あらすじ
潜入したい。変なあだ名を付けられたい。顔色を窺って生きてきた彼女が出禁のカードを振りかざす。その瞬間を目撃したい。こんな働き方、誰も教えてくれなかった。
――こだまさんも夢中!
■内容
「働いている人が嫌な気持ちになる人はお客様ではない」――そんな理念が、この店を、わたしを守ってくれた。
失礼な客は容赦なく「出禁」。女性店員になめた態度をとる客には「塩対応」。セクハラ、モラハラ、もちろん許しません。
ただ働いているだけなのに、なぜこんな目にあわなければならないのか。治外法権、世間のルールなど通用しない異色の喫茶で繰り広げられる闘いの数々!
狂っているのは店か?客か?あらゆるサービス業従事者にこの本を捧げます。
喫茶×フェミニズム――店員たちの小さな抵抗の日々を描く、溜飲下がりまくりのお仕事エッセイ!
■メニュー(目次)
I 魅惑の喫茶
プロローグ
妖怪在庫荒らし
出禁です
同僚観察記
やさしい人
いかれたマスター
お仕置きです
推しの客
緊急事態喫茶
SNS警察
ガチ恋の翁
グレーゾーン村の人々
不惑の喫茶
II おかわり
ここだけの話
喫茶店員あるある
わたしの喫茶紀行
特別なお客さん
厨房は戦場
卒業
人生の分かれ道
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
嫌な客というのは接客業をしていると必ず出会ってしまう。もう来て欲しくないな、そんなことは思っていても口に出せない。しかし、僕のマリさんが働く喫茶店は嫌な客には来ないでください、罵倒されたらやり返すといったスカッとする展開がある。店員さんが嫌だと思う客は、周りの客も迷惑だと思っていることが多い。それを追い出してくれるなんて、私も嫌いな人の不幸は見ていて楽しいので、行ってみたい。皿のチョコレートを舐めるマスターも愛せる変人だし、クソ客を追いかけてまで絶叫する、しーちゃんも清々するし、良客にはサービス旺盛なところも好き。言いたいことがある人、人に嫌われるのが怖い人、ぜひ行って欲しい。私も行きたい。客へのあだ名の付け方がピッタリ過ぎて笑、センス抜群。
Posted by ブクログ
否、店員さんといえどやりすぎでは?!と思えど本のタイトルですでに注意書きは済んでいる。実際接客業で働いた人間には首がもげる程のわかる!!と、出来る事なら私だってそうして出禁にしたかった!!と羨ましいですらある。
「お客様は神様です」と言い出した奴は誰なのか。毎日その事にボヤきを入れたい毎日をお送りの皆様。日本人は優しく丁寧だなんて、サムライが現代にもいると思っているレベルの仮想空間。もちろん優しく丁寧な人が大半でその約何割が本当に厄介で、しかも全国津々浦々に実在する。一人じゃなく何千人以上…
義務教育で一年接客業で働くを課した方が日本は本来の「優しく丁寧」に戻れるのではないかと。
そこにやはり蔓延るお客様は神様ですをぶち壊したいこの喫茶店は、常識がない。のではなく、常識の先駆車であってほしいと思う。
お客であろうが店員であろうが人間であり
そこに上も下もなく、むしろやってもらってるのはお客で、店員様だと崇めるのが筋ではないのか。そこをお金を払う事によって双方のバランスを「対等」にしている事を差し置いても店員様のおかげである。
もちろんこの本には逸脱した人間イコールクレーマーという人種の事を書いてるからこそ、やりすぎでは?と思うかも知れないけれど、対人間としてお互いを尊重し優しく丁寧なお客様の事はこの喫茶店でおいて常識のない対応はもちろんなく、心地よく利用してもらえる場所である。しかしそれでは本にはならないので割愛されているが
もっとが接客業という場所を誇り高くそして賃金も高く、優しさに包まれる場所になってほしいと願うばかり
Posted by ブクログ
ホント、常識がない!
ファンタジー?と思いつつ読んでいたら、こちら実在するんですね。
羨ましい。
私も接客に携わっていますが、この間お客様に「バカじゃないの」と言われ、ムカムカしていたところです。
最近はそれも挨拶程度にしか聞こえないようになりましたが。
いろいろ言いたいことはたっぷりたまっています。
うん、健康に悪いな。
私にもこんなお店を作ることができるかな。
Posted by ブクログ
ぷぷぷっWと吹き出す場面が多すぎて、電車では読めない。"エッセイ本"らしいけど、小説感覚で1日で読めた。性別差別を受けてきた著者本人が、力強く生きられるようになった処世術(あだ名)がふんだんに描かれていたし、皆も真似できる!!!
Posted by ブクログ
お仕事エッセイ
とっても面白かった!
作者の気の強さと仲間思いな優しさが文面に伺えてスラスラ読めた
くせつよなお客さんのエピソードや個性豊かな同僚やマスターのエピソードがたくさんで笑った
お客さんと喧嘩しても良くて、こっちの判断で出禁にもできて素晴らしい職場だなって思った
店員が嫌ってるお客さんは他のお客さんも不快に思ってるってその通りだなって思う
接客業をしてる人は是非読んで欲しい本!
勇気をくれる!
そして自分がお客側の時、気をつけようって改めて気付かされた笑
店員さんにわざわざ好かれようとは思わないけど、変なあだ名を付けられない程度にはお行儀良くしておきたいな笑
Posted by ブクログ
面白かった。声を出して笑ってしまう場面が沢山だった。でもそれだけじゃなかった。作者の過去の出来事、現在を最後の章とあとがきで読み知り、グッときて涙してしまった。初めましてだが私はこの作者「僕のマリ」さんが好きだ。このエッセイに出会えて良かった。
Posted by ブクログ
僕のマリさんが面白いのか、喫茶店のスタッフ達が面白いのかわからないけど、久しぶりに本を読みながら声出して笑った 。
休憩中の事務所なのに恥ずかしいじゃん///
店員さんに好かれるお客さんになりたいな
私の彼は絶対に好かれる客だと思った
どんなあだ名をつけられるんだろう
知りたい
もっともっと僕のマリさんの本を読んでみたくなりました
Posted by ブクログ
初読みの作家さん!
帯に「働いている人が嫌な気持ちになる人は、お客様ではない」とあり、とても興味をそそられたのがきっかけで。
実は私も接客業をしており、常に理不尽な客と遭遇している。令和になっても、いつまで「お客様は神様」だそうだ。
なので私もこの喫茶店で働きたい、ぜひ仲間に入れて欲しいと切に願う。
恐らく世の中の接客業の人、ほとんどが共感する事ばかりだろう。
私が家族に愚痴った話、
あるいは日頃の不満を書き記した日記、
こっそり聞かれた?見られた?と思うほど。
私の場合はこんな楽しい素敵な職場ではないので、諦めと我慢の日々。
何歳になっても客の暴言には慣れないし、強くはなれない自分。
この本がもっと有名になって、多くの人に読んで欲しいと思う。
Posted by ブクログ
家業が喫茶店で喫茶仲間が面白いと紹介していて、気になって読んでみたらすごく面白くて一気読み。 心がスッキリする。どんどん読まれてほしい一冊。 お店側だって、お客を選びたい。(無理だけど)あと、それなりの人はそれなりの対応されがちだよ。自分の行動を振り返ってね。って、普段言えないあれこれが散りばめられていて‥。喫茶店仲間と感想を話し合いたい。あと、作者の方は、絶対スピッツファンだよね?私は30年来のファンだから即気づいたよ。
Posted by ブクログ
小説ではなくエッセイ。読んでて3回くらい吹き出しそうになった。本で笑うことはほぼ無いので、この本の面白さに星五つをつけた。僕のマリさんのエッセイは「いかれた慕情」と「書きたい生活」を読んだけど、こんな面白く書ける人だったのか。エッセイは表現とか観点の面白さに惹かれることが多いけど、このエッセイに関しては出来事の面白さが魅力。こんないろんな出来事が起こる喫茶店で自分もちょっと働いてみたいと思った。
自分もダメなことをノーと言える胆力が欲しい。自分の気持ちを大事にすることで強くなれるし、人の痛みにも敏感になれる。「強さは優しさを裏打ちするものでなくてはならない。」というのは良いフレーズなので覚えておこう。
筆者が「狂人」と表現したこの喫茶店のマスターに是非会って話してみたい。
Posted by ブクログ
お客さんも、店員も、どっちも人間だ。
優しさと思いやりが必要。
まるで、道徳の授業のようだ。
コンビニバイト時代に、
接客を経験したからこそ、深く共感。
こんな仕事したくない!と思ったときに、
読むと勇気がもらえる1冊。
Posted by ブクログ
すごく好きでした。
初めて僕のマリさんの文章を読んだのですが、言葉が面白い。スラスラ読めました。
積読してたの勿体なさすぎる…。
当たり前だと思っていたことは常識のない喫茶店では当たり前では無いこと、お客様と喧嘩するエピソード、ちょっと変わっているお客さんの話、同僚の話など…。
面白かったです!
エッセイなので喫茶店に1度行ってみたいと思いました!
僕のマリさんの違う本も読みたい!
Posted by ブクログ
共感しかなかった。徹夜本でした。
店員と客の距離感。私も飲食業界が長いので読んでいてスカーっとしました。
オーナー様が素晴らしい方だと思います。
涙が出るほど笑かしてくれてありがとうございます。
余談ですがうちに来るお客も相当強者ぞろいで、様子のおかしい客ばかり来ます。
最近ではイヤホンをしている客が多くてコミュニケーションも取れず、「こいついったい何しに来たんだろう?」とか思ったり「えっ?」とか聞き返された時は心の中で「イヤホン外して入ってこいやー!無礼者!」とか思ってます。
あと法律で店員に嫌な思いをさせたら罰金50万とか法律が変わることを未来に期待したい。
今は耐えるしかない日々なので心すり減り気味で日々頑張ってます。
毎日のモヤモヤをこの本に救われました。
Posted by ブクログ
2025.1.4
書店で見かけて
2年くらいずーっと気になってて
やっと購入して、
なぜ早く読まなかった…!
と後悔しました
息できないくらい笑った…声出して笑った…
こんな痛快なエッセイずるいよ〜
僕のマリさんは初めて読みましたが、
ワードセンス、私のつぼすぎました
言葉のテンポ感も心地よく、サクサクよめちゃう
というかもう面白すぎて手が止まらないです
お仕事エッセイなのに硬くない
私もこんな職場で働きたいし
こんな喫茶店と出会いたい
素敵な本でした!
Posted by ブクログ
文章、表現方法が好きだなと思った。
作品にすごく引き込まれた。
文章が素敵だなと思った。
お気に入りの作家さんが1人増えたのが嬉しい。
他の作品も読んでみようと思った。
Posted by ブクログ
常識のない喫茶店 そうそう、全くその通り。今までモヤモヤしてたことがスッキリ分かる、共感します。理不尽なクレームや要求にただ耐えてきた価値観も、そろそろ変わらなければならないと思いました。日本人の接客に誇りを持っていましたが、お客様は神さまという勘違いはもう改める次期がきたのでは。応援したくなる。続編も期待してます。
Posted by ブクログ
喫茶店でアルバイトしていた頃のことを思い出しながら読んだ。長い間接客をやってきたけど、こんな強気な接客したことないできない!正直羨ましい!ただ、物騒な世の中なのでこの店で働く人たちが刺されないことを祈るばかり。厄介客の話だけかと思ってたけど、素敵なお客様の話もあってほっこり。個人的にはテンパるマスターの話がツボだった。軽い気持ちで読めて楽しい本だった。
Posted by ブクログ
私はいつも、できるだけ和かに、愛想良く、お客様と接するように心がけている。
せっかく来てくれたのに、店員の態度で嫌な思いをしてほしくない。私もお客様の立場ならしたくない。そう思っている。
しかし、嫌な客というのはいる。なんだその文句は、なんで来たんだよ、なんだその態度は、みたいに思うことも時々ある。
今までは、仕方ない、そういう人もいる、と自分に言い聞かせていた。でもこの本を読んで、ああ、私も声を張り上げて、「出禁です!」と言ってみたいなあ、と心から思った。
例えそれが実際にはできなかったとしても、嫌な客が来た時、嫌な思いをした時に、この本の言葉たちを思い出すと、心の中だけではちょっと強気でいられて、救われる。そんな本です。
うちのお店で見つけて気になって手に取ったのだけれど、読んでよかった。面白エピソードが多々あって、店内で声を出して笑いそうになってしまった。
同僚にもオススメしようと思う。
Posted by ブクログ
クスッとなるどころか声出しちゃうほど笑えて面白かった
自分も喫茶店含め飲食バイトを色々経験したことあるから共感ばかりだった
僕のマリさんにも、喫茶店で働く仲間たちにも、マスターにも、神客にも、迷惑客にも、みんなに会いたくなった
Posted by ブクログ
飲食で働いていたことがあるので共感することばかり。
お客さんに変なあだ名を付けて従業員同士あとで「今日のあのお客さんが~~~」とかよく会話してたなとか。良いお客様と悪いお客様、、色んな人がいたなと思い出しながら楽しく読めました。
お客様と店員ではなく、「人と人」として接する喫茶店で素敵だなと思いました。
Posted by ブクログ
この喫茶店行ってみたい!
優しい人しか採用しない!
迷惑な客は出禁にして良い!
というマスターの考えはとても共感できる。
お金払っているから何しても良いは違うよね。
マスターに会いたいし、あだ名つけられたい
Posted by ブクログ
エッセイというものを久しぶりに読んだ。
作者がバイトしていた喫茶店に訪れる様々な珍客とのやり取りや、店側から見た喫茶店の姿などが、面白可笑しく、時々しんみりと描かれている。
日本文化に根強く残るお客様至上主義や、そこからくるカスハラに対して一石を投じてくれるがもしれない作品。
私もこんな喫茶店を見つけたら店員さんと仲良くなりたいなとは思うけど、結局そういう下心を見透かされて出禁になるのだろうなとも思う。
Posted by ブクログ
小説かと思ったらご本人の喫茶店員としての経験をもとにしたエッセイだった。スカッとするエピソード満載で面白かった!喫茶店ではないけどコンビニ店員をしていた自分の経験からも「接客業あるある」として共感がたくさん。可愛らしい雰囲気のカバーイラストも、読み終わってあらためて見るとちょっと毒があっていい。
私たち、ほんとうは、最低限のことだけをして、好きなことだけにもっと力を注ぐような生き方でいいんだよな〜ということを思い出させてくれた。この喫茶店でそれができるのは、そうしてよいという店としての明らかな意志があるからで、ままならないことも多い日常の中ではなかなか難しいこともあるだろうけど、説教くさくないからすっと心に入ってくる。私も明日から、嫌な人に出会ったらマスクの下で歯を剥き出しにして威嚇とかしたい。
Posted by ブクログ
『不謹慎の化身』
『常識はなくても良識はあれ』
この二つのフレーズが好きすぎてメモした。
ヤバ客への筆者の考えや対応に首がもげるほど頷いたり爆笑したり、さて自分にもできるかと逡巡したりしながら読んだ。
軽いのにじんわり温かく、数日思い返しては考える絶妙な読後感。
接客業や対人援助職従事者には救いになる作品だと思う。
新卒で入ったおそらくJTCでさんざん傷つき心身ともに疲れ果てた筆者が辿り着いたマスターとの2時間半の面接場面は読みながらうるうるしてしまった。
どこで働くかではなく、誰と働くかなんだよなー。
マスターもだいぶ変わっているけれど、変わっているから味方になってくれる安心感が生まれて筆者はノーを強く言えるようになったんだよなぁー。
「もう来ないでください。」
「店員である前に1人の人間です。」
至極真っ当なのに、日本で接客業に従事したからというだけで上記を言うのが憚られるのって、そんなのおかしいじゃんね。
バイトだからこそ"このお店のために"っていう気持ちを持って何年も働くことができるのはマスターや同僚、優しい常連客さんたちが素晴らしかったからだと思う。
内発的な動機づけがないと湧いてこない感情だと思うから。
バイトだからこそ、を枕詞にすると
後に続くのは大抵ネガティブな文脈なのに、すごいなぁ。素敵なお店である何よりの証拠だ。
アメリカで理不尽な目に遭うと落ち込むと同時に「I don't deserve this!」って自然に自分を守れるのに、日本だとヘコヘコしちゃうのなんでだろう?
私ももっと胸を張って、変な人をどんどん出禁にしていきたい。
そしてこの作品の喫茶店で綺麗なお花を眺めながら美味しいコーヒーを飲みたい。
Posted by ブクログ
吹き出す面白さ。
前評判を見知っていたので、むしゃくしゃしてた時に、今だ、と思って一気読み。
チェーン店では感じない人間らしさ。
店員さんと来店者が一緒に居心地の良い空間を作っていくという、揺るぎない信念。
好き。
こういう、人間らしいお店好き。
Posted by ブクログ
店名や場所が極秘ではあるけれど喫茶店勤務の方のエッセイ。
お客さんと喧嘩をしてもいい、スタッフが迷惑な客に出禁を言い渡してもいい、働く側が心地よく客と店員とが対等である。そんな喫茶店での日々の出来事を綴ったエッセイでした。
フィクション?と勘違いするほど、そりゃある程度フェイクは入れているだろうけれど、初エッセイ読破にはちょこっと難しかったかな…
Posted by ブクログ
新刊の棚からまたしてもジャケで選んだ。
やはり我喜屋位瑳務さんの絵は目を惹く。
喫茶店の日常のエッセイなんだけど、客と店員が対等というか喧嘩上等スタイル。
強すぎる自己主張であったとしても、生きる上での芯の通し方としては絶対に間違ってないはず。あくまで倫理観を自衛する為なのだろうなと。
どうしようもなく堕ちた自分から、今の自分へと「変われた」自覚があるからこそ、その理由が其処にあるからこそ、力強い言葉からその気持ちや意志が伝わる。自分たちやその居場所を守るためのものなのだなと。
笑えて泣けて痛快。
やさしさとは対極にあるような話ではあるのだけれど、作中で何度か出てくる「強さはやさしさを裏打ちするものでなければならない」という言葉がとても響いた。
本当にそう思うし、そう思っていたので。
私自身も、やさしさを支えられるだけの強さをこれからも鍛えていこうと思います。
そのためにも本をたくさん読もうと思います。
Posted by ブクログ
面白くて読み始めたら止まらなくなり、夢中になり読んだ。
喫茶店ではないけれど、コンビニバイトを2年間していた身としては、共感することも多くあり、いろんな客がいるよねと思いながら読んでました。
ただ、自分がこの喫茶店には行くことがないだろうなと思った。
本を読んでしまったので、「良いお客さん」で居なきゃ行けないプレッシャーがあるのと、変なあだ名つけられたら嫌だなとおもってしまったから。
Posted by ブクログ
一言で大人しい本だと思いました。作者は女性で、繊細な感情の運びを丁寧に表したかと思いきや急に「きん◯ま」という文面に流れ着いた時には吹き出してしまうのを堪えました。エッセイということもあってか派手な展開はないですが難しくなく、学生さんでも楽しめる内容だと感じました。
Posted by ブクログ
スラスラ読める、楽しい本だった。
私も接客業をしており、気持ちがよくわかる。
私は著者よりも世代が上で、より常識的に『お客様は神様』として叩き込まれた世代。
今でもその癖は抜けず、必要以上にお詫びしたり頭を下げたり、丁寧に接しすぎたりしてしまう。
今一緒に働く若い子達の接客態度に驚いたりもしていた。そんな中この本を読んで、正直これで良いんだ、と感じた。
なぜか高圧的な態度や不機嫌さを隠さない人、少しもたついただけで、『このバカが!』などと吐き捨てるおじさん。会計中に言われた事を勘違いしてしまっただけで『すごく失礼な人がいたんだけど!』と大声で電話相手に話しながら(会計中ずっと電話していた)去っていく若い女性も見かけことがある。だいたいそのような場合は店員だけでなく、その場の周りのお客様も凍りつく。
理不尽だ自分は悪くないと思えることでも、浴びせられた言葉は衝撃を与え、心に傷をつけることが多々ある。
この店のような、彼女のような接客がしたい。