中島花野のレビュー一覧
-
研究書って、読みにくいのだけれど。
これは面白い!
と思ったら、研究者でもあり作家さんでもあるんですね。
ならば、他の本も読んでみたい。Posted by ブクログ -
すごいものを読んでしまった…
依存症の現実を垣間見た気がします。
家族が受け入れることは簡単じゃない、そう分かっていてもつらすぎる。
何年経っても完全に解放されることはなく、「回復を続ける」という表現も重い。
自分が当事者になったら、あるいはその家族になったら、どうしたらいいんだろう。怖い。
でも...続きを読むPosted by ブクログ -
「人を依存症にするのは、快楽じゃないよ。
心身の痛みや、それぞれが感じている生きづらさが原因で依存症になっていくの」
アルコール依存症の母親をもつ柳岡千明は、退院後の母親が入所する施設「セゾン・サンカンシオン」へ見学に行く。そこは、様々な依存症に苦しむ女性たちが共同生活を行いながら、回復に向けて歩ん...続きを読むPosted by ブクログ -
フェミニズム的な視点で源氏物語を読み解く。
源氏が紫の上や玉鬘に「教ふ」ことが多いこと、どれもキモいんだけど、それを「マンスプレイニング」でまとめるとなるほどなと思う。昔も今も、おっさんは若い女性に上から目線で教えたがるもの。
薫は誠実な男性の印象が強いけど、妻ではなく都合よく関係を結べる召人が結構...続きを読むPosted by ブクログ -
アルコールやギャンブル、窃盗などの依存症に苦しむ女性達とその民間療養施設、セゾン サンカンシオンの物語。
初めて知る依存症の現実ばかりだった。「再飲酒は風邪の時の鼻水のようなもの」「完治はしない」「回復を続ける」という表現に、この「病気」の難しさと当人の苦しみを感じだ。
そうなるには、皆大きすぎ...続きを読むPosted by ブクログ -
前川ほまれさんの新刊 児童書を読みたいと思い、初作家さんはどんな本を書いているのか知りたくて手に取った本。
アルコールや薬物、ギャンブルなど依存症の人達とその家族、療養所のセゾン・サンカンシオンと指導員の塩塚さんの話。
依存症は周りの理解が難しいこと、本人の辛さ、詳しく書かれて、暗く深い内容に何度も...続きを読むPosted by ブクログ -
様々な依存症の女性達が暮らす民間施設セゾン・サンカンシオン
依存症になってしまった女性達と家族の物語。
第5章のタイトル 三寒四温を目にしてようやくセゾン・サンカンシオンと結びついた。
Posted by ブクログ -
根気が必要と分かっていても
あまりにもその道のりが長く
本人も家族も疲弊していくのは
仕方がない・・・と思えるほど
作中の皆も
道半ば
終わりなき道のりの長さに
本人が一番絶望するな
でも三寒四温というのは
とても ぴったりなタイトルですね
寒さに震えていても
少しづつ...続きを読むPosted by ブクログ -
アルコール、ギャンブル、薬物、万引き‥‥様々な依存症を抱える女性たちが共同で暮らしながら社会復帰を目指す場所「セゾン・サンカンシオン」。
そこで暮らす女たちがここに行き着くまでの経緯、依存を断ち切れず苦しむ今、そしてこれからへの小さな希望、彼女らが失ったものと彼女らを支え、または突き放す家族らの姿を...続きを読むPosted by ブクログ -
源氏物語を、現在の女性の視点で解説する。
いや、実に面白い。
作者がそこまで考えてたのかと思うところはあるが、人物描写が真に迫ってるんだ。それを、当時の社会環境も踏まえ、あくまで、現在の女性の視点で語る。
型どおり、通り一遍じゃないんだね。「女性の」心の描き方が。
男性は、型通りだが。
だがそこ...続きを読むPosted by ブクログ -
色々な依存症の民間回復施設、セゾン・サンカンシオン。
アルコール、万引き、ギャンブル、覚せい剤、様々な依存症の人とその家族が描かれていて、読んでいてずっと苦しい。
依存症は病で意志やモラルでどうにかなるものではない。
アルコール依存症の人が再飲酒するのは病の症状であって、風邪をひいた時に咳や鼻水を出...続きを読むPosted by ブクログ