牧髙光里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
友人の読書記録から興味をもったので。台湾人の筆者による半導体ファウンドリーのTSMCに関するビジネス書。歴史、業界、企業文化、経営方針などについて、当然、地政学についても、たっぷりと書かれている。台湾を守るものは軍事力だけではなく世界の要である半導体産業だ。繰り返し書かれていることに、TSMCのコアは技術集約型産業で比類なき競争力を獲得していること、そのエンジンが台湾人エンジニアのコストパフォーマンスにあることだ。台湾からみた世界情勢や日本・日本人についての記述も興味ぶかい。
技術に投資し人を鍛え競争に勝ち事業を育て報酬を払う、というサイクルを長期的に繰り返す、基本的だと思うが日本でそのよう -
Posted by ブクログ
タイトルからミス防止ノウハウ解説をイメージしたが、もしかしたら著者はその通り書いたつもりかもなのかも知れないが、浅い概念で終わってしまった感じの内容だった。実際、この題目のノウハウを著そうと思うと莫大なページ数になると思うが。巻末に、読み終わることであなたにスキルが身に付いた的な言い回しがあったが、私はとてもそこまで辿り着かなかった。ただ、エラーに至る要因構造などは、目新しいものではないが、考え方の整理に役立つところはあった。これを読んで頭に浮かんだことは、著者のチームは、このエラーフリーで公的機関や大企業のコンサル実績が数多くあるようだが、実際頼むと、もの凄い金額なんだろうなぁということだっ
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Posted by ブクログ
<目次>
はじめに 失敗から学んだ教訓
第1部 エラーフリーとは何か
第2部 人間はエラーを起こす
第3部 エラーフリー・マネジメント
<内容>
「なるほど」と思ったのは、歴史上の人物の失策、例えばアレキサンダー大王が毒を盛られたこと、曹操が赤壁で大敗を喫したこと、ナポレオンのロシア遠征の失敗なども、「エラー(失敗)」と定義していることだ。それと飛行機事故、製品の製作の失敗なども、同じ基準で考え、その上で「エラーフリー」を目指すメソッドを提示している点が面白かった。ちょうど自分が成績の評定の転記ミスをしてばかりだったので読んだが、まあスキルエラーでしたね。