中島花野のレビュー一覧

  • セゾン・サンカンシオン

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    様々な依存症から立ち直るための女性達が暮らす「セゾン・サンカンシオン」。
    ここの生活指導員の女性の半生を絡めながら、ここに暮らす依存症の女性達が描かれていく。
    アルコール、万引き、覚せい剤、普通に生活していたら依存症に陥らないだろうと思っていたが、深い穴は誰の目の前にも大きく口を空けているように感じた。
    家族が迷惑をかけられた、と言うけれど、実は家族の行動が引き金だったりする。
    お酒に逃げ込まなくてはヤッてられない毎日があるのだろう。
    読んでいるだけで苦しくなった。
    依存症の人はまた元の生活に戻りたいわけではない、努力している。でもちょっとした揺らぎが過去に引き戻してしまうことも。
    依存症の底

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    2026年06月29日
  • セゾン・サンカンシオン

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    世に多数ある依存症について患者本人と家族の様子を語った連作短編でした。厳しい日々が語られる中で、それらは病気であり、誰もが患者になり得て、もしそうなったとしても適切に治療を行える、そういった趣旨の物語りだったのかと思います。私としてはストーリーの上がり下がりがないようにも感じてしまったところがありましたが、そこがノンフィクション的なリアルさも感じさせて面白かったです。星3つといたしました。

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    2025年12月01日
  • ぼくはうそをついた

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    ネタバレ

    思いやりの詰まったうそ。
    広島を舞台に原爆を書く、
    広島で息子を亡くした認知症のおばあさん、息子になりたい女の孫、
    ちょっとなあ、
    悪くないんだけど、ちょっと無理やりって気がしたのが読後感としてもう一つ、すっきりしない。

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    2025年10月12日
  • ぼくはうそをついた

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    広島の被爆体験の惨さをリョウタの曾祖父が今の子にも伝わるように、オブラートに包んで教えてくれた。

    レイの曾祖母の息子が被爆死し、遺体も骨も見つかっていない。時間が停止したまま帰りを待ち、探し続ける様に胸が詰まった。

    リョウタがそんな彼女(レイの曾祖母)についた嘘には、リョウタの優しさを感じた。もしかしたら彼女(レイの曾祖母)は嘘だと気づいていたのではないか?
    深い悲しみに、戦後60年たった今も癒されていないんだと、勝手に想像した。

    作者のお母さんの体験をもとに、長い期間をかけて作られた、事実を基にした物語(ノンフィクションではない)。

    ロシアが原爆を脅しに使っているなか、人類は進歩して

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    2024年12月17日
  • ぼくはうそをついた

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    ネタバレ

    認知症のおばあちゃんをきっかけに小6の男のこと、中1の女の子が交流を深める。
    戦争に興味を持つことって難しい。周りの強制で見学したり、体験したりはあまり意味はない。けど、心のどこかには残っていて、それがいつか自主的に知りたい時に息を吹き返してくれるといいよね。
    女の子については深く語られないけど、髪ベリーショートにするところで、中1らしい内面的な葛藤を表現しているのだろう。
    戦争について、正直自分も全く当事者意識がない。そして現実世界はどんどん戦争が起きてる。戦争は仕方がない。選択肢の一つという認識すら感じられる今日。
    戦争から遠く離れてしまったからこそ、戦争に向かっているのではないか。
    情報

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    2024年09月14日
  • ぼくはうそをついた

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    被爆間接体験が核になって、小学生の男の子がひいおじいちゃんと触れ合う中で平和への願いを綴る作品
    小学生の読書感想文課題図書になる理由はここ
    面白いかと言われると難しいな

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    2024年09月05日
  • ぼくはうそをついた

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    読書感想文コンクール5,6年生の課題図書。

    シゲルじいちゃんの戦争体験を孫のリョウタに伝えるシーン、グロ過ぎずぼかし過ぎず、高学年の子どもが読むにはちょうど良い表現と感じた。リョウタとレイのそれぞれが祖父母を大切に思う気持ち、リョウタのついた優しい嘘が、胸の奥にじんわりとした温かさを残してくれた。

    戦争や原爆の歴史を子どもに知って欲しい。でもリアル過ぎたり激しい描写はまだちょっと早いかも…と思っていたので、そんな意味での良本に出会えたと思う。息子と広島を訪れたくなった。

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    2024年08月13日
  • ぼくはうそをついた

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    優しい嘘を積み重ねて。タヅさんは救われたのだろうか。こういう作品を読むともう一度ちゃんと原爆資料館に行きたくなる。

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    2024年08月01日
  • フェミニスト紫式部の生活と意見 ~現代用語で読み解く「源氏物語」~

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    源氏物語を、現在の女性の視点で解説する。

    いや、実に面白い。
    作者がそこまで考えてたのかと思うところはあるが、人物描写が真に迫ってるんだ。それを、当時の社会環境も踏まえ、あくまで、現在の女性の視点で語る。

    型どおり、通り一遍じゃないんだね。「女性の」心の描き方が。
    男性は、型通りだが。
    だがそこに「現実的でないある意味理想的な」男性キャラを配置することで、女性を浮き彫りにする。

    なるほど、最古だけでなく、現代でも十分に人を魅了する小説なんだ。

    作者、男性批判も含めてはいるが、この本のタイトル、マイナスだと思うな。別段、紫式部はフェミ的なことは、言ってないと思うし、この本に関していえば、

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    2023年11月08日
  • セゾン・サンカンシオン

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    色々な依存症の民間回復施設、セゾン・サンカンシオン。
    アルコール、万引き、ギャンブル、覚せい剤、様々な依存症の人とその家族が描かれていて、読んでいてずっと苦しい。
    依存症は病で意志やモラルでどうにかなるものではない。
    アルコール依存症の人が再飲酒するのは病の症状であって、風邪をひいた時に咳や鼻水を出すなと言われても出来ないことと同じなのだそう。
    「人を依存症にするのは、快楽じゃないよ。心身の痛みや、それぞれが感じている生きづらさが原因で依存症になっていくの」という言葉に、何も言えなくなる。

    本人の辛さ、そして周りにいる家族の辛さ、それが痛いほどに伝わってくるので、読んでいるのが辛くて、最後ま

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    2022年05月01日