作者未詳のレビュー一覧

  • 今昔物語集

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    544P

    古典の授業で読んでた時は時間かかったけど、光文社の現代語訳で読んでる今昔物語面白すぎる。今昔物語は11世紀平安時代に生まれたらしいけど、源氏物語も平安時代に書かれたし、王朝時代に素晴らしい文学が出来るって世界共通なのかな。今昔物語は芥川龍之介が創作の源にしたらしいけど、あの芥川龍之介さえ、何かのパクリをしてるって考えると完全なる独創したものなんて無いんだろうね。創作はファンアートって言うもんね。

    芥川龍之介『鼻』『羅生門』の原話のみならず、エロに下卑た笑い、有名人の噂にスキャンダルの宝庫! 平安時代末期の民衆や勃興する武士階級、人間味あふれる貴族、僧侶らの姿をリアルに描く、「美し

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    2025年03月05日
  • 太平記(下)

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    (上下巻同内容)西源院本を底本とし訳者選定の90話を現代語訳した上下巻の入門書。読み易さ重視のフランクな訳であるが、軍記物語の雰囲気や漢籍・古典による文飾などの特徴が感じられる内容であると思う。下巻末の解説による太平記研究の現状も興味深い。

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    2024年12月31日
  • 今昔物語集

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    レイプあり、獣姦あり、下痢便漏らしあり。教科書には絶対に載せられない犯罪、失態、愚行のオンパレード。学生時代の私にとって古典とは全く退屈で厄介な文字群でしかなかったが、こんなに面白いエピソード満載のゴシップ本が1000年前に存在していたのかと驚くと同時に、人間の本質なんてこの程度のものなのだという安心感すら覚えた。

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    2024年07月13日
  • 今昔物語集

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    「今は昔」で始まる、お馴染みの説話集。
    平安時代末期に成立したと考えられている、31巻1000を超す説話が載る今昔物語から芥川龍之介も着想を得て「鼻」や「羅城門」を著しているのは、周知されるところ。この本には、そのうち大岡玲氏が選び、現代語訳をしたおよそ90ほどの短編が掲載されている。

    仏教説話と言っても、教義的とは程遠く、お固いことはほぼ無し。
    坊主、民百百姓、侍、貴族、天皇、皆恋愛か好きで特に男性諸氏は直ぐまぐわろうとする。
    嘘八百のことを書くことはないだろうし、きっとその時代はそれに近い世の中だったのだろうな。
    言い意味、人間味溢れるもので、なかなか面白いものだった。

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    2023年08月14日
  • 虫めづる姫君~堤中納言物語~

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    今まで読んだ古典の現代語訳で最もライトで読みやすかった。「虫めづる姫君」の生き様が格好いい。
    現在の視点から外在的に楽しむ、というところから、当時の人の気持ちになって内在的に楽しむ、ということができてくると古典は楽しいのかもしれない。
    古典とSFは、どちらも現在と異なる世界を見せてくれる。でも、SFの世界はその物語限りのものである一方、古典の世界はその物語を超えて広がっている。そこに面白さがある。と思った。

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    2021年12月04日
  • 虫めづる姫君~堤中納言物語~

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    いつの時代も人は物語を求めるのだなと感じた。

    訳は読みやすく平易な文章だが詩情があり、古典への入り口に適していると思う。

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    2016年12月27日
  • 虫めづる姫君~堤中納言物語~

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    短編集なんだけど、どうして、なかなかおもしろかった。個性派の粒ぞろい。

    どの物語も情景を想像すると美しく、1つの話を覗いては、最後はどうなったんだか?という処終わりを迎え、結果をはっきりとは描いていないので、可愛そうな話も少しオブラートに包まれる優しい短編集。

    花桜折る中将
    月の光を朝日と勘違いして、女性の家を後にした中将。数寄屋を発見し、覗き見る。かわいらしい姫君を見染め、手引きを求めるが、心配した侍女の告げ口のため、姫の代わりに、年寄りの女性が部屋にいたのを間違えてさらってしまう。
    まぬけぶりが、ちょっと憎めない。

    このつゐで
    天皇の御渡りの頻度が最近下がっている女御さま

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    2016年06月08日
  • 虫めづる姫君~堤中納言物語~

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    ネタバレ

    訳がライト過ぎて、あまり平安朝の雰囲気が楽しめなかった。ジュニア向けかな?

    20220917表題作のみ再読。常識にとらわれない生き方をする姫君。現代におきかえて読むとなかなか味わい深い。 

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    2022年09月17日
  • 虫めづる姫君~堤中納言物語~

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     春夏秋冬の順に編まれた物語集で、殆どが成立年不明、作者不詳だ。どういう人がどんな想いで書いた物語なのだろうと想像を膨らませながら読むのが楽しかった。人の心の動きはいつの時代も同じだなと感じた。だからこそ読み継がれ、共感を呼ぶのだろう。

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    2025年08月10日
  • 虫めづる姫君~堤中納言物語~

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    ネタバレ

    原文が載ってないのが残念。
    訳は読みやすく、話もわかりやすい。短く切ることを意識したのだとか。

    「思わぬほうにとまりする少将」は現代の昼ドラみたい。姉と妹をそれぞれの恋人が間違えて、「ま、いっか」って。。。

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    2025年03月19日
  • 太平記(上)

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    (上下巻同内容)西源院本を底本とし訳者選定の90話を現代語訳した上下巻の入門書。読み易さ重視のフランクな訳であるが、軍記物語の雰囲気や漢籍・古典による文飾などの特徴が感じられる内容であると思う。下巻末の解説による太平記研究の現状も興味深い。

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    2024年12月31日
  • 太平記(上)

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     「太平記」を岩波文庫版で読んだことがあるが、何にせよ長いし、南朝、北朝、敵と味方が次々に入れ替わるので、かなりしんどいと思いながら読んだことを思い出す。

     (上)のクライマックスは、やはり湊川の戦いでの楠木正成の戦士の場面【16-10】かな。
     
     本書は現代語訳であるし、また全体の大まかな流れが分かるようにエピソードが選ばれているので、太平記には一体どのようなことが書かれているのか、その概略を知る手始めとして適当ではないかと思う。

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    2023年12月08日
  • 今昔物語集

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     「今ハ昔」で語り始められる今昔物語。有名な作品を何編か読んだことはあるが、今回現代語訳ではあるものの、91話を一気読み。天竺及び震旦からも何話か取り上げられているが、やはり面白いのは本朝のもの。
     その種の作品が多く択ばれているのかもしれないが、正にゴシップの宝庫。仏教説話集であるので、各話の最後には作者の教訓めいたコメントがあるのだが、その内容は、民衆や武士はもちろん、僧侶まで実に生々しく、下卑た行動が語られる。

     改めて古文で読みたくなった。

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    2023年09月14日
  • 虫めづる姫君~堤中納言物語~

    A

    購入済み

    おもしろかった

    平易な訳文でとても読みやすかった。
    ただし、ところどころ砕けすぎというかなんというか
    幼稚というか易しすぎる表現になっていて
    少し残念な感じもした。
    物語は、現代とのギャップが面白かったり
    昔も今も人間は同じだなと感じたりした。

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    2022年08月16日
  • 虫めづる姫君~堤中納言物語~

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    今もありそうな人間模様。

    現代語で読めるって、いいよな、と思いつつ、時代の特徴とかは学んでいた方がよいわけで。有名なのは圧倒的に「あたしは虫が好き(虫めづる姫君)」ですが、他も結構面白いので、ぜひ多くの人に手に取ってもらいたい。

    「あたしは虫が好き(虫めづる姫君)」あれ、最後ってこんなto be continued...になっているんだっけ? ここからの物語を考えるとか、楽しそうだ。でも、姫君はよくあるお姫様になんか、なってほしくない。右馬佐は「あれ、なんであいつのことがあんなに気になるんだ……?」をやってほしいし、中将もいい感じのアシストキャラで、そんな続きを考えてしまう。

    「貝あわせ

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    2016年12月04日