【感想・ネタバレ】すしいち!(4)のレビュー

あらすじ

“公儀御用達争奪! 御前試合篇、開幕!!!”

様々な寿司屋がしのぎを削る江戸「寿司屋横丁」。
その中でもひと際高い技術と人気を誇るのが「菜の花寿司」の職人、鯛介だ。

本巻では、これまでと違う展開を見せる。
寿司職人の花見に、将軍・徳川家茂が闖入したこと&鯛介の花見寿司がきっかけで、職人たちは公儀御用達を賭け競い合うことに。
これを機に、横丁の覇権を奪おうと、新キャラが続々登場!!!

関西からの刺客「五福寿司」の角造…
東大関の大本命「海皇寿司」金剛の鉄平…
妖艶な寿司で客を幻惑する「蛇の目寿司」白蛇のお万…
鯛介の永遠のライバルにして、横丁総元締「與兵衛寿司」神掌の龍児…
そして、西大関「菜の花寿司」疾風の鯛介…

公儀御用達の栄冠は、一体、誰の手に!!!?

手に汗握る、第4巻!!!!!!!!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

これまででも十分に面白かったが、この第4巻を読んでしまうと、物足りなさがあったのか、と気付かされる
ついに、小川先生の本領発揮!! やっぱ、小川先生の作品には、味勝負がなければ
今現在、WJで好評連載中の『食戟のソーマ』も、同系統の食バトルの漫画だ。しかし、どちらが好きか、と問われれば、私は迷わず、こちらの『すしいち』を推す。『すしいち』が寿司のみで描かれている点もあるが、勝負の白熱具合に、漫画家としての経験値の差、それがハッキリと見える。小川先生のストーリーはキャラを活かし、キャラがストーリーを盛り上げ、そして、その二つが旨味を引き出している
主人公の鯛介を、筆頭に将軍・家茂が催した御前試合の決勝に勝ち上がった猛者らは全員、曲者ぞろい
そんな者らが、各々の技術、料理人としての信念、そして、寿司への誇りを握りこむのだ、勝負が熱くならない訳がない!!
徳川家茂だけでなく、幕末の雄の一人、勝海舟まで、この寿司勝負の審査員に名を連ねているって、やっぱ、豪華だわ
また、小川先生の極上リアクションがまた、読み手の食欲を刺激してくれるんだわ
加えて、次巻への引きがまた上手いw これは絶対に読みたくなる
生駒鯛介vs鉄平の勝負は、“柔らかな自由”と“不変一貫の剛”のぶつかり合い
小泉龍児とお万の勝負は、「伝統」vs「妖艶」
勝つのは一体、どっちだ!?
そして、決勝でぶつかるのは誰だ!?
あぁ、続きが気になり過ぎて腹が減る!!
この台詞を引用に選んだのは、鯛介が小川先生の気持ちを見事に代弁しているな、と感じたので。寿司に限らず、漫画や伝統、全てが時の経過で姿を変える事を求められる。そのタイミングを突っぱね、自分らしさを歪めないのも、また正しい。一方で、新しい刺激を受け入れ、自分の知らなかった自分らしさを認めるのも、また正しい。何にせよ、挑戦は大事だ

0
2015年11月15日

「青年マンガ」ランキング