【感想・ネタバレ】佐藤の告白のレビュー

あらすじ

「佐藤君が鈴木君に告白したらしい」という噂が学校中に瞬く間に広まった。佐藤に片想いしているひなのは、佐藤を振った鈴木や、いじめとしては処罰されない程度に悪意のある嫌がらせを行う男子たちのことが許せず、佐藤を守れる屈強なゴリラになりたいと願う。鈴木の担任は、学生時代いじめられていたトラウマから生徒に好かれる先生を演じていたが、この問題の対応を迫られる。佐藤の母は息子が男を好きになったのは、夫のDVが原因で離婚した家庭環境のせいではと思い悩む。ある男子生徒から男子生徒への「告白」が、学校の中に次々と波紋を描く2025年ノベル大賞〈大賞〉受賞作。おかしくて愛おしくてせつない青春群像劇。

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Posted by ブクログ

デビュー作とは思えないほど構成も文章も上手で面白かった。
子供も大人も関係なく、「これは私たちの物語である」と思わせる説得力があった。

一番最初の語り手である「ひなの」のパンチがすごく、ここでグッと物語に引き込まれる。
好きな人との夢小説を書いたり恋心が暴走したりゴリラになったりと忙しなく、語彙の豊富さに笑います。

一転して先生、母、鈴木視点ではそれぞれの繊細な感情の機微がしっかり描かれており、学校という閉鎖空間での生き方を考えさせられます。
いじめをしていた生徒や鈴木と佐藤の関係の落とし所も爽やかでとても良かったです。

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2026年06月08日

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