村上雅郁のレビュー一覧

  • ショコラ・アソート あの子からの贈りもの

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    読みやすい!
    久しぶりに本を読む人にオススメ。
    活字離れが進んだ現代人に優しい本。

    文字の大きさ、ストーリーの長さ、本当に良い。
    読み仮名があり、脳にすっと入っていく。

    またストーリーの構成も美しい…
    起承転結があるおかげで読むスピードが落ちない。

    つまり面白いのだ!!
    個性豊かな登場人物に現実が落としこまれる背景。

    心地の良い。
    考える時間が流れる。

    「愛」とは何か。
    その答えが詰まった素敵な作品。

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    2025年08月28日
  • りぼんちゃん

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    本当は2ヶ月以上前に読み終わったのに、なかなか感想が書けませんでした。それは、りぼんちゃん(理緒)のように、私もかつてオオカミと一緒に暮らしていたからです。私の場合は母親がオオカミでした。当時の私にも朱理のような友達がいてくれたらどんなによかったかとボロボロ泣きながら読んだので机にティッシュの山ができました。それでもこの物語で朱理が理緒を救おうと奮闘したことで、当時の私も救われたような気がします。物語の終盤では現実の行政や法制度にも触れられているので、単なるフィクションに留まらず、もし身近に理緒のような子がいたらどうしたらいいか?という視点を持つことができるように思います。

    この物語は、子ど

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    2025年07月22日
  • ショコラ・アソート あの子からの贈りもの

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    本作は、今まで出版された物語のサブキャラを主人公にしたスピンオフです。5つの短編集が全てバレンタインの話で、特別な思いを伝えるために個々の悩みや葛藤がありそれに向き合っていくという内容で良かったです。展開が気になるので読み進めるのが楽しく、早く読み終えることができました。私は今までの作品を読んだことがなかったのですが楽しむことができました。
    前作も気になるのでぜひ読んでみたいと思いました。

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    2025年07月03日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    中学1年生〜3年生が主人公の短編集。それぞれの短編に出てくる登場人物が他の短編にも登場したりして、人間関係が複雑に絡み合う。
    思い込んだり、強がったり、嫉妬したり、考えすぎたり、考えずに行動して後から反省したり。中学生ってそういう経験をする時期だったかもな、と振り返ってみて思う。黒野くんがとてもいいキャラをしてる。
    小4男子が「とっても面白かった!」と絶賛してました。

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    2025年06月28日
  • ショコラ・アソート あの子からの贈りもの

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    今までの著作に出てきた、主人公ではない登場人物を主人公に据えた短編集。未読のものも多いので、これからよみたくなった。

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    2025年04月05日
  • りぼんちゃん

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    ネタバレ

    背が小さく、家族からもクラスメイトからも相手にしてもらえない“あかずきんちゃん“こと朱理と、親に精神的虐待を受けている“りぼんちゃん“こと理緒の、救済の物語に胸が打たれた。

    朱理はみんなから相手にされず、そのなかで転校生の理緒だけは真っ直ぐ朱理と向き合ってくれた。そして朱理は理緒が父親から怒鳴られたり、バトミントンをすることを強要されたり、父の顔色を伺いながら生活していることを聞き、理緒を何とかして救えないかと孤軍奮闘する。
    そのなかで朱理は、彼女の唯一の味方で今は亡きおばあちゃんが言っていた言葉と向き合っていくことにもなる。

    『この世界には、オオカミがたくさんいるのよ』
    『目に見えないオ

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    2025年03月10日
  • ショコラ・アソート あの子からの贈りもの

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    だれかを好きになるっていいな…
    こんなにも胸が辛いはずなのに、
    それ以上の幸せをもたらしてくれる。

    ★好きな人に自分の親友のことを悪く言われ
    傷つく瑠璃。その後彼女がとった行動はー。
    「ラピスラズリの初恋」

    ★小学生のときからかっていた香奈多を亡くし、自分責める佑実。そんな彼女は恋に臆病になるがー。
    「バカナタの言うとおり」

    ★ずっと一緒にいたはずなのに、
    いつしか話せなくなってしまったあかずきんちゃんに秘めていた想いを伝えるためにー。
    「あかずきんちゃんをさがして」

    ★好意はときに刃になる、
    人を傷つけてしまうこともある。
    どうやったら傷ついた兄を私は救えるのだろうかー。
    「秘密のゆ

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    2025年02月25日
  • りぼんちゃん

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    ネタバレ

    軽い話かと思っていたら・・・
    見事に裏切られた。
    でも、児童書だけあって全く児童虐待など縁のない子が読んでもショックを受けすぎない、で、解決するところがほっとする、
    実際にはそんなハッピーな解決は少ないし、大人向けだと悲しい結末も多いのだけれど・・・
    お話を書いている、そんな設定がいい。
    オオカミにはちょっと申し訳ないけど、オオカミと表現される様々な悪いこと、わざわいや不幸、苦しみ、
    子どもは「助けて!」って声を上げていいんだよ、大人は子どもの心を大事にできる大人でなくちゃ!

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    2025年02月04日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    2024年中学入試に出た小説ランキング1位と紹介されていて興味を持った本。試験問題と正解としてだけではなく、好きなように読んで感じたい作品。

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    2025年01月15日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    中学校を舞台に、生徒の日常が展開され、悩みや想いが様々に絡みあう。連作の魅力を最大限に活かした作品。中学生に是非読んでもらいたい。巻頭の登場人物の紹介とイラストが、読み進める上での大きな助けとなった。

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    2025年01月05日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    黒野くん、いい味出してるなぁ…
    中学生にしてここまで、自分を持っているのは
    本当にすごいことだなぁ
    そんな彼が周囲の人の話を聞いて
    寄り添っていく心温まる作品だった。

    特に好きな話はやっぱりepisode7の黒野が自分の想いを語るシーン。黒野の人となりに周囲の人はとても救われていると思うし、彼がそれを楽しんでやっていることに感服した。彼のように人生を楽しめたら、とても毎日が輝いているんだろうなぁ。

    私も黒野のように、いつかだれかの話を聞いて
    寄り添える、そんな人になりたい

    p.49.50 努力の理由(episode1 シロクマを描いて)
    「好きだから努力できるのか、努力できるから好きなの

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    2024年10月06日
  • りぼんちゃん

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    表紙をみると少女的なかわいい感じで、いかにも児童書という感じだが、内容は全く軽くない。
    子どもも大人もみんなが読んでほしいと思えるような本です。
    どのような内容かは、他の人たちの感想でわかると思いますが、オオカミという表現が秀逸だと思いました。少しでも関心があるなら本当に読んでほしい。

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    2024年09月12日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    みんな本当に何かを抱えて生きている。誰しもが生きていたら必ず苦しむんだよ、そういうことを教えてくれる1冊でした。

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    2024年06月27日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    新船中学校に通う生徒たちと1人の先生。
    それぞれの章の中で、一人ずつの悩みにスポットライトをあて、そして解決していく。みんなどこかで関わっているので、それぞれが見た友だち(先輩後輩含む)の姿が出てくるところもおもしろい。
    黒野良輔がキーパーソンになって解決していくが、黒野自身の境遇も最後に明かされる。
    悩んだ事があるからこそ人の気持ちに寄り添える。読後感がさわやかで私は好きな一冊。

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    2024年06月26日
  • りぼんちゃん

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    ネタバレ

    中村理緒ちゃんが、お父さんに、心理的虐待をされていて、それを、助けてあげる朱莉は、ものすごく勇気があるなと思いました。もしも、友達がされてたら、絶対に見てみぬふりをしないで助けたいと思います。

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    2024年06月04日
  • りぼんちゃん

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    表紙の絵がかわいかったから、もっと楽しい話かと思ったら、つらい話でびっくりした。
    理緒は、お父さんが虐待するのに、がんばっていたのが、大変だしかわいそうだと思った。お母さんのことをかばったのに責められて、ショックだったはず。周りから見たら、お母さんもお父さんに虐待されているからしかたないけど、かわいそうすぎる。元気になってうれしかった。
    理緒を助けるのに一生懸命だった朱里は、赤ちゃんみたいで、話を聞いてもらえない子だった。だけど、がんばってみんなを味方にすることができた。がんばってた姿が、かっこよかった。
    朱里は、物語に助けられてた。ぼくも、物語に助けられることがある。みんな本を読めばいいのに

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    2024年03月19日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    『キャンドル』以降、目が離せない作家さん。

    今作は7つの連作短編集。

    同じ中学に通う1年生から3年生までの登場人物は、それぞれ出身小学校、部活、兄妹というようなつながりがある。

    聞くことが大事だとわかっていても難しい。
    大人も子どもも「らしさ」の枠にはまってないと不安になる気持ちと、その「らしさ」に苦しめられる気持ちが痛いほどよくわかります。

    中学生、そしてその年頃の子供を持つ親世代にも強くおすすめします。

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    2023年09月03日
  • りぼんちゃん

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    主人公のあかりが、自分の気持ちを少しずつ言葉にして、そして行動にうつしていける様が丁寧に描かれていて、とても心に響く一冊。
    実際にあかりと同じ立場になったとき、自分はきちんと行動できるのかなと考えさせられた。
    児童文学だけれども、大人も読んでもらいたい、考えさせられる作品。

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    2023年07月30日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    7つの短編連作、児童書です
    中学校での人間関係が崩れたり修復したりの話


    終始、黒野くんが良い子過ぎて泣けちゃう…

    どいつもこいつもあれこれ悩んで振り回されて…そういうのって愛おしい

    大人だって人間関係に悩みますからね
    一読の価値あります
    心を揺さぶられました☺️
    今年読んだ中で一番オススメしたい本

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    2023年05月19日
  • きみの話を聞かせてくれよ

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    とある中学校を描いた連作短編集。
    少しずつ繋がって、少しずつ広がっていく交友関係がリアル。最後はまた泣かされてしまった。
    価値観をアップデートするためにも大人も読んでほしいなー。

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    2023年04月25日