グルナ編集部のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
なつかしき日々の、忘れ難き宝物
荒れ狂う河のように流れてゆく過去の残骸、打ち壊されたものたちの中に、
かけがえのない思い出の欠片が浮かんでいる。
どうしようもなく捨てることができなかった記憶は、
「わたし」が「あなた」を思い出す道標となる。
人である以上、全てを持って行くことができないのならば、見送る者が必要だ。
終端街の在り方を知るトウカは、人と共に在る人でもある。
彼は誰もを見捨てるものかと、死者の手を取る。
「あなた」がいたことを忘れまいと言うかのように、
まるで星々の輝く夜に空を迷い見上げるように、
いずれ朝の光に溶けゆく彼らの、最期の輝きを憶えている。 -
匿名
購入済み背景の旨味がすごい
寂しそうに笑うトウカさん、あまりにも顔が良い。こんな男、秒で好きになってしまう。
冷めた表情の皮肉げな死神かと思いきや、優しさとぬくもりを内包した情の深い行き先案内人で、こんな人(※見た目は人だけど実は人じゃないかもしれない…?)に見送ってもらえる世界なら死ぬのも悪くない――と思ってしまうようなお話でした。読後には気持ちが穏やかになります。1話の完成度だけでもすごいのに、このお話、まだ続くんですか? 最高じゃないですか。ありがとうございます。
過去作で「死さえも歪める魔法使いたちの物語」「生きているからこそ苦悩や絶望がある、しかし優しさも共に在る世界の物語」を描いてきた結月さくら先生の新作が