鴨崎暖炉のレビュー一覧

  • 密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック

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    ー 「だからあれはね、ちゃんとした科学的な根拠のある物理現象なの」
    その言葉に夜月が目を丸くして、「そうだったんだ」と呟いた。
    「ずっと幽霊の仕業だと思っていた」
    幽霊の仕業だと思っていたのか。 ー

    こういう何気ないやりとりが好き。

    密室を愛する少年と少女の物語り。

    タイトルの通り、尋常じゃないくらい密室殺人事件が起こる。

    髪を束ねると数秒で密室の謎が解けるのが萌え要素。当然、トリックはトンデモ系が多いかな。

    トンデモ度合いは、小島正樹や周木律を超えるかな。彼らをラノベタッチにした感じかな。

    続編にも期待!
    この手のミステリーなら、今村昌弘先生の次に楽しみだ!

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    2025年10月20日
  • 密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック

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    ネタバレ

    前作よりも、登場人物に魅力があっておもしろかったです。今回も前作に続いて禁断アイテムの登場。想定外の大掛かりなトリックには思わず笑っちゃいました。前作を読んでからの方が楽しめそうです。

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    2025年10月09日
  • 密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック

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    ネタバレ

    8つの密室のトリックどれもが奇想天外で予測不能でした。殺し方もひどかったがそれもトリックの為の殺し方でびっくりでした。最後は鍾乳洞を使った密室はスケールが大きく圧倒されました。

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    2025年09月13日
  • 密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック

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    ネタバレ

    前作前々作に引き続きまたトリックはインクリメントされて今度は8つ。毎回密室づくしでワクワクする。よくもまあ、これだけの「そちら方向のトリック」と思いつくなと感心しっぱなし。そして密村さん出てきてからの安心感と来たら。「密室草案・伍」のトリックはまったくもって読み慣れている人こそ引っかかる。ラストのボーナストラックもサービス精神にあふれる(数も溢れてる)。

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    2025年08月27日
  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

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    純度の高い密室もので、小さい頃に
    古典密室ミステリーを読んでいた時の頃を
    思い出して懐かしくなった。

    とはいえ、作者の密室愛に対して
    読み手が付いてこれるか、置いてけぼりをくわないかが難しいところ。

    ライトな文体で軽さがあるの救いで
    そこはバランスとったのかなと思います。

    1つ1つの密室をしっかり味わえないまま
    次、次、と行く感じがあったので、
    もう少し図があったり、密室を丁寧に検討する描写があるといいのかなと思いました。

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    2025年07月04日
  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

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    これは読みやすい 東川篤哉先生の本を読んだことがある人なら、絶対ハマる。随所で笑えるシーンはあるし、密室殺人について考えさせる内容になってた。
    今回も、犯人外しまくりで切ない。

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    2025年12月02日
  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

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    ネタバレ

    鴨崎暖炉のデビュー作。初読の作家。既刊3巻となったので、まずは一作目から。

    最高裁の判例により密室が明かされない限り、無罪となる世界。過去にミステリ作家が実際に密室を作ったという、山奥のホテルを訪れた葛白と夜月は、密室殺人に巻き込まれる。また葛白はホテルで懐かしい同級生と再会し…

    これでもかというほど密室トリックが堪能できる作品。若干のバカミス感があるトリックもあるが、ラストのトリックはなかなかの物。軽いタッチなのと、説明がわかりやすいため非常に読みやすい。

    惜しいのは、一緒に訪れた年上の幼馴染。ストーリー上、巻き込まれるきっかけとなる存在が必要なのはわかるが、正直いなくても…と思うくら

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    2024年12月29日
  • 密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック

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    今回も「密室おなかいっぱい!当分密室はいいや!」っていう読後感(笑)
    でももちろん、おもしろかった。

    よくまぁこんなに壮大な密室を考えるものだよね。
    犯人の動機は、作者さんの苦悩からきているのではないかと思った。
    それにしても、犯人のタフさに脱帽。
    だって全ての準備や犯行を一人でやりつつ、みんなとの日常を送っているわけでしょ?
    どれだけ体力あるのよって何度も笑ってしまった。

    まだ蜜村のトリックが解かれてないから、続きがあるのかな?
    できれば少し密室を減らしてもらえれば助かる…これだけの密室を理解していくのにも体力を使うのでね(笑)

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    2024年11月19日
  • 密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック

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    ネタバレ

    もうこれは、バカミスだよね(笑)
    だって、屋根が谷折りになって首が切れるとか、十字の塔をコテージに入れて鍵を開けるとか、現実味がないどころの話ではない。

    と、ただただ密室の楽しさを追求するために読むには楽しい一冊。
    最後の外泊里が三日月島にいたという叙述トリックには、素直に驚いた。

    前作を読んだ時も思ったけれど、読後は「密室、もうお腹いっぱい」となる。だけど、続きが楽しみでもある。

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    2024年10月20日
  • 密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック

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    シリーズ2作目。
    7つも密室が登場する贅沢な作品。中には?が浮かぶトリックもあるが、小説ということで良し。
    登場人物達の掛け合いも軽快でずっと重苦しい雰囲気ではなく軽快に読み進められる。

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    2024年10月08日
  • 密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック

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    面白っっ!!
    好き嫌いの分かれる作品だけどハマる人はとにかくハマる、そんな一冊だと思いました
    作風も、トリックも
    (軽いノリのキャラクター・文章、とんでもぶっとびトリック系、といった感じです)

    シリーズ三作目、歴代タイトルを見てもらえればわかるように、巻を追うごとにタイトル内のトリック数が増えています
    そしてこれだけの密室トリックを書いてきてなお、披露されるトリックのパワーは増しているんです

    文中の一節からも作者の気持ちが伝わります

    『つまり最高の密室トリックが八つ入った小説になる。そして、その時点で話の質は関係なくなる。何故なら最高のトリックが八つも入っている時点で、仮にストーリーがど

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    2024年09月08日
  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

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    プロローグの時点で、文句なしの星5!
    今まで読んだ本の中でもトップレベルに面白い導入である。名前が覚えやすいのも良かった。
    解説にもある通り、遊びたっぷりの作品。エンタメ性、ゲーム性に軸足を置いた振り切った設定という言葉もまさにその通り。
    イメージするのに体力は使うけれど、実際の現場を思い浮かべながら謎解明の描写を読んでいき、すとんと腑に落ちる瞬間が気持ちよくて癖になる。
    ただ本当に、エンタメ性とゲーム性に振り切ったが故のライトノベル感のノリだけがどうしても残念に感じた…。でも、それを含めても面白かったので星5。
    続編もあるから楽しみ〜!

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    2024年09月07日
  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

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    ネタバレ

    小説として読ませる、というよりもなんかメディアミックスを前提にした感じがしなくもない。悪い意味ではなく。そのあたりにラノベ感があるのかもと思う。設定自体はぶっ飛んでるのかもしれないけど、作中においてその設定自体はむしろ論理的でさえある。そしてそれは密室にとことんこだわるためのものなわけで、徹頭徹尾論理性のみを追求したと言えそう。

    その分、なのかはわかんないけど、時々出てくる「私、気になります」などのおちゃらけがより際立つのかもしれない。

    トリックとしての完成度がどうかという専門的な判断は下せないけど、それでもなるほどなるほどと感じ入った。ただ、例えば料理において作り方にこだわれば美味しくな

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    2024年09月01日
  • 密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック

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    直近で読んだ数冊の中で群を抜いて面白かった。「十角館の殺人」とはまた違った意味でドラマ化不可能なトリックの数々で、個人的には令和のバカミスの帝王と呼びたいくらいである。トリックもさることながら、文章の読みやすさにおいても他の名だたる作品と比べても圧倒的に読みやすい。普段ミステリーを読まない人にもぜひ薦めたい一冊だった。今回の終わり方的にまだ続編がありそうなので次もぜひ期待したい。

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    2024年08月28日
  • 密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック

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     巨大な鍾乳洞の中に造られた白い直方体の建物が並ぶ異様な集落・八つ箱村で起こる8つの密室殺人事件のどれもが盲点を利用したトリックだったり豪快なトリックなど意外性に溢れていた。最後でタイトルの偏愛が回収されるのも印象深かった。

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    2024年07月31日
  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

    Cat

    購入済み

    密室トリックのデパート

    密室トリックが目白押し!

    密室、密室、密室、密室、密室、密室。

    密室好きにはたまらない密室ミステリィ!

    多彩な密室のオンパレードで、最後まで飽きさせないとは、なんとも贅沢な一品です。

    密室トリックの可能性について、前向きな姿勢が随所から感じられ、前途有望な作家さんとして今後の活躍に期待が持てます。

    登場人物のミステリィに対する思いが、これまた魅力的で、キャラクターの掛け合いが楽しい。西尾維新先生の物語シリーズなどのノリが楽しめる人には刺さるはず。

    ふと、駄洒落で人物名を憶える夜月を見て、剣崎比留子がパッと浮かび、『屍人荘の殺人』がお好きな作家さんなのかな? と思っておりましたら、解

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    2022年03月06日
  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

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    ネタバレ

    トリックを紹介したいから話を作ったような小説、登場人物もこじつけたような名前でメインは密室トリックなんだと改めて思った。それにしても液体窒素好きだな。

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    2025年11月25日
  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

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    二重の犯人が隠れていて、1人目が見つかったときにもう終わり?と思ってしまったけど最後まで考えて、ドキドキしながら読めた

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    2025年09月30日
  • 密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック

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    ー 「だって、あなたがあの密室の謎を解かない限り、この物語は終わらないのだから」

    そうだ、きっと僕たち二人の物語は終わらない。僕たちの密室を巡る物語は。

    「良かったわ、あなたがあの日の約束を忘れてなくて」
    今、部室の入口からこちらを覗いている蜜村は、どこか安堵したようにそう言った。 ー

    大富豪が主催する絶海の孤島で繰り広げられる『密室トリックゲーム』中に実際に密室連続殺人事件が!
    と、こすりにこすられたテーマでとにかく密室ずくし!

    最高にイカれたトリックとあくまでフェアな描写。
    叙述トリックは使ってないと力説するところも相変わらず変態的にこってる。

    2作目も面白かったなぁ。

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    2025年09月15日
  • 密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック

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    ー 三年前に蜜村が使ったトリックと、同じトリックが使われた密室に。かつて彼女が文芸部の部室で語った『究極のトリック』が使われた密室に。「私がお父さんを殺したの」―

    一年前の夏の日に、彼女が僕に語った言葉。夏の茜色に染まった路地で、彼女から聞かされた言葉。そして僕はあの日から、彼女の残した密室の謎に執着した。まるで恋に落ちたように。あの日から僕の生活は、彼女の密室を中心に回り始めた。

    思春期の男子が、中二病のラノベにハマるように。お気に入りのアイドルグループに執着するように。あるいは気鋭のミュージシャンに憧れ、ファッションや口調を真似るように。僕にとってはそれが、蜜村漆璃の密室だった。 すべ

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    2025年09月15日