小川悦司のレビュー一覧
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中華料理も4000年
中華料理の歴史と雄大さが感じられる。
何よりもどの料理も美味しそう!
視覚からしか情報が入らないはずなのに、味覚や聴覚、嗅覚に触覚と五感全てが反応しているような気がする。
これからマオがどんな料理を作って成長していくのかも楽しみ。 -
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フェイさんカッコいい
極シリーズで特に好きな巻です。フェイさんが麺料理を作るシーンとマオがようまいを始めて調理するシーンが好き。中華一番シリーズは昔から大好き。本当に丁寧に描き込まれていて何度も読み返しています。
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面白かった!ごちそーさま!
最後の対決は、オモテ舞台!
裏料理界との対決もあったけど、これまでのキャラクターがドンドン出てきて面白かった!
セイヨはもう要らないけど(笑)
そして、ジュチが復活してる!嬉しい✨
番外編の短編も良かったです。
チョウユさん、好きかも… -
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そうだよマオ!!
なんで!人が!料理人が!料理の犠牲にならなきゃいけないんだ!!
アルカン、嫌な奴じゃないと思ってたけど、やっぱり普通に良い料理人じゃんか!!
なんで料理対決なんかで、死ななきゃいけないんだ?!!
カイユ…お前が黒幕か… -
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帰ってきた天才料理少年マオ
かつて料理漫画に一大旋風を起こしたあの料理漫画が帰ってくる――裏料理界との壮絶な戦いを終えたマオの新しい戦いが始まる
第一話『記憶の架け橋』
→久々のマオとシロウ男二人旅。重慶港でのエピソード
思い出の担々麺の再現は旧中華一番のおこげ料理を思い出す
と、船引きがどう見てもボディビルダーやん
第二話『剣門関の試練』
→マオ一行、料理人だと認めてもらうために料理を作る
確かにあのガタイと面では料理人とは思えんわな(笑)
ここでマオも師匠らしい姿を見せるのもいい
第三話『知恵と足と運と……』
→シロウ奮闘する。『真』まで中々真価を見せる事がなかったシロウの「持ち味」が分かるとは
伊達に裏料理界と戦ってきてないか
第四話『刻舟求剣』
→メイリィ再登場、ここで旅の五人が集う。山菜採りのエピソードはアニメ版の逆輸入か?
難癖付けてくる老人の正体は如何に?
ちなみにこの刻舟求剣、意味は「時代の変化を知らずに、古い方法や慣習などに固執する事の例え」とのこと
つまり……
第五話『雲霧に射す光』
→マオ、不思議な老人の挑戦状を受け取る。マオの底知れぬ発想には仙人も度肝を抜かれる訳か
第六話『父の輪郭』
→マオ、父の作った麻婆豆腐を再現する
ここで新キャラのルイ登場。鮮烈な返しを見せる
第七話『マリウの影』
→マオ、父が禁忌の料理人だという事を知る
そして衝撃の結末が……
第八話『未知なる標』
→マオ、いざこざが起きた仲間たちの気持ちを落ち着かせる
マリウの死に中華大四まで絡んでる大事に
ここからマオの本当の戦いが始まるか?
番外編『メイリィ 恋のから騒ぎ』
→メイリィの乙女心。あのマオに乙女心を理解させるのは大変だぞ(笑)
規模も大きくなった『極』、果たしてどうなっていくんだろうか -
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氷と炎、そして遥かなる旅路へ
裏料理界との闘いが本格的に始まっていく第三巻、もう味では語れなくなる勝負が増えていくね
→包丁を極めし者(第16話)
両雄決する。ここでチョウユの台詞が伏線になってるのがニクイ
→鯛の中より出でし料理(第17話)
両雄、技量と信念を料理へと。レオンもマオの料理も普通に旨そうに見えてくる
そりゃあ、そうなるわ(43P)
→究極の包丁(第18話)
両雄延長戦へ。勝敗すら関係ないマオの敬意が眩しい。何と気持ちの良い漢なんだろうか
そして氷の包丁とは、これ自体がもう普通に伝説の厨具なのでは?
→脅威!! 北辰天狼刃!!(第19話)
”氷包丁”が見せる極上の一品。身を削ってまで料理を作る情熱と食材に対する敬意
今のフードロスを見れば彼はどう思うんだろうか
→炎の料理人魂(第20話)
”第三の包丁”と技術が見せる秘策。己の身を削ってまで見せる
飽くなき情熱はここまで美しい
→二人の継承者(第21話)
”永霊刀”が告げる判定。超自然的なものは全てを見通していたか
→消えた覇龍紋(第22話)
裏の狂気はここまでも。ここも今思えば後々の伏線だったのか
→告白(第23話)
マオの決意。「蛟竜雲雨を得ば終に地中の物に非ず」か
技術も使い手次第で善にも悪にも染まる、何とも難しい事か
→道は示された(第24話)
厨師たちは向かう、遥かなる旅路へ。
【総評】
展開が熱い。マオも楽勝とはいかず苦境からの逆転劇だがそれも純粋に料理対決をしてるからこそ説得力もある
今読んでも充分に熱い -
購入済み
3巻も面白い
3巻で終わりということですが、一つのシナリオ毎に主人公が一般人であったり、弁護士であったりと話が複数話あり読み応えがあります。
もう少しいろんな話を読みたかったと思える作品です。
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Posted by ブクログ
小川先生、ごちそうさまでした!!
今まで読んで来た、寿司がメインの漫画の中でも、一番に心と腹が満たされました
日本食の代表格と言ってもいいほど、歴史があり、それでいて、まだまだ、改善の余地が大いにある寿司に懸ける職人たちの情熱や信念には、毎度、胸を打たれ、同時に強烈な空腹感、寿司が食べたいって衝動に襲われました
私ごときから、“殿堂入り”の称号を与えられても嬉しくはないかもしれませんが、受け取っていただければ、ありがたいです
単に、寿司の美味しさを伝えるだけでも、地力の高さが必要だってのに、そこへ重厚で極太な人間ドラマも展開させるんですから、本当に、小川先生の実力は高いんだな、そう、この最終巻を読んで感じました
有体に言いますと、迷いました、感想を書くか
感想を書くとなると、この名作が最終回を迎えてしまった事に向き合わなきゃいけなくなります
散々に悩みましたが、小川先生に対し、漫画読みとしての筋を通すには、その辛さを呑み込んで、真摯に感想を書くべきだ、と結論を出しました
打ち切りではなく、円満に終幕を迎えている(と思いたいです)点も、感想を書く気力になってくれました
どこから目線だ、と言われるかもしれませんが、言わせてください、見事でした、と
料理もまた、人から人への継承、つまり、師匠から弟子への伝授
伝え授けるのは、技術だけでなく、真心
その人間らしさが、この『すしいち!』にも凝縮されている、と私には思えました
小川先生は、この『すしいち!』を鯛介と蛤吉、二人の成長ドラマとして描きたかったのでしょうか?
師匠が弟子を育てるだけでなく、師匠もまた、弟子に指導する事で、自らの限界、殻を破る事もあるのですね
もしかすると、小川先生も近しい経験があるのかもしれません、弟子としても、師匠としても
この『すしいち!』で得た「何か」は、きっと、最新作である『中華一番!極』でも、しっかりと活かされているに違いありません
小川先生の成長を単行本で感じ取るのが、今から楽しみでしょうがないのは、私だけじゃないですね、きっと
この最終巻は、小川先生が集大成を意識しているからなのか、どの回も、今までより質がグッと高まっているように感じました
鯛介と蛤吉、師弟の絆だけでなく、鯛介の永遠のライバルたる龍児の、兄との再会、その絆の復活や、鯛介が自分でも気づかぬ内に抱えていた初恋の痛みから立ち直る様も描かれており、読み応えも食べ応えも凄かったです、はい
その中でも、めでたい席で、超一流の寿司職人らが、寿司の未来を明るく語り合い、研鑽を誓う第四十二話「二人の祝言」はグッと来ました
よし、回転ずしに行こう!!
この台詞を引用に選んだのは、鯛介の魅力、そんな彼のおりんへの真剣な気持ちが、しっかりと感じられたからです。人間っつーか、男はバカなもんで、手元から遠ざかって、初めて、それが自分にとって、特別に大事な存在だって気付くんです。気付けたのならば、つまんないプライドなんぞ投げ捨てて、カッコ悪かろうが、見苦しかろうが、全力で獲り戻したいものですね。完全に失ってしまってから後悔したって、どうにもならないんですから -
Posted by ブクログ
感想を書く前に、一つ、言わせてほしい
とりあえず、担当編集さんが作ったと仮定するが、この(7)の帯には、「『中華一番!』を超える友情・感動・冒険のグルメ漫画!!」とある
この『すしいち!』が面白いのは認める。友情、感動、冒険の三要素があるのも間違いない。しかし、まだ、『中華一番!』は超えてないだろう、と思う、私は。どこが超えてないのか、と小川先生に聞かれたら実に困ってしまう。こればかりは、ファンとしての感覚、印象、直感。帯に対し感じてしまう、漠然とした違和感なので、上手く言えない。あえて、違いを挙げるなら、料理勝負独特のハラハラがない、かな
まぁ、料理勝負が繰り広げられたら、面白さの質が上がるかっつーと微妙な気もする。江戸城での御前試合編は面白かったが、『すしいち!』はバトルがなくても、これだけ面白い。なのに、わざわざ、ライバルと味競いをしてもなぁ、と一読み手として思ってしまう。我儘なのは百も承知、しかし、このまま、突き進んでほしいのが本音だ
この作品に限らず、料理漫画に登場する料理人が本当に全力を持って挑むべきは常に己自身、越えるべきは昨日の自分なのだから。料理の可能性が無限大なのは、果てなき想像力と探究心、上を目指したいってキモチを料理人が持っているからだ
この『すしいち!』の主人公・生駒鯛介も、常に寿司と真摯に向き合い、どうやったら、もっと美味くできるか、と自分に限界を設けていない。まぁ、その姿勢は、店主のおりんにとっちゃ参っちまうもんな訳だが、こればかりはどうしようもない。惚れた弱みと笑ってやってくれ
あくまで、私個人の感想だが、この(7)は鯛介と蛤吉、この師弟がメインだったように感じた。一職人として優れているからこそ、その技術を受け継ぐ後継者を育てる事を、周りは求めるようになる。師としての壁にぶつかり、弟子を成長させることで、鯛介もまた一つ、上のステージに行けそうだな
個人的に印象的だったのは、第三十六話「手巻きの奇跡」だ。お互い、頑固なトコが似てしまった父と娘が時を経て仲直りをするってストーリー、弱いんすわ。そんな二人の橋渡しをしたってのが、鯛介や蛤吉ではなく、まさかの観世音菩薩様って、ファンタジー感が漂ってるこの回は、小川先生らしさが濃いようだ。神仏に祈れば万事が上手く行くわけじゃないにしろ、感謝を忘れなければ応えてくれる時もあるのだろう。もちろん、恩返しを期待する下心があっちゃ駄目だろうけど
この台詞を引用に選んだのは、寿司職人としての極みの一端が見えるからだ。鯛介ですら、まだ至ってない境地にいる大名人だからこそ、この重み。鯛介もこの年齢で、多くの壁にぶつかり、それを越えて力にしてきたけど、この人はもっと多くの壁を越えている。しかも、まだまだ、自分の成長に満足してないと見える。形も味も決まり切っていないモノを極めるには一生を懸けねばならぬ。大成するか否かは、向き合う覚悟をどれだけ長く保てるか、なのだろうな -
Posted by ブクログ
珍しく断言する、私は、この(6)が一番に好きだ。まだまだ、巻数は続くだろう。ただ、ストーリーの面白さや、鮨のインパクトで、この(6)を超える巻が出てきても、「好きだ」と言う巻は変えない
それは何故か、この(6)で、やっと、私が最も好きな寿司ネタである、稲荷ずしが出てきてくれたからだ。稲荷ずしなんて、子供の食べるもんだ、そんな厳しい意見もあるので、さすがに登場しないかな、と半ば諦めていただけに、嬉しさも一入である
しかも、普通の稲荷ずしでなく、小川先生らしさが出ていると言えばいいのか、ともかく、読み手かつ食べる客の度肝を抜く代物だった
こんな特大の稲荷ずし、現実にお目にかかった事など、三十年にそろそろ近づく人生の中でも未だにない。作中の鮨は、どれも名店とコラボして、職人が実際に握ってくれないかな、と思うモノばかりだが、これは是が非でも商品化してほしい
この稲荷ずしが美味そうに見えるのは、小川先生の画力かつ表現方法が優れているってのもあるが、先生自身が実際に作って、試行錯誤したからだろう
普段、舌の肥えた客を魅了している鯛介が、思わず、とんでもないリアクションをしちゃうほど、と言えば、その美味さが伝わるだろう
また、この特大いなり寿司が登場する、第二十八話「不思議のイナリ」のストーリーもまた、グッとくる
儘ならぬ男と女の仲を表現している一方で、人知の及ばぬ奇奇怪怪さも漂っており、小川先生の地力の高さを窺い知れる話だ
やっぱ、人×食の漫画を描かせたら、小川先生はトップクラスだわ
蛇足ではあるが、さすがの私も表紙を見て、腐った妄想をするほど、極めちゃいない。できりゃ、次巻では、龍児がメインのラブコメを読みたいもんだ。寿司職人としての腕は、鯛介のライバルとして相応しいもんだが、やっぱ、人生経験の差はあるな、と第二十六話「恋せよキンメ」を読んで感じた
この台詞を引用に選んだのは、やっぱ、酸いも甘いも噛分け、苦楽もたっぷりと味わい、歴史を変えた達人の言葉に宿る重みは、そんじょそこらの名言を霞ませるな、と感じたので。最初から強い人間なんていない。強く見える人間ってのは、それだけの経験値を得る体験を積んできているのだ。大成する人間ってのは、コツコツ努力を続けられるもんだ -
Posted by ブクログ
ホント、こればっかりは人それぞれだろうけど、私は『将太の寿司』より、この『すしいち!』を読み終わった時の方が、美味い寿司を食べたくなってしょうがない。小川先生の絵とストーリーは、戦慄すら覚えるほど、読み手の食欲を刺激してくれる
先生自身が食べる事、グルメ漫画を描く事、どちらも好きじゃなきゃ、ここまで質の高い作品は生まれないだろう
また、素人でも、取材をきっちりしている、と独創性がキラリと光る寿司から感じ取れる点も好きだ。どんなジャンルの漫画でも、取材がおざなりだと、作品の質が下がるが、グルメ系と歴史は、特にそれが顕著だ
この(5)では、ついに、御前試合の優勝者が決定する
大番狂わせは起こらず、読み手の期待通り、決勝戦では、鯛介と龍児が真っ向から衝突する事に!!
しかも、この決勝戦のテーマが、将軍ですら見た事がない美しい寿司、と言う難しいモノ。それでも、真摯に挑み、自分だけの答えを見出す鯛介、龍児は共に寿司職人の鑑と言うより他ない
決勝戦だけあって、出てくる寿司も凄けりゃ、リアクションもハンパない
オッサン三人が、想像を絶する美味さに衝撃を覚え、晴れ晴れとした笑顔になる。シュールっちゃシュールだが、これもまた、小川先生の作品だからこそ、読み手に受け入れられる味だ
どちらが男としてカッコいいか、それを決めるのは難しいが、私は鯛介の方が好感を龍児より、いくらか持てる。技術云々は互角だろうけど、やはり、鯛介には龍児にない、活きた経験がある。そこが魅力の差だろう
御前試合で献上された、一貫して“民の心”を握り、弱くとも輝きは随一と証明した鯛介のイワシの握りvs「現状の改革」を死ぬことも覚悟して訴える龍児のべっこう寿司、どちらが勝ったか、そこは実際に読んで確かめてもらいたい。ここで勝者を書いてしまったら、『すしいち!』を読んでもらえない。読んでもらう為に書いているのに、その芽を摘んでしまったら本末転倒だ
ともあれ、各々の心の持ちようにイイ変化を齎した御前試合の幕は引かれ、話は新たな展開に
この『すしいち!』に限らず、小川先生のグルメ系漫画全体に言える事だが、真骨頂は店の外での活動、つまりは旅にある、と思う
様々な土地を歩き、そこにしかない食材で、そこでしか作れない極上の料理を図抜けた才覚と技量で作り出し、大問題を華麗に解決する
その展開こそ、小川イズム!!
大きな勝負が終わり、日常パートに戻ってこそ、面白さが増幅するのだ、小川先生のグルメ漫画は
どの話もハートと胃袋に響いてくるが、やはり、インパクト大なのは、可憐さより暴力性の方が目立ってきちゃっているヒロイン・おりんが活躍(?)する、第二十四話「寛容なる玉子」だった。脇役と思われがちな玉子焼きでも、工夫次第では主役を十分に張れる。また、二種の素材がお互いの良さを引き出すように、似た者同士過ぎて馬が合わないからこそ、同じ夢を見て、手を組めれば、大仕事も成功できる、と示唆してくれているトコにも、小川先生らしさを見る事が出来る
この台詞を引用に選んだのは、一流の男のコトバを察する事が出来るのも、また一流の男だけ、と感じたからだ。また、人間、武力や権力に驕って、自分に力で劣る者を虐げ、そこに正統性を求めちゃ、おしまいだな、とも思った。新しい事に挑戦する、それ自体はイイ事だ。けど、結果を求めて、大切な物を見過ごしてはいけない。新しい事に挑戦する時ほど、基礎が疎かにならないよう、自分を特に戒めねばならない、ってコトか -
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これまででも十分に面白かったが、この第4巻を読んでしまうと、物足りなさがあったのか、と気付かされる
ついに、小川先生の本領発揮!! やっぱ、小川先生の作品には、味勝負がなければ
今現在、WJで好評連載中の『食戟のソーマ』も、同系統の食バトルの漫画だ。しかし、どちらが好きか、と問われれば、私は迷わず、こちらの『すしいち』を推す。『すしいち』が寿司のみで描かれている点もあるが、勝負の白熱具合に、漫画家としての経験値の差、それがハッキリと見える。小川先生のストーリーはキャラを活かし、キャラがストーリーを盛り上げ、そして、その二つが旨味を引き出している
主人公の鯛介を、筆頭に将軍・家茂が催した御前試合の決勝に勝ち上がった猛者らは全員、曲者ぞろい
そんな者らが、各々の技術、料理人としての信念、そして、寿司への誇りを握りこむのだ、勝負が熱くならない訳がない!!
徳川家茂だけでなく、幕末の雄の一人、勝海舟まで、この寿司勝負の審査員に名を連ねているって、やっぱ、豪華だわ
また、小川先生の極上リアクションがまた、読み手の食欲を刺激してくれるんだわ
加えて、次巻への引きがまた上手いw これは絶対に読みたくなる
生駒鯛介vs鉄平の勝負は、“柔らかな自由”と“不変一貫の剛”のぶつかり合い
小泉龍児とお万の勝負は、「伝統」vs「妖艶」
勝つのは一体、どっちだ!?
そして、決勝でぶつかるのは誰だ!?
あぁ、続きが気になり過ぎて腹が減る!!
この台詞を引用に選んだのは、鯛介が小川先生の気持ちを見事に代弁しているな、と感じたので。寿司に限らず、漫画や伝統、全てが時の経過で姿を変える事を求められる。そのタイミングを突っぱね、自分らしさを歪めないのも、また正しい。一方で、新しい刺激を受け入れ、自分の知らなかった自分らしさを認めるのも、また正しい。何にせよ、挑戦は大事だ -
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やはり、この寿司漫画、一味も二味も違う。『中華一番!』シリーズで、中華料理の魅力を多くの読み手に伝えられた実力がある、小川悦司先生だからこそ、寿司を題材にした、この『すしいち!』も面白く出来るんだろう
鯛介の寿司そのものが美味しそうってのも、この作品の魅力だが、やはり、私は寿司を握る過程、鯛介の手の動きに目が惹かれてしまうな
リアリティがあるって言うのは、少し違うかも知れないが、基礎・基本がしっかりしているからこそ、シンプルな動きに華が出るんだろう
客の悩みを吹っ飛ばす、オリジナル寿司を鯛介が握れるのも、破れる型がしっかりあるからだ。独自性を発揮するには、まず、皆と同じコト、誰でも出来るコトを身に付けねばならないって事か。『食戟のソーマ』(附田祐斗・佐伯俊)を読んでも感じるが、創意工夫ってのは、誰もが思いつかない事を思いつき、なおかつ、それを失敗を恐れずに実行する、正しい勇気があってこそだ
また、舞台を江戸の街にしているからこそ、鯛介の寿司に救われる「客」らの悩みに、読み手も共感でき、自分の問題、気持ちと向き合う事が出来る、と思う
1巻と2巻の感想でも書いたが、やはり、客のリアクションも、『すしいち!』の武器だ。しかし、そのリアクションを活かしているのは、ストーリーだ。魅せ場は、それまでの流れで読み手の心を掴み続けてこそ、威力を発揮できる。料理系の代表作が多く、それだけ、経験を積んできている小川先生だからこそ得られた技術だろう
加えて、『中華一番!』シリーズの人気を支えた、胸が熱くなり、ハラハラする味勝負(バトル)だけでなく、人の情を親身に描いてるからこそ、読み手の心はますます、しっかりと握られる
どの話も食べ応え満載だが、やはり、別格と感じたのは、第十五話「孤高のヒラメ」だ。やはり、“九頭龍”の伝七さん、共感覚持ちなんだろうか? そんな彼と、娘・お絹さんの似た者同士父娘の絆の修復を描いた、この話、小川イズムが全開だ
食べたい、と思ったのは、第十一話「マグロの行く先」で、鯛介が、超絶的な知識と技量があってこそ、個々の好みに合わせてマグロを握る事が出来る龍児を納得させた、「菜の花寿司」のマグロ握りだ
この台詞を引用に選んだのは、道理だ、と感じたので。余分なモノを冷徹に切り捨てていき、美しさを生み出すのも確かな強さだが、人が無駄だと見捨てるモノの中から、最高を見つけ出すのも、それに劣らない強さだ。どちらにしても貫き通すのが大事だ -
Posted by ブクログ
附田祐斗先生×佐伯俊先生の『食戟のソーマ』、私は好きだし、確実に面白い、とも思っている
だが、本当に美味しい物を食べた際の、色っぽさもあるオーバーリアクションの本家は、小川悦司先生だろう
そんな小川先生の最新作は料理系、そんで、寿司。しかも、現代が舞台でなく、戒告間近の江戸、主役は小川作品でお馴染みの、紛うことなき天才である鯛介。彼は自分の中に湧き上がってくる型にはまらないアイデアを試してみたくて、自分が渾身を籠めて作った食事を口にして喜ぶ人の笑顔を見たくて、ただ、それだけで全てを捨て、一人の寿司職人としての道を歩く強さを持っている。彼の生き様は真っ直ぐで、台詞の一つ一つが読み手の胸を撃つ
漫画読みの道を歩み出した頃の私に、食べる楽しさを教えてくれた食系の漫画が先生の代表作である『中華一番』シリーズだからか、小川先生の魅力が最も出るのはやはり、食系だな、と思ってしまう
主人公の鯛介の握る寿司は、現在の尺度からしても斬新、それでいて、基本をしっかりと身に付けていると素人でも感じられるものばかり
彼の寿司を口にした、悩みを抱えたキャラのリアクション、味の表現で美味しさは伝わってくるが、個人的にはその前、下準備と握る過程があるからこそ、食事のシーン、そして、悩みが溶ける様が活きている、と感じた
食の本質に迫っている、間違いなく、美味しい漫画
個人的に推しの話は、第三話『高飛車なマグロ』 -
Posted by ブクログ
断言する、これは本物の美食漫画だ・・・・・・
ジャンルが何にしろ、こう言う『本物』を持ってる漫画を読むと、漫画が好きで本当に良かった、と心の底から思える、思わせてもらえる
特に、食事が絡む漫画はそれが一入だ。満腹感に近いものが、心に染み入ってくるからだ
美味しいモノを食べた時の一瞬の感動と、面白い本を読み終えたときの余韻は、よく似ている
今、私の中で食系漫画のランキングの第一位は小林有吾先生の『てんまんアラカルト』だ(うえやまとち先生の『クッキングパパ』は既に殿堂入り)
しかし、迷っている、この『下町食物語 浅草人』と入れ替えるべき、もしくは同一位にすべきなんじゃないか、と
何せ、食系漫画の名作と言っても過言じゃない、『中華一番』の作者・小川悦人先生の画である
これで美味しそうに見えない訳がない
この濃厚ながらも、後味に嫌なものを残していかない画で、しかも、庶民の食生活に身近な食べ物ばかりが出てくる漫画なんて、最高すぎでしょ
それでいて、食べ物やその味の独特の感性による描写だけでなく、人間ドラマにまで重きを置いてるって贅沢すぎでしょ
冗談抜きで、これを最初の食系漫画で読んだら、他の食系漫画を読めなくなる可能性が小さくない。下手すりゃ、現実の飯だって喉を通らなくなるかもしれないぞ
それでも、読んで欲しい一冊です
『花のズボラ飯』も『信長のシェフ』もドラマ化した、なればこそ、これもすべきだ!!
私に最も涎を出させた料理は、とんかつ