中島花野のレビュー一覧
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様々な依存症から立ち直るための女性達が暮らす「セゾン・サンカンシオン」。
ここの生活指導員の女性の半生を絡めながら、ここに暮らす依存症の女性達が描かれていく。
アルコール、万引き、覚せい剤、普通に生活していたら依存症に陥らないだろうと思っていたが、深い穴は誰の目の前にも大きく口を空けているように感じた。
家族が迷惑をかけられた、と言うけれど、実は家族の行動が引き金だったりする。
お酒に逃げ込まなくてはヤッてられない毎日があるのだろう。
読んでいるだけで苦しくなった。
依存症の人はまた元の生活に戻りたいわけではない、努力している。でもちょっとした揺らぎが過去に引き戻してしまうことも。
依存症の底 -
Posted by ブクログ
広島の被爆体験の惨さをリョウタの曾祖父が今の子にも伝わるように、オブラートに包んで教えてくれた。
レイの曾祖母の息子が被爆死し、遺体も骨も見つかっていない。時間が停止したまま帰りを待ち、探し続ける様に胸が詰まった。
リョウタがそんな彼女(レイの曾祖母)についた嘘には、リョウタの優しさを感じた。もしかしたら彼女(レイの曾祖母)は嘘だと気づいていたのではないか?
深い悲しみに、戦後60年たった今も癒されていないんだと、勝手に想像した。
作者のお母さんの体験をもとに、長い期間をかけて作られた、事実を基にした物語(ノンフィクションではない)。
ロシアが原爆を脅しに使っているなか、人類は進歩して -
Posted by ブクログ
ネタバレ認知症のおばあちゃんをきっかけに小6の男のこと、中1の女の子が交流を深める。
戦争に興味を持つことって難しい。周りの強制で見学したり、体験したりはあまり意味はない。けど、心のどこかには残っていて、それがいつか自主的に知りたい時に息を吹き返してくれるといいよね。
女の子については深く語られないけど、髪ベリーショートにするところで、中1らしい内面的な葛藤を表現しているのだろう。
戦争について、正直自分も全く当事者意識がない。そして現実世界はどんどん戦争が起きてる。戦争は仕方がない。選択肢の一つという認識すら感じられる今日。
戦争から遠く離れてしまったからこそ、戦争に向かっているのではないか。
情報 -
Posted by ブクログ
源氏物語を、現在の女性の視点で解説する。
いや、実に面白い。
作者がそこまで考えてたのかと思うところはあるが、人物描写が真に迫ってるんだ。それを、当時の社会環境も踏まえ、あくまで、現在の女性の視点で語る。
型どおり、通り一遍じゃないんだね。「女性の」心の描き方が。
男性は、型通りだが。
だがそこに「現実的でないある意味理想的な」男性キャラを配置することで、女性を浮き彫りにする。
なるほど、最古だけでなく、現代でも十分に人を魅了する小説なんだ。
作者、男性批判も含めてはいるが、この本のタイトル、マイナスだと思うな。別段、紫式部はフェミ的なことは、言ってないと思うし、この本に関していえば、 -
Posted by ブクログ
色々な依存症の民間回復施設、セゾン・サンカンシオン。
アルコール、万引き、ギャンブル、覚せい剤、様々な依存症の人とその家族が描かれていて、読んでいてずっと苦しい。
依存症は病で意志やモラルでどうにかなるものではない。
アルコール依存症の人が再飲酒するのは病の症状であって、風邪をひいた時に咳や鼻水を出すなと言われても出来ないことと同じなのだそう。
「人を依存症にするのは、快楽じゃないよ。心身の痛みや、それぞれが感じている生きづらさが原因で依存症になっていくの」という言葉に、何も言えなくなる。
本人の辛さ、そして周りにいる家族の辛さ、それが痛いほどに伝わってくるので、読んでいるのが辛くて、最後ま