僕のマリのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作「常識のない喫茶店」完結編、という位置付けが、なかなか本を開くまでに時間がかかり、ためらわせた。すでに十分に「常識のない喫茶店」を愛していて、しーちゃんを始めとした、私も友だちになりたい!と思わせるような素晴らしい人物描写があり、それの完結編なんて、他のお客さんとのエピソードやただ別れがあるだけじゃないの、と思ってしまっていた。立て続けに重い小説やエッセイを読んだこの4月〜ゴールデンウィークの後、清涼感を求めてようやく手に取ることになった。
結果、もっと早く読めばよかった〜!喫茶店アルバイトは、けっこう序盤に辞めてしまっていた。本書の大半はその後の人生。その粒々の余すことなききらめき。一 -
Posted by ブクログ
私はいつも、できるだけ和かに、愛想良く、お客様と接するように心がけている。
せっかく来てくれたのに、店員の態度で嫌な思いをしてほしくない。私もお客様の立場ならしたくない。そう思っている。
しかし、嫌な客というのはいる。なんだその文句は、なんで来たんだよ、なんだその態度は、みたいに思うことも時々ある。
今までは、仕方ない、そういう人もいる、と自分に言い聞かせていた。でもこの本を読んで、ああ、私も声を張り上げて、「出禁です!」と言ってみたいなあ、と心から思った。
例えそれが実際にはできなかったとしても、嫌な客が来た時、嫌な思いをした時に、この本の言葉たちを思い出すと、心の中だけではちょっと強気 -
Posted by ブクログ
「常識のない喫茶店」でファンになり、手に取った。やっぱり彼女の文章は素敵だった。
・「一服しに来る」という日常の余白を楽しむ人たちの放つ雰囲気が、わたしはただただ好きなのだった。
・自分のお気に入りを誰かに勧めるとき、純粋な気持ちとは別に処方箋のように届けることもある。
・思い出すということは忘れてなくて、自分の頭の引き出しにとっておいたんだと思う。
話したことも話さなかったことも全部本当で、全部確かなことだった。わたしはこんなふうにずっと、自分の欠片を探して続けるのだと思う。
など、素敵なフレーズがたくさん出てくる。
結婚をされたようで、旦那さんとの微笑ましい穏やかな生活も描かれている