高野結史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2025-1
〈佐藤〉はとある事情があり、「探偵」役のために催される殺人遊戯に「旅人」役で巻き込まれることに。なんとか生き残るためにも、「探偵」に推理をしてもらい事件を終わらせようとするが──。
なかなか面白かった。〈佐藤〉と一緒に推理しつつも、運営側の事情もちらちら垣間見えるので、そちらにも感情移入してしまった。
ナレーションじみたところに違和感があったんだけど、最初私たち“読者”に向けてなのかなって思っていた。小説のなかで読者に向けた、こういう演出はあんまり好きじゃないんだよな〜と思ってたら、まんまと騙されてました。
ミステリー好きで沢山読んだり、映像作品も観たりしてるけれど、私の推理 -
Posted by ブクログ
「探偵遊戯」、多額の依頼料を支払いクライアントは絶海の孤島(クローズドサークル)で探偵気分を味合う、運営する組織(企業)はシナリオを作成し何重もの伏線やトリックでクライアントを喜ばせる、裏の社会や闇バイトを通じて実際に殺人が行われる!荒唐無稽に感じるが読み進めていくと自分の中で案外すんなり受け入れらる。著書においては「Xの悲劇」「黒死荘の殺人」「ナイルに死す」に見立てた連続殺人事件。
誰が探偵役か誰が殺されるのか?わからない設定でクライアントを楽しませ遊戯を堪能する表舞台(勿論殺される被害者も自分が殺されるか知らされていない)、それを地下室で多くのモニターとスタッフを駆使して企画進行させてい -
Posted by ブクログ
ネタバレがっつり本格派というよりは、物語や展開、散りばめられた謎を気軽に楽しんで読むようなお話です。児童虐待に関わる様々な人間関係が描かれます。幼少期のトラウマから人付き合いが苦手な主人公に、明るくて可愛らしい妹さんのコンビがとても良いです。
主人公が捜査に関わる動機付けが少し弱い点がちょっと気になる事、法医学があまり活躍しているように見えない事、状況説明時の言葉運びが少し突っかかるように感じましたが、文体はとても分かりやすく、どんどん先を読みたくなりました。
舞台設定ゆえに葛藤や迷いのシーンが多く、主人公が心の傷を乗り越える様子が重点的に描かれます。クライマックスのドン、と真実を目の前に突き出される