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おとなになりたいと背伸びしている小6の朱理。転校生の理緒が抱える痛みを、暗闇を、知った朱理が、大切な友だちを守るためにできることとは? オオカミとのたたかいかたを描く問題作。
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Posted by ブクログ
表紙をみると少女的なかわいい感じで、いかにも児童書という感じだが、内容は全く軽くない。 子どもも大人もみんなが読んでほしいと思えるような本です。 どのような内容かは、他の人たちの感想でわかると思いますが、オオカミという表現が秀逸だと思いました。少しでも関心があるなら本当に読んでほしい。
表紙の絵がかわいかったから、もっと楽しい話かと思ったら、つらい話でびっくりした。 理緒は、お父さんが虐待するのに、がんばっていたのが、大変だしかわいそうだと思った。お母さんのことをかばったのに責められて、ショックだったはず。周りから見たら、お母さんもお父さんに虐待されているからしかたないけど、かわい...続きを読むそうすぎる。元気になってうれしかった。 理緒を助けるのに一生懸命だった朱里は、赤ちゃんみたいで、話を聞いてもらえない子だった。だけど、がんばってみんなを味方にすることができた。がんばってた姿が、かっこよかった。 朱里は、物語に助けられてた。ぼくも、物語に助けられることがある。みんな本を読めばいいのにな。(小6)
主人公のあかりが、自分の気持ちを少しずつ言葉にして、そして行動にうつしていける様が丁寧に描かれていて、とても心に響く一冊。 実際にあかりと同じ立場になったとき、自分はきちんと行動できるのかなと考えさせられた。 児童文学だけれども、大人も読んでもらいたい、考えさせられる作品。
村上雅郁さんの作品は、どれも私の心に響きます。 この作品も、主人公の想像の物語が挿入されていたりして、普通なら私は苦手な方ですが、主となるストーリーのおかげか今までの2作品と同じく一気に読みました。 これは児童書だけど、大人に読んでほしいと思います。
「りぼんちゃんはさ、オオカミといっしょに暮らしているんだよ。でも、それはないしょなんだ。ほんとうのことを言うと、オオカミに食べられちゃうから。」 可愛らしい装丁に反して、物語のテーマは「虐待」です。 小学6年生の朱理は、転校生の理緒と親しくなるうちに、理緒が父親から虐待を受けていることを感じ取りま...続きを読むす。どうすれば理緒を救えるのか。本を読むことが好きで、密かに自分だけの物語をノートに書き溜めている朱理は、自身がモデルの「あかずきんちゃん」と、理緒をモデルにした「りぼんちゃん」のお話を通して、その答えを考えます。 切実な問題に向き合う小学生の戦いと成長、そして大人の役割とは何かを問いかける児童文学です。
大人の事情、それに対する子どもの気持ちが、わかる気がした。この本を読んだことがある子も考えさせられたと言っていたので、良い本だと思う。子どもの考えや気持ちをきちんと聞いて、具体的に対応できる大人になりたいと思った。
知識は暗闇を照らす光 6年生の朱理の大切な友達は、転校してきた理緒だ。ある日、理緒が父親の心理的虐待に悩んでいることを知った朱理は、大人たちに助けを求めようとするが……。知ること、おこること、たたかうこと、そして言葉の大切さを描いたお話。 「どうせわかってもらえない、じゃダメなんだ。 わたしは...続きを読むわかってもらわなきゃいけない。」 子どもに読ませるには重たすぎるかもしれないと躊躇する気持ちが芽生え、容易に勧められないが、虐待などに直面している子やその友達のリアルはこの物語に描かれているとおりなのかもしれない。 子どもの言葉に心と耳を傾けようとしない大人に、なんとかして気持ちを伝えようとする朱理の姿が印象的だったし、大人の自分が読むと、子どもと丁寧に向き合うことの難しさや大切さが感じられた。
胸がぎゅうぎゅうと苦しくなって読んでいる間に何度も泣いたけど、朱理の掲げた祈りがきちんと周りの大人にも助けたかった『りぼんちゃん』本人にも届いてよかった。 どうせ誰にも分かってもらえない、誰にも助けてもらえないとすべてを投げ出したくなることは大人になった私にでも日々色んな場面で起こるし、 それを『自...続きを読む分はまだ子どもだから何もできない』『子どもたの話なんかだれも信じてくれない』と、行動するたびに打ちのめされてしまう朱理の悔しさや虚しさはどれほどのものだったか。それでも最後まで大切なひとと、大切なものを手放さなかった彼女の強さが燃える松明のように、灯台の明かりのように美しく頼もしい。
ジャンルは児童文学だけど、読みごたえがありました。力がない小さな女の子が考え、あきらめずに行動する。
かわいい表紙とタイトル、序盤のあかずきんちゃんとおばあちゃんの話などからは想像できない内容。 読み進むにつれてどんどんリアルな苦しい方向へ行くのでびっくりしたけど、一気に読んでしまった。 小学校高学年から中学生に読んでほしい本。
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