一色まことのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カイがピアノを本格的に始めるか悩みの時期。雨宮は全国での優勝を目指す。誉子もまた自らの道を歩み始める。コンクールというひとつの目標が終わり、それぞれのピアノ道をすすんで行く6巻。それぞれの悩みや苦悩の心情がとても伝わってくる。
カイはピアノを好きという自分を受け入れられず、なかなか森の端を離れられないが、逆にピアノから別れを告げられる。こういうきっかけって実際の世界でもあるかもしれない。安定した環境から強制的に引き離される。きっとそれは可能性のある者に与えられる試練なのだろう。
それと佐賀先生のしたたかさはとても好感度が高いと感じる。ただイヤ~な人ではなく、きちんと実力もあり、自分の立ち -
Posted by ブクログ
ついに青年編の開始。雨宮の「キャプ翼の岬くん探し」のごとくカイ探しから幕を開ける。
少年の頃に中性的と言われてからあるぞあるぞと思っていたカイの女装イベントがここで開始。ストリップとクラシックという組み合わせは漫画ではなく、是非映像作品で見たいところだ。
この巻の最後、天才であるカイの努力の跡は心にくるものがある。いかに天才とはいえ日々の努力無しでは洗練されることはないのだ。雨宮の視点のようにどうしても苦労や悩みを顔に出さない人を気楽に見てしまう人もいるが、本当は苦労を苦労と感じない目標をみつけている人には遥かに差をつけられてしまっているのかもしれない。