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Posted by ブクログ
ー 「だからあれはね、ちゃんとした科学的な根拠のある物理現象なの」
その言葉に夜月が目を丸くして、「そうだったんだ」と呟いた。
「ずっと幽霊の仕業だと思っていた」
幽霊の仕業だと思っていたのか。 ー
こういう何気ないやりとりが好き。
密室を愛する少年と少女の物語り。
タイトルの通り、尋常じゃないくらい密室殺人事件が起こる。
髪を束ねると数秒で密室の謎が解けるのが萌え要素。当然、トリックはトンデモ系が多いかな。
トンデモ度合いは、小島正樹や周木律を超えるかな。彼らをラノベタッチにした感じかな。
続編にも期待!
この手のミステリーなら、今村昌弘先生の次に楽しみだ!
Posted by ブクログ
面白っっ!!
好き嫌いの分かれる作品だけどハマる人はとにかくハマる、そんな一冊だと思いました
作風も、トリックも
(軽いノリのキャラクター・文章、とんでもぶっとびトリック系、といった感じです)
シリーズ三作目、歴代タイトルを見てもらえればわかるように、巻を追うごとにタイトル内のトリック数が増えています
そしてこれだけの密室トリックを書いてきてなお、披露されるトリックのパワーは増しているんです
文中の一節からも作者の気持ちが伝わります
『つまり最高の密室トリックが八つ入った小説になる。そして、その時点で話の質は関係なくなる。何故なら最高のトリックが八つも入っている時点で、仮にストーリーがどんなに稚拙だったとしても、それは最高の本格ミステリーになるからだ』(P.50)
本当に最高でした
密室トリックだけでなく、密室トリックのさらなる可能性を思わせるシン密室トリックとでも言うような使い方もしていて、作者の密室愛、いえ、タイトル通りの「偏愛」を強く感じました
お気に入りの密室トリックは『血染め和室の密室』と『最後の密室』
謎解きシーンを読んでいるときの衝撃・高揚・戸惑い・笑い・興奮……等々
列挙しきれないありとあらゆる感情、たまりません
ここまでやっちゃって次回作大丈夫?
と、上がりに上がったハードルすらもさらに超えてきてくれそうな作者様への信頼感
四作目も楽しみに待ってます!!
Posted by ブクログ
八箱村(やつはこむら)…という、聞いたことあるような村で起こる、連続密室殺人事件。
この村は、大富豪で密室作家だった物柿零彦が鍾乳洞の中に栄えさせた場所で、それぞれが密室作家として活躍する物柿一族が暮らしている。
夜月のネッシー探しに付き合ってそこを訪れた香澄と、その村の旅館でバイト中の蜜村。
二人はまたしても、クローズドサークルの密室連続殺人に巻き込まれる。
蜜村の密室解きが高速すぎ、悩みなさすぎ。あいかわらず、ミステリの機微があったもんじゃないな。
わんこそばのように「はいつぎ!はいつぎ!」というペースで密室をといていく。
密室自体は、これまたよくまぁこんなトリック思いつくな!と感心してしまう。実現可能性がないのと、残酷でね。
このシリーズは、私の想像のはるか上空を行きすぎていて、なんでもありすぎて逆に驚きがないんだけど、今回の犯人の動機は「おぉ!?」と思ったなー(いい意味で)。
コナンにでてくる平次みたいな関西弁の、大人気密室作家、王城帝夏(おうじょうていか)。
彼女はまた出てくるのか?
前作で、強烈なインパクトを残したキャラが今回は全く関与しなかったし、ゲストキャラは一回限りなのだろうか?
このシリーズ、読むのやたら時間かかるし、読むの自体が結構しんどいけど、なぜか読んでしまう笑。
香澄は、まだ蜜村の密室を解くことはできない。
蜜村がボスキャラすぎて、いっこうに解ける気がしないなぁ。
Posted by ブクログ
シリーズ3作目。
主人公グループの癖も大体理解し、世界観もだいたいわかってきた中で、どの様な奇想天外な密室トリックを使って来るのか。
今回は冒頭から「密室仙人」こと、伊予川仙人掌に密室殺人の依頼が舞い込むところから物語がスタートする。つまり、犯人が冒頭から明示されている状態だ。過去の作品から一筋縄でいかない事は重々理解しているが、どの様に物語を進めて行くのか楽しみだ。
葛白と蜜村は高校3年生で受験生な訳だが、受験勉強は捗っていない様だ。蜜村はこの時期にアルバイトを探している始末(受験は余裕そうだが)そんな中で、葛白はあいからわず夜月のUMA探しに連れ出され(今回は 多摩ニューネッシーを探しに)奥多摩に向かうが、途中で迷子になってしまい途方に暮れていた所、ウサギ狩りに来ていた青年、物柿カマンベールと出合い、密室推理小説作家一族である物柿家が生活する八つ箱村に招待される。八つ箱村は鍾乳洞の中に建てられた集落であり、最奥には物柿邸がある。(ここまで整理するとまるでコメディ作品だ)
冒頭で手紙を受け取った伊予川仙人掌と依頼人が顔を合わせていよいよ事件が幕を開けていくのだが、最初の事件から読者を混乱させる事件が発生し、作中では葛白と夜月がそれぞれ活動場を分断されてしまい.それぞれがそれぞれのエリアで探偵候補を立てながら密室殺人の謎を捜査して行く。
葛白、夜月の活躍は楽しく(今回は夜月視点も増えておりとても楽しい)、蜜村はどのように関わって来るのかとワクワクしながら物語を読み進めていく(ある程度想像はつくようにできているが)相変わらず大量殺人が発生してるのに、作品に重苦しさの空気が一切ない(他の作家であれば、ミステリーホラーのような立ち位置だろうか)特に今回、葛白に最大の基金を訪れるが、淡々と乗り越えられていき、読者としては恐怖感や絶望感を感じる事が出来なかった。
また、とある設定により、今回の密室殺人の一連のトリックは作中では実現可能なものであると言われているが、同じようなお金をかけながら、現実世界でそれが実現できるかどうか不明である。一作目では、もっとわかりやすい密室トリックにこだわっていたように見られたが、2作目にはさらに大味になっていき、3作目においては、まるでエソラごとのようなトリックを活用している。それはそれで充分楽しめるのだが、それぞれに解説図やトリックの説明が網羅されているので、どうしても少し中盤で中だるみしてしまうようなイメージだ。今回の作品では八つの密室がタイトルにもあるように売りになっているが、ほとんど全てが現実世界では見たことないような大味のトリックばかりであり、前からこの作品に感じているような細かい道具の手配や時間の推移等に関しては、どうしても疑問を持ってしまう(作中では検証しているが、本当にできるかどうかは甚だ疑問だ)
ミステリー作品と言うよりかは、ある意味ミステリーファンタジーのようなそのような壮大な仕掛けが施されているが、それぞれの人間模様を土台としてとても楽しい作品ではあり、最後、犯人のある意味懺悔の部分に関しては、やはりこの作品特有の恐怖感の欠如によって、物語自体の重さが足りていないように感じてしまった。
殺人事件はいっぱい起きて欲しいが、密室の数はもうちょっと少なくていいなとどうしても思ってしまった。
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