中島花野のレビュー一覧

  • ぼくはうそをついた

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    最後は泣きますね。
    よく判らないけど相手をおもんばかって、噓をついたわけでしょう? なんと思いやりにあふれた行動か。

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    2024年06月20日
  • ぼくはうそをついた

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    ネタバレ

    令和6年読書感想文高学年の部課題図書。
    原爆が関係する話で5年生のぼくの「うそ」がなんなのかを考えながら読む。
    シゲルじいちゃんの話の遺品袋のところなど涙が止まらない。それを聞いて、主人公が当時のことを知ろうと行動にうつすところがいい。5年の教科書の「たずね人」に似ている。
    年代が少し合わないので、大人になるのかと思ったが敢えての設定だった。

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    2024年06月15日
  • ぼくはうそをついた

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    2024年読書感想文課題図書·高学年
    小五のりょうたは夏休み。最近同居を始めたおじいちゃんと過ごすことが多い。釣りを教えてもらったり、野菜を育てたりするうちに、おじいちゃんがここ広島の地で原爆を体験した話を聞く。
    そして、りょうたのバレーボールチームは弱いけど、他の強いチームの選手レイ(美人)のおばあちゃんを知る。
    回りにさけられ、バカにされるようなレイのおばあちゃんの行動には昔のつらい思い出が関係していた。
    原爆の追体験と、りょうたの心の成長、レイへのあわい恋心が読みどころです。

    レイとの恋愛模様がもう少し後を引く感じで描写されていればもっと好みだったかも。あ、課題図書ですよね。すみません

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    2024年06月26日
  • ぼくはうそをついた

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    2024課題図書

    子どもを原爆で亡くした親
    遺骨が無くて、60年経っても死を認められない苦しみが伝わる

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    2024年06月14日
  • ぼくはうそをついた

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    5年から。2024読書感想文高学年。5年生のリョウタは、おじいさんから兄のミノルさんが原爆で亡くなった時のことを聞く。そして、先輩のレイさんのおばあさんには、原爆で失くした息子さんがいることを知る。消えない戦争の傷痕と人々の苦しい想いを考えるため、原爆資料館や周辺を当時を想像しながら歩き回るリョウタ。戦争を後世に伝えていくことと、痛みが少しでも癒えることを願う一冊。
    作者の母親が太平洋戦争の終戦の年に教員であり、その話を元に描かれているそうです。街の様子や学校の様子が分かるお話。

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    2024年05月26日
  • フェミニスト紫式部の生活と意見 ~現代用語で読み解く「源氏物語」~

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    ネタバレ

    フェミニズム的な視点で源氏物語を読み解く。
    源氏が紫の上や玉鬘に「教ふ」ことが多いこと、どれもキモいんだけど、それを「マンスプレイニング」でまとめるとなるほどなと思う。昔も今も、おっさんは若い女性に上から目線で教えたがるもの。
    薫は誠実な男性の印象が強いけど、妻ではなく都合よく関係を結べる召人が結構いた、とか、大君の人形を作りたがって中君に引かれているとか、むっつりスケベ感が意外と強くて印象が変わった。浮舟は大君に似た人形として薫に愛され、主体性のない女性なんだけど、匂宮が戯れに渡した硯で書いた歌に無意識の本心が表れてしまったり、自殺未遂後に手習をして独詠歌を何首も詠み、そこで自分の言葉を獲得

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    2024年01月03日
  • セゾン・サンカンシオン

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    アルコールやギャンブル、窃盗などの依存症に苦しむ女性達とその民間療養施設、セゾン サンカンシオンの物語。

    初めて知る依存症の現実ばかりだった。「再飲酒は風邪の時の鼻水のようなもの」「完治はしない」「回復を続ける」という表現に、この「病気」の難しさと当人の苦しみを感じだ。

    そうなるには、皆大きすぎる悲しみや辛い体験を抱えている。だからこそ人の温もりが回復のための大きな力になるのだろう。物語の最後に希望の光が見えて救われる。

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    2023年08月07日
  • ぼくはうそをついた

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    原爆は主人公のリョウタにとって遠い時代の話だが、祖父の語る話を聞いて自分なりに受け止めようとする姿に希望を感じた。

    作者の過去作『ぼくがバイオリンを弾く理由』の登場人物も関わってくるが、どちらも独立したストーリーなので先にこちらを読んでも構わない。

    広島出身の作者にとって原爆の話は継承しなければならないテーマなのかもしれないが、押しつけがましさがないので今の小学生が読んでも素直に共感できると思う。

    夏休みの読書感想文にぴったりな本

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    2023年07月26日
  • セゾン・サンカンシオン

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    前川ほまれさんの新刊 児童書を読みたいと思い、初作家さんはどんな本を書いているのか知りたくて手に取った本。
    アルコールや薬物、ギャンブルなど依存症の人達とその家族、療養所のセゾン・サンカンシオンと指導員の塩塚さんの話。
    依存症は周りの理解が難しいこと、本人の辛さ、詳しく書かれて、暗く深い内容に何度も挫折しそうになりながら、でも読まない選択ができない本でした。

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    2023年07月23日
  • セゾン・サンカンシオン

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    様々な依存症の女性達が暮らす民間施設セゾン・サンカンシオン
    依存症になってしまった女性達と家族の物語。
    第5章のタイトル 三寒四温を目にしてようやくセゾン・サンカンシオンと結びついた。

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    2023年01月04日
  • セゾン・サンカンシオン

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    岡本歌織さんの装丁から。なんらかの依存性を抱えた人たちが暮らすセゾンサンカンシオン。三寒四温の言葉どおり、依存性との戦いは一歩ずつ。ぐっとくる小説だった。

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    2022年03月08日
  • セゾン・サンカンシオン

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    根気が必要と分かっていても

    あまりにもその道のりが長く

    本人も家族も疲弊していくのは

    仕方がない・・・と思えるほど



    作中の皆も

    道半ば

    終わりなき道のりの長さに

    本人が一番絶望するな



    でも三寒四温というのは

    とても ぴったりなタイトルですね

    寒さに震えていても

    少しづつ 春が近づいていく

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    2021年12月06日
  • セゾン・サンカンシオン

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    アルコール、ギャンブル、薬物、万引き‥‥様々な依存症を抱える女性たちが共同で暮らしながら社会復帰を目指す場所「セゾン・サンカンシオン」。
    そこで暮らす女たちがここに行き着くまでの経緯、依存を断ち切れず苦しむ今、そしてこれからへの小さな希望、彼女らが失ったものと彼女らを支え、または突き放す家族らの姿を描く5つの連作短編。

    そして、章の合間に挟まれる一見関係なさそうなごく普通の家族の日常。ほんのちょっとした経緯で依存症に陥り家族が崩壊していく姿を見る時、依存症が決して特別なものではなく私たちの日常と地続きのところにある病なのだと認識させられる。

    「だらしないから」「弱いから」「自己責任」と切り

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    2021年05月08日
  • セゾン・サンカンシオン

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    世の中に多数ある依存症の、患者本人と家族の様子を語った連作短編でした。厳しい日々が語られる中で、それらは脳内物質に関わる病気であり、誰もが患者になり得て、もしそうなったとしても適切に治療を行える、そういった趣旨だったのかもしれません。私としてはストーリーの上がり下がりがないようにも感じてしまったところがありますが、そこがノンフィクション的なリアルさも感じさせて面白かったです。星3つといたしました。

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    2025年12月01日
  • ぼくはうそをついた

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    ネタバレ

    思いやりの詰まったうそ。
    広島を舞台に原爆を書く、
    広島で息子を亡くした認知症のおばあさん、息子になりたい女の孫、
    ちょっとなあ、
    悪くないんだけど、ちょっと無理やりって気がしたのが読後感としてもう一つ、すっきりしない。

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    2025年10月12日
  • ぼくはうそをついた

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    広島の被爆体験の惨さをリョウタの曾祖父が今の子にも伝わるように、オブラートに包んで教えてくれた。

    レイの曾祖母の息子が被爆死し、遺体も骨も見つかっていない。時間が停止したまま帰りを待ち、探し続ける様に胸が詰まった。

    リョウタがそんな彼女(レイの曾祖母)についた嘘には、リョウタの優しさを感じた。もしかしたら彼女(レイの曾祖母)は嘘だと気づいていたのではないか?
    深い悲しみに、戦後60年たった今も癒されていないんだと、勝手に想像した。

    作者のお母さんの体験をもとに、長い期間をかけて作られた、事実を基にした物語(ノンフィクションではない)。

    ロシアが原爆を脅しに使っているなか、人類は進歩して

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    2024年12月17日
  • ぼくはうそをついた

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    ネタバレ

    認知症のおばあちゃんをきっかけに小6の男のこと、中1の女の子が交流を深める。
    戦争に興味を持つことって難しい。周りの強制で見学したり、体験したりはあまり意味はない。けど、心のどこかには残っていて、それがいつか自主的に知りたい時に息を吹き返してくれるといいよね。
    女の子については深く語られないけど、髪ベリーショートにするところで、中1らしい内面的な葛藤を表現しているのだろう。
    戦争について、正直自分も全く当事者意識がない。そして現実世界はどんどん戦争が起きてる。戦争は仕方がない。選択肢の一つという認識すら感じられる今日。
    戦争から遠く離れてしまったからこそ、戦争に向かっているのではないか。
    情報

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    2024年09月14日
  • ぼくはうそをついた

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    被爆間接体験が核になって、小学生の男の子がひいおじいちゃんと触れ合う中で平和への願いを綴る作品
    小学生の読書感想文課題図書になる理由はここ
    面白いかと言われると難しいな

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    2024年09月05日
  • ぼくはうそをついた

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    読書感想文コンクール5,6年生の課題図書。

    シゲルじいちゃんの戦争体験を孫のリョウタに伝えるシーン、グロ過ぎずぼかし過ぎず、高学年の子どもが読むにはちょうど良い表現と感じた。リョウタとレイのそれぞれが祖父母を大切に思う気持ち、リョウタのついた優しい嘘が、胸の奥にじんわりとした温かさを残してくれた。

    戦争や原爆の歴史を子どもに知って欲しい。でもリアル過ぎたり激しい描写はまだちょっと早いかも…と思っていたので、そんな意味での良本に出会えたと思う。息子と広島を訪れたくなった。

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    2024年08月13日
  • ぼくはうそをついた

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    優しい嘘を積み重ねて。タヅさんは救われたのだろうか。こういう作品を読むともう一度ちゃんと原爆資料館に行きたくなる。

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    2024年08月01日