作者未詳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
544P
古典の授業で読んでた時は時間かかったけど、光文社の現代語訳で読んでる今昔物語面白すぎる。今昔物語は11世紀平安時代に生まれたらしいけど、源氏物語も平安時代に書かれたし、王朝時代に素晴らしい文学が出来るって世界共通なのかな。今昔物語は芥川龍之介が創作の源にしたらしいけど、あの芥川龍之介さえ、何かのパクリをしてるって考えると完全なる独創したものなんて無いんだろうね。創作はファンアートって言うもんね。
芥川龍之介『鼻』『羅生門』の原話のみならず、エロに下卑た笑い、有名人の噂にスキャンダルの宝庫! 平安時代末期の民衆や勃興する武士階級、人間味あふれる貴族、僧侶らの姿をリアルに描く、「美し -
Posted by ブクログ
「今は昔」で始まる、お馴染みの説話集。
平安時代末期に成立したと考えられている、31巻1000を超す説話が載る今昔物語から芥川龍之介も着想を得て「鼻」や「羅城門」を著しているのは、周知されるところ。この本には、そのうち大岡玲氏が選び、現代語訳をしたおよそ90ほどの短編が掲載されている。
仏教説話と言っても、教義的とは程遠く、お固いことはほぼ無し。
坊主、民百百姓、侍、貴族、天皇、皆恋愛か好きで特に男性諸氏は直ぐまぐわろうとする。
嘘八百のことを書くことはないだろうし、きっとその時代はそれに近い世の中だったのだろうな。
言い意味、人間味溢れるもので、なかなか面白いものだった。 -
Posted by ブクログ
短編集なんだけど、どうして、なかなかおもしろかった。個性派の粒ぞろい。
どの物語も情景を想像すると美しく、1つの話を覗いては、最後はどうなったんだか?という処終わりを迎え、結果をはっきりとは描いていないので、可愛そうな話も少しオブラートに包まれる優しい短編集。
花桜折る中将
月の光を朝日と勘違いして、女性の家を後にした中将。数寄屋を発見し、覗き見る。かわいらしい姫君を見染め、手引きを求めるが、心配した侍女の告げ口のため、姫の代わりに、年寄りの女性が部屋にいたのを間違えてさらってしまう。
まぬけぶりが、ちょっと憎めない。
このつゐで
天皇の御渡りの頻度が最近下がっている女御さま -
購入済み
おもしろかった
平易な訳文でとても読みやすかった。
ただし、ところどころ砕けすぎというかなんというか
幼稚というか易しすぎる表現になっていて
少し残念な感じもした。
物語は、現代とのギャップが面白かったり
昔も今も人間は同じだなと感じたりした。 -
Posted by ブクログ
今もありそうな人間模様。
現代語で読めるって、いいよな、と思いつつ、時代の特徴とかは学んでいた方がよいわけで。有名なのは圧倒的に「あたしは虫が好き(虫めづる姫君)」ですが、他も結構面白いので、ぜひ多くの人に手に取ってもらいたい。
「あたしは虫が好き(虫めづる姫君)」あれ、最後ってこんなto be continued...になっているんだっけ? ここからの物語を考えるとか、楽しそうだ。でも、姫君はよくあるお姫様になんか、なってほしくない。右馬佐は「あれ、なんであいつのことがあんなに気になるんだ……?」をやってほしいし、中将もいい感じのアシストキャラで、そんな続きを考えてしまう。
「貝あわせ