらも、「お決まり事」がもたらす爽快感というか、「正義は勝つ」的な高揚感は得られる。日本語にしたときの違和感がところどころ感じられるのだが、英文を読んだわけではないので訳の良し悪しについては何とも言えない。

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    2025年08月18日
  • すべての罪は血を流す

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    他の著書と同様、骨太な作品。人種問題とキリスト教に関する記述が多いので、この辺の知識がないと分かりにくいかも。

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    2025年04月26日
  • 黒き荒野の果て

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    頬に悲しみ…が良かったので読んだ、頬に悲しみ…の方が想像しやすく入り込みやすかった
    カーアクションがイメージできなかったので、好きな人はもっと楽しめるんだろうな

    読んだ時の状況とか、集中力にも寄る
    先にこっち読んでたらもっと面白かったかも

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    2025年03月29日
  • 頬に哀しみを刻め

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    翻訳されてるから読みづらい部分もあったけど、最後まで読めた。
    人種差別やジェンダー等、社会問題に触れてて当人が亡くなってから考えを改めるっていうのが切なかった。

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    2025年02月15日
  • 頬に哀しみを刻め

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    息子を殺害された2人の父親の復讐劇。
    LGBTQ、人種差別といった社会問題も
    含んだハードボイルド作品でした。

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    2025年01月12日
  • 頬に哀しみを刻め

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    も〜〜痛すぎる
    なんでここまでやるかね??
    思いと。気持ちと、伝え方
    進んでるんだか、どーだか・・・

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    2025年01月04日
  • すべての罪は血を流す

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    舞台はアメリカ南部の田舎町で、その町として初めての黒人保安官が主人公。
    人種差別とか信仰の問題等、本当の意味ではこの物語の背景は理解できているとは思えないけれど、それでも次々と起こる出来事に対して対応していく主人公から目が離せない感じ。保安官という立場から出来ることと出来ないこともあって、そういった立場ならではの葛藤なんかも読みごたえがあり、面白かったです。

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    2024年12月15日
  • 黒き荒野の果て

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    アメリカのサウスカロライナ州、レッドヒル群が舞台。
    ボーレガードは、裏社会で伝説的な走り屋だった。
    家族ができた事をきっかけに裏社会からは足を洗い自動車修理工場を経営していたが、資金難によりその工場の経営が傾き出していた。
    家族のため、従業員のため、生活のためにボーレカードは昔の仲間から持ちかけられた宝石店への強盗計画に乗ることにした。
    そしてそこからボーレガードはギャングの抗争に巻き込まれてしまう。

    ・感想
    コスビー作品の暴力描写が相変わらずすごい!すごく痛そう!!
    私がとても思い付かない事やってのける。
    カーチェイスとかカーアクションの描写の臨場感も良かった。
    今回もめちゃく

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    2024年12月20日
  • 頬に哀しみを刻め

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    セクシャリティーの問題を取り入れて、現代の社会派目線はあるものの、割と典型的な「THE復讐」ものでした。
    結構読み応えもあって、なかなか面白かったです。
    ただ、真犯人判明シーンなどは、特に伏線回収とかも無く、割とあっけなく、雑な感じで物語は終焉を迎えます。

    そのため、全体の印象としては、一本道なストーリー展開で、ちょっぴり拍子抜けでした。

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    2024年11月20日
  • 頬に哀しみを刻め

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    展開が映画みたいだった…冒頭から巻末までテンポ良く進んでる感じがあった。

    登場人物みんな…あまり良い人ではないけど、人間味があって私は好きよ……人間だもの。
    人間なのに頭から足まで全部善人というのは存在しない。嫌な感情、ドロドロしている感情誰もが持ってるでしょ。
    その感情を上手くコントロールしているだけ、表に出していないだけ。

    小説では、ドロドロしている感情を良い方向に出している所があれば、悪い方向に出している所もあって、「みんな人間だものね、人間みんな失敗するよ」とどこかで俯瞰的に読んでいる自分がいた。

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    2024年11月02日