高野結史のレビュー一覧
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「探偵遊戯」、多額の依頼料を支払いクライアントは絶海の孤島(クローズドサークル)で探偵気分を味合う、運営する組織(企業)はシナリオを作成し何重もの伏線やトリックでクライアントを喜ばせる、裏の社会や闇バイトを通じて実際に殺人が行われる!荒唐無稽に感じるが読み進めていくと自分の中で案外すんなり受け入れらる。著書においては「Xの悲劇」「黒死荘の殺人」「ナイルに死す」に見立てた連続殺人事件。
誰が探偵役か誰が殺されるのか?わからない設定でクライアントを楽しませ遊戯を堪能する表舞台(勿論殺される被害者も自分が殺されるか知らされていない)、それを地下室で多くのモニターとスタッフを駆使して企画進行させてい -
Posted by ブクログ
ネタバレがっつり本格派というよりは、物語や展開、散りばめられた謎を気軽に楽しんで読むようなお話です。児童虐待に関わる様々な人間関係が描かれます。幼少期のトラウマから人付き合いが苦手な主人公に、明るくて可愛らしい妹さんのコンビがとても良いです。
主人公が捜査に関わる動機付けが少し弱い点がちょっと気になる事、法医学があまり活躍しているように見えない事、状況説明時の言葉運びが少し突っかかるように感じましたが、文体はとても分かりやすく、どんどん先を読みたくなりました。
舞台設定ゆえに葛藤や迷いのシーンが多く、主人公が心の傷を乗り越える様子が重点的に描かれます。クライマックスのドン、と真実を目の前に突き出される -
Posted by ブクログ
ネタバレ
・イマジナリーフレンド、という聞き慣れない言葉
、これがかなり大きな伏線となっている
・妹の繭の存在は、やや不自然さはある、
が、父以外で残された家族として、
関わり方としては、自然でもある
・違和感を最初に感じたのは、
「小野田刑事」と、説明もしていない
刑事の名前を繭が言ったシーン
ハサミ男、の、医者を思い出した、
・親友だった、ハルの死の真相は???
という大前提となる疑問中で、
紐解かれる真実にかなりびっくりする
・正義感溢れる児相の金堂の存在や、
容疑者としては、医大の教授なども、
カウントしたりして、
その辺もミスリードがうまくできている、