あらすじ
密室トリックマシマシ!増量! 『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作、続編
密室のスペシャリストの前に立ちはだかる7つの密室。
密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある――“密室殺人”に初めて無罪判決を下した元裁判官も加わり、謎を解くため奔走する!
日本有数の富豪にしてミステリーマニア・大富ケ原蒼大依が開催する、孤島での『密室トリックゲーム』に招待された高校生の葛白香澄は、変人揃いの参加者たちともに本物の密室殺人事件に巻き込まれてしまう。そこには偶然、密室黄金時代の端緒を開いた事件の被告と、元裁判官も居合わせていた。果たして彼らは、繰り返される不可能犯罪の謎を解き明かし、生きて島を出ることができるのか!?
(著者プロフィール)
1985年、山口県宇部市生まれ。東京理科大学理工学部卒業。現在はシステム開発会社に勤務。第20回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、『密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック』(宝島社)でデビュー。
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Posted by ブクログ
前作よりも、登場人物に魅力があっておもしろかったです。今回も前作に続いて禁断アイテムの登場。想定外の大掛かりなトリックには思わず笑っちゃいました。前作を読んでからの方が楽しめそうです。
Posted by ブクログ
もうこれは、バカミスだよね(笑)
だって、屋根が谷折りになって首が切れるとか、十字の塔をコテージに入れて鍵を開けるとか、現実味がないどころの話ではない。
と、ただただ密室の楽しさを追求するために読むには楽しい一冊。
最後の外泊里が三日月島にいたという叙述トリックには、素直に驚いた。
前作を読んだ時も思ったけれど、読後は「密室、もうお腹いっぱい」となる。だけど、続きが楽しみでもある。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
7つも密室が登場する贅沢な作品。中には?が浮かぶトリックもあるが、小説ということで良し。
登場人物達の掛け合いも軽快でずっと重苦しい雰囲気ではなく軽快に読み進められる。
Posted by ブクログ
ー 「だって、あなたがあの密室の謎を解かない限り、この物語は終わらないのだから」
そうだ、きっと僕たち二人の物語は終わらない。僕たちの密室を巡る物語は。
「良かったわ、あなたがあの日の約束を忘れてなくて」
今、部室の入口からこちらを覗いている蜜村は、どこか安堵したようにそう言った。 ー
大富豪が主催する絶海の孤島で繰り広げられる『密室トリックゲーム』中に実際に密室連続殺人事件が!
と、こすりにこすられたテーマでとにかく密室ずくし!
最高にイカれたトリックとあくまでフェアな描写。
叙述トリックは使ってないと力説するところも相変わらず変態的にこってる。
2作目も面白かったなぁ。
Posted by ブクログ
1作目よりは自分は好みでした。
孤島の中で起きる密室殺人。
そんなのありかよ!と言いたくなるトリックもあるが、まあなるほどなあ。と最後は思わされてしまう。
本当に読者が解けるようにヒントが余すことなく書かれているのかはよく分からない。
自分の理解力が足りないせいもあるが、舞台背景描写が少しイマイチで、想像しづらいところが多々ある。
それで自分も推理するのをやめてしまってただ淡々と読み進めてしまったので面白さが半減してしまったかもしれない。
Posted by ブクログ
ゆっくり読んでみたが、ゆっくり読みすぎたせいか混乱しかない感じになった。トリックが大掛かりすぎて、もう何がなんだか。前回のも相当だったが、あっちがまだ普通に思えるほどに。
いつか誰か映像化してくんないかなぁ。映像で見ないともう理解ができませぬ。名前もわかりやすいのかわかりにくいのかわからないという(笑)
Posted by ブクログ
2025.1.14~2025.1.16
トリックが全く予想出来なくて、中にはそんなことある?!ってびっくりするような物も。ラストまで最高に面白かった。
Posted by ブクログ
密室が解かれないと無罪という設定が良かった。
これでもかというほど密室殺人が起き、方法は中には??となるものもあったが、どうやって被害者を呼び出したか等の理由づけを省き密室に振り切っているのがまた読みやすい。
また最後の密室は結構感心してしまいとても満足。
Posted by ブクログ
七つの密室のトリックがどれも現実離れしているが、実際にできそうなところがすごい。最後叙述トリックもあり、最後も翻弄された。密室全覧の正体も不明のままで気になる終わりだった
Posted by ブクログ
初めは密室トリックゲームなるトリックの種明かし遊戯から始まって、こんな感じで進むんかな?って思ったら、本物の密室殺人が起こって急展開。そっからヒートアップして面白くなっていきました!
度肝を抜く程の密室トリックにそれを解明する主人公も神懸かってる!
中盤の展開は面白かったですが、後半に掛けて失速。最後の密室殺人が密室か?となったので★4です。
もっと想像できないような誰もが気付かないようなトリックだったらと期待し過ぎちゃいましたね。
Posted by ブクログ
シリーズで一気に続けて読むべき本じゃないな、と思う。密室疲れしてしまった笑
しかしどんなに疲れていても、完全な密室が現れるとついつい「えっ、ここからどうやって?!」と引き込まれてしまう魅力がある。このシリーズを通して自分が密室好きなことに気付かされた。
それにしても予想を遥かに超える大掛かりでちょっと納得がいかないところもあったりしたが、それはそれで世界観に合っているのかなと思ったりもする。まだ続きがあるようだがこんなに密室のトリックを思いつくなんて凄いな…。素直に感動である。
Posted by ブクログ
たくさんの密室トリックを一冊に収めており、謎解きの大事なとこも絵がついており文章のみではわかりにくい部分も補完されており助かった。
最近の密室トリックは、家とか車も使うくらい大規模なのかと驚いた。
動機やアリバイの部分はあまり触れられず、密室を強調した一冊。
最後の真犯人的な人のネタバレは、何回か読み直してやっとわかった。第三者的な人がいるんはちょい予想外でした。
後はこの本だけではわからない主人公達の関係とか謎も多くその辺はモヤモヤした。
Posted by ブクログ
これは推理小説というよりも、クイズ・パズル本の類として見たほうが冷静に評価できるのかもしれない。そう考えたら、ストーリー部分もなかなかよくできていると思う。
Posted by ブクログ
密室シリーズ第二弾でしたが今回も密室ばかりでした!相変わらずの名前がわかりやすい。
かなり大掛かりな密室ばかりで呆気に取られました。三弾も楽しみ!
Posted by ブクログ
前作に引き続き、今回もテンポよく読めた!
それにしても密室殺人が起きすぎる笑。
1度に2人殺されて2つの密室ができ上がったりするし…それにしても今回はトリックが大胆なものが多かった。
香澄と漆璃の関係の距離感が面白い!
Posted by ブクログ
前作から一つ密室殺人が増えたシリーズ第二弾。徹底的に密室で起こる事件を描こうという意思が感じられて「この作者は本当に密室が好きなんだなぁ。」と好感が持てた。作中の「首切り密室」と「十字架の塔の密室」が特に凝っていた。それに加えてエピローグの「叙述トリックを論理的に解き明かす。」という場面が「そんな考え方があるのか❗」と感心させられた。
Posted by ブクログ
トリックのための予定調和としてどんどん登場人物が死ぬの疾走感があっていい それから本作自体が一作目のオマージュのようなところがあっておもしろかった
Posted by ブクログ
黄金時代の殺人の続編。まぁ、通常運転な感じ。前作から大きく変わることもなく淡々と密室が作られて殺人事件が起こる。全体的に密室のトリックは大掛かりで力技。その装置を使うことで犯人はあの人しかいないんじゃ無いって思った。
密室代行業者の存在が面白いなぁって思う。
Posted by ブクログ
冒頭から特殊金属の説明があり、これがトリックの肝かと思いきや、まあいろいろ出てきた。密室の解説は想像力が追いつかないけど、キャラが良いので好み。外泊里が気になる。
Posted by ブクログ
ゲーム的な。
あまりにゲーム的なミステリ。
笑った(ノ∀≦。)ノ
7つの密室トリック、かーなーり力業なのもあるけど、作者が楽しんで書いてるのがよく分かる。
動機なんてどうでもいい、興味ない。
探偵のセリフどおり、このシリーズはどれだけ密室を作り出せるか、のみをテーマとしている。登場人物の名前すらただの記号だとはっきり表明している。
密室トリックの品揃え、として、わたしはとても楽しめた。
ただ、いわゆる重厚な心理ミステリ、もしくは探偵と犯人の息詰まるバトルミステリなどを期待して読むと、ムカつくかもしれません(笑)
Posted by ブクログ
ミステリーマニアの大富豪・大富ヶ原に招待され、今は亡きミステリー作家が作った孤島・金網島にやってきた葛白香澄。10億円の賞金をかけた「密室トリックゲーム」が始まったが、翌日鍵のかかった部屋で執事の遺体が発見され…。
一巻は読んだ記憶はあるものの、内容についての記憶がびっくりするほどなかったが、続編が出ていたので読んでみた。作中でキャラクターの1人が一巻を読んでヒロインの性格が悪いと評していたが…まぁ性格は良くないかもしれない。というかヒロインだったのか。
密室狂乱時代というタイトル通り、作中で起きる殺人事件はいずれも密室殺人。密室殺人のトリックを披露するのがこの作品の見どころなんだろう。一部図での説明もある。トリックを見せるのがメインなため、殺人の動機は語られない。被害者を選んだ理由なども基本わからないまま終わる。個人的は動機などを描いてほしいタイプなので微妙な感じだった。
Posted by ブクログ
『密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある』から導き出された無罪判決。
読み始めた時にちょうど、紀州のドン・ファン事件が2人だけの密室で起きた殺人事件ゆえに推定無罪になった。
これを境に現実世界も密室黄金時代を迎えるのではないかとうっすら思った(笑)
本作の密室殺人は、道具というか手段というか、トリックがぶっ飛んだものばかりだったので、純粋に物語として楽しめた。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
冒頭がお約束になっており、夜月がUMAを探しに葛城を誘いに来るシーンは今後も続けてほしい(笑)今回はチュパカブラだったが、どれだけ夜月はUMAにのめり込んでいるのか、スピンオフも見てみたい(笑)
今回のトリックは壮大なものが多く、そんなバカな!!と思う反面、個人的には森博嗣の「全てがFになる」のトリックを肯定して受け入れた時から、あらゆるバカバカしいがイメージが出来るトリックについては受け入れている。(作中とあるトリックについて、犯人一人で実行可能というのは首を捻るが。)今回の作品についても、構成は前回と同じような流れであり、登場人物の個性は違っているが、おおまかな流れは一緒だ。面白かった部分としては、作者がクリスティーの名著、「そして誰もいなくなった」を痛烈に皮肉っている事で、ユーモアを交えてはいるが作者がどれだけ捻くれた人物かを読み取る事が出来る(笑)
今回、葛白は名探偵達が招待された謎解きゲームのプレーヤーとして招待され、幼馴染みの夜月と共に金網に囲まれた絶海の「金網島」に降り立つ。
対するは、ありとあらゆる密室を知り、「密室全覧」と言われる殺し屋。殺し屋は「金網島」の所有者であり大富豪の大富ケ原を、密室を用いて殺害する様に依頼される。
「金網島」に有名な探偵達が揃う中、主人公の同級生である蜜村も招待をうけ、ゲームに参加する。
今回は蜜村と夜月の距離感も近くなっており、お互いに本性が見え初めている部分が面白い。夜月と葛城、蜜村と葛城と、お互いの微妙な関係性もありながら蜜村と夜月の関係性がどの様に変化していくのかも今後の注目点だ。
結果として面白かったが、最後、葛白がもっと芯を喰った部分まで考察していたらもっと評価出来ただろう。前作では、事件解決後に衝撃的な事実が葛白の口から明かされており、他の「ワトソン役」には無い鋭さを持っている事が彼の魅力だと思ったのだが、今作は寂しい限りだった。それでも終盤の要所要所で彼の鋭さを垣間見ることができた。最後、結局葛城が全部持って行くみたいなオチも、今までの「ワトソン役」には無い形で面白いのではと思う。
Posted by ブクログ
面白かった!相変わらず文章はラノベチックだけど…途中のとか化物語意識してる?って箇所もあったし
間違えて最新作から買ってしまったので遡って読んでいる途中だけど登場人物の名前大体語呂合わせになってて面白い。ヒロインの名前が密室をなぞってるのはわかったけど、主人公はその理屈でいくと屑とかすになってしまうんだけど…笑
一作目もその内買おうと思っています。
Posted by ブクログ
完全な密室殺人を行うと無罪になる世界で行われる密室殺人。
7つの密室殺人が行われるが、トリックがとんでもないものばかり。楽しく読めた。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目ということを知らずに読みましたが、最後までほとんど違和感がなかったので、この作品単発でも楽しめます。
とんでもない密室ばかりで、何でそんな数分であんな突飛な発想ができるの?と突っ込みたくなります。普通なら1冊に1密室くらいのところを、7個も詰め込んでいるので、探偵役がずっと頭を悩ませているわけにもいかないのでしょうが…果たしてこれを解ける読者がいるのでしょうか。