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奥多摩の山奥で遭難しかけた高校生の葛白香澄と幼馴染の朝比奈夜月は、密室ミステリー作家一族の五男・物柿カマンベールに導かれ、巨大鍾乳洞内部にある、白い直方体の建物が並んだ奇妙な村「八つ箱村」に足を踏み入れた。クローズド・サークルと化した村で発生する連続密室殺人事件の謎に葛白たちが挑む! 『このミステリーがすごい!』大賞作家による前代未聞、唯一無二の本格ミステリー。
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Posted by ブクログ
今回も「密室おなかいっぱい!当分密室はいいや!」っていう読後感(笑) でももちろん、おもしろかった。 よくまぁこんなに壮大な密室を考えるものだよね。 犯人の動機は、作者さんの苦悩からきているのではないかと思った。 それにしても、犯人のタフさに脱帽。 だって全ての準備や犯行を一人でやりつつ、みんなと...続きを読むの日常を送っているわけでしょ? どれだけ体力あるのよって何度も笑ってしまった。 まだ蜜村のトリックが解かれてないから、続きがあるのかな? できれば少し密室を減らしてもらえれば助かる…これだけの密室を理解していくのにも体力を使うのでね(笑)
面白っっ!! 好き嫌いの分かれる作品だけどハマる人はとにかくハマる、そんな一冊だと思いました 作風も、トリックも (軽いノリのキャラクター・文章、とんでもぶっとびトリック系、といった感じです) シリーズ三作目、歴代タイトルを見てもらえればわかるように、巻を追うごとにタイトル内のトリック数が増えてい...続きを読むます そしてこれだけの密室トリックを書いてきてなお、披露されるトリックのパワーは増しているんです 文中の一節からも作者の気持ちが伝わります 『つまり最高の密室トリックが八つ入った小説になる。そして、その時点で話の質は関係なくなる。何故なら最高のトリックが八つも入っている時点で、仮にストーリーがどんなに稚拙だったとしても、それは最高の本格ミステリーになるからだ』(P.50) 本当に最高でした 密室トリックだけでなく、密室トリックのさらなる可能性を思わせるシン密室トリックとでも言うような使い方もしていて、作者の密室愛、いえ、タイトル通りの「偏愛」を強く感じました お気に入りの密室トリックは『血染め和室の密室』と『最後の密室』 謎解きシーンを読んでいるときの衝撃・高揚・戸惑い・笑い・興奮……等々 列挙しきれないありとあらゆる感情、たまりません ここまでやっちゃって次回作大丈夫? と、上がりに上がったハードルすらもさらに超えてきてくれそうな作者様への信頼感 四作目も楽しみに待ってます!!
直近で読んだ数冊の中で群を抜いて面白かった。「十角館の殺人」とはまた違った意味でドラマ化不可能なトリックの数々で、個人的には令和のバカミスの帝王と呼びたいくらいである。トリックもさることながら、文章の読みやすさにおいても他の名だたる作品と比べても圧倒的に読みやすい。普段ミステリーを読まない人にもぜひ...続きを読む薦めたい一冊だった。今回の終わり方的にまだ続編がありそうなので次もぜひ期待したい。
巨大な鍾乳洞の中に造られた白い直方体の建物が並ぶ異様な集落・八つ箱村で起こる8つの密室殺人事件のどれもが盲点を利用したトリックだったり豪快なトリックなど意外性に溢れていた。最後でタイトルの偏愛が回収されるのも印象深かった。
第3弾。 立て続けに起きる密室殺人事件に正直お腹いっぱいな感じですが、変わらない香澄と夜月と蜜村の様子が凄惨な場面に遭遇している印象を与えない不思議なシリーズです。 密室にするために大掛かりでなかなかグロテスクな描写が続くのですが、淡々と解明していく謎解き場面にギャップを感じます。何より、カマンベー...続きを読むルって、、、。そんな名前をつけることに驚きです。
シリーズ3作目。 主人公グループの癖も大体理解し、世界観もだいたいわかってきた中で、どの様な奇想天外な密室トリックを使って来るのか。 今回は冒頭から「密室仙人」こと、伊予川仙人掌に密室殺人の依頼が舞い込むところから物語がスタートする。つまり、犯人が冒頭から明示されている状態だ。過去の作品か...続きを読むら一筋縄でいかない事は重々理解しているが、どの様に物語を進めて行くのか楽しみだ。 葛白と蜜村は高校3年生で受験生な訳だが、受験勉強は捗っていない様だ。蜜村はこの時期にアルバイトを探している始末(受験は余裕そうだが)そんな中で、葛白はあいからわず夜月のUMA探しに連れ出され(今回は 多摩ニューネッシーを探しに)奥多摩に向かうが、途中で迷子になってしまい途方に暮れていた所、ウサギ狩りに来ていた青年、物柿カマンベールと出合い、密室推理小説作家一族である物柿家が生活する八つ箱村に招待される。八つ箱村は鍾乳洞の中に建てられた集落であり、最奥には物柿邸がある。(ここまで整理するとまるでコメディ作品だ) 冒頭で手紙を受け取った伊予川仙人掌と依頼人が顔を合わせていよいよ事件が幕を開けていくのだが、最初の事件から読者を混乱させる事件が発生し、作中では葛白と夜月がそれぞれ活動場を分断されてしまい.それぞれがそれぞれのエリアで探偵候補を立てながら密室殺人の謎を捜査して行く。 葛白、夜月の活躍は楽しく(今回は夜月視点も増えておりとても楽しい)、蜜村はどのように関わって来るのかとワクワクしながら物語を読み進めていく(ある程度想像はつくようにできているが)相変わらず大量殺人が発生してるのに、作品に重苦しさの空気が一切ない(他の作家であれば、ミステリーホラーのような立ち位置だろうか)特に今回、葛白に最大の基金を訪れるが、淡々と乗り越えられていき、読者としては恐怖感や絶望感を感じる事が出来なかった。 また、とある設定により、今回の密室殺人の一連のトリックは作中では実現可能なものであると言われているが、同じようなお金をかけながら、現実世界でそれが実現できるかどうか不明である。一作目では、もっとわかりやすい密室トリックにこだわっていたように見られたが、2作目にはさらに大味になっていき、3作目においては、まるでエソラごとのようなトリックを活用している。それはそれで充分楽しめるのだが、それぞれに解説図やトリックの説明が網羅されているので、どうしても少し中盤で中だるみしてしまうようなイメージだ。今回の作品では八つの密室がタイトルにもあるように売りになっているが、ほとんど全てが現実世界では見たことないような大味のトリックばかりであり、前からこの作品に感じているような細かい道具の手配や時間の推移等に関しては、どうしても疑問を持ってしまう(作中では検証しているが、本当にできるかどうかは甚だ疑問だ) ミステリー作品と言うよりかは、ある意味ミステリーファンタジーのようなそのような壮大な仕掛けが施されているが、それぞれの人間模様を土台としてとても楽しい作品ではあり、最後、犯人のある意味懺悔の部分に関しては、やはりこの作品特有の恐怖感の欠如によって、物語自体の重さが足りていないように感じてしまった。 殺人事件はいっぱい起きて欲しいが、密室の数はもうちょっと少なくていいなとどうしても思ってしまった。
また密室が増えた! もはや変態ともいえる珠玉の密室トリックの数々にびっくり #密室偏愛時代の殺人 ■あらすじ 密室が解明されないと、その殺人は無罪になる世界での物語。 高校生の葛白と幼馴染の夜月は、巨大な洞窟内に丸ごと村があるという、八つ箱村を訪れていた。そこは密室ミステリー作家の富豪が作った村...続きを読むで、一族全員が住んでいるのだ。しかし祭りの最中、一族の娘が頭を撃たれてしまい… ■きっと読みたくなるレビュー 待ってました~、密室黄金時代シリーズの第三弾。前々作は6つ、前作は7つの密室トリックでしたが、今回は8つですか。まさかの密室インフレ、どんどん増えてく。本格ファンにはたまらんですね。 タイトルとおりの密室本格ミステリーなんですが、もう変態以外の何ものでもないです。書くほうも読むほうも変態です。 かなりの力作ですね~ 今までは密室トリックはめっちゃ凝ってましたが、プロット自体は比較的シンプルでした。今回は色んな要素を入れてきましたね、双子キャラがいたり多重推理あったりと仕掛けが多いんです。先生は本当に本格ミステリーが好きなんだなぁと読んでて嬉しくなりますね。 登場人物もいつもの通り相変わらず変な奴ばっかりだし、細かな設定もミスオタ丸出しで最高。社会派ミステリー作家が密室トリックと現実性の矛盾に悩んでいたところ、判決によって世界が変わり、社会派ミステリーも密室トリックと融合するようになる… なんてのは、まさにミステリーマニアならではの発想ですよね。こんなこと誰も考えねーよっ そして本シリーズの一番の読みどころ、珠玉の密室トリックの数々。様々なタイプの密室が出てくるんですが、解法がバラエティに富んでいてマジで驚かされます。 緻密なものもあれば、ダイナミックなものもある。発想が天才的なものもあれば、目から鱗みたいなものもある。特に終盤のメイントリックとも言える密室は、開いた口がふさがらない。はぁああああぁ?! 伏線っつーか、確かにそうだけど、もうどうでもいいやって感じになりますね。しかしながら、ここまで密室トリックのオンパレードだからこそ許せるし、結果このトリックも愛せるんですよ。 個人的に好きなのは「別荘の密室」「血染め和室の密室」「四色木箱の密室」。かなり手がかりが残されているんだけど、さっぱりわからなかった。アイデア力に感嘆しましたね。 もうこれ以上密室を増やさなくていいんじゃねって思ってますが、若干期待してたりもして、次回作も楽しみに待っています! ■ぜっさん推しポイント 最近エッセイでも書いてみようと挑戦しているんですが、とても人には見せられない出来でして、まだどこにもアップできていません。 どういったことをテーマにするか、ターゲットは誰か、読んでもらえるために何がポイントなのか… やっぱり生み出すというのは難しい作業なんです。でも一番の重要なのは、書いてる本人が楽しむことなんだろうなと思いました。
トリックがシリーズを追うごとに増えていく。 密村漆璃がいないと本当にわからない。 大掛かりでぶっとんだトリックにも慣れたつもりでいたが、突然発火はまさかそんなことが!!と笑ってしまった。
この作家さんの作品は初読。 いや、密室多すぎ。 そしてぶっ飛んでいる。 タイトル通り、「密室偏愛時代」に偽りなしだった。
まぁ、偏愛ですわな(^_^;) 鴨崎暖炉さん著『密室偏愛時代の殺人(以下略)』の概要と感想になります。 概要です。 約3年前から始まった密室黄金時代により世界各地で密室殺人事件が多発し、密室に魅了された者たちによって数多くの作品が世に出された。様々なテーマの密室を描くミステリー天才作家の物柿家の...続きを読む一族は、まるで八つ墓村の犬神家の一族のパロディとも思える密室連続殺人事件に巻き込まれる。その事件解決にまた「彼ら」は何故か立ち会うことになる。 感想です。 シリーズが進むごとに密室の定義が分からなくなりますわ(笑) 相変わらずのパロディ感とトリックの大盤振る舞いでしたが、普通は無理でしょ?とツッコミたくなる展開な気がしました。ともあれ、ハウもフーもホワイも詰め込んだ本シリーズは、個人的に嫌いじゃないですが今作は長すぎです(^_^;)
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密室偏愛時代の殺人 閉ざされた村と八つのトリック
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鴨崎暖炉
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