あらすじ
大自然の中で謎と心が解かれる!
キャンプ飯が評判のアウトドア・ツアー会社「満天キャンプ」。ある事件を通して常連となった刑事の霧谷歩子はそこで様々な謎に遭遇する。バーベキューの最中起きた奇妙な誘拐、死体が消えると噂の山、高級別荘地の窃盗団。
キャンプガイド・天幕包助がアウトドア知識と料理の腕前を活かして事件を解決し、関係者の心を癒やす、爽快アウトドア・ミステリー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
癒し系キャンプガイドの天幕が事件の謎をそれとなく解いていく
4つの短編を通じて関係が深まるガイドと女性刑事歩子
しかし最後の事件では天幕が取調室に
このままでは殺人犯に!
しかし黙秘を続ける天幕の姿に歩子は無罪を信じて捜査する
結末は…それまでの話に散りばめられた伏線回収で…
Posted by ブクログ
札幌市が舞台になってる作品。
札幌市民としては、あああの川べりか等と想像しながら物語に没頭
アウトドアを商売にする天幕さんと、刑事人生に疑問、葛藤する歩子刑事が事件を解決するストーリー
アウトドア(キャンプや川釣り、登山)は趣味ではなかったが、疑似体験してるような描写は良かった
ラストの話。これまでのキャラがいい形で登場して
おり、構成も上手い。
変化球なミステリだが、なかなか楽しめた
続編も作れそう。いや、是非作って欲しい^_^
Posted by ブクログ
楽しく読めました。
ほのぼのした話なのかと思って読んでみると、あ?え?となって、物語の先が、最後の話が気になり、一気読みでした。
新しい発見とかはないけど、雰囲気とか世界観はとても好きです。
Posted by ブクログ
サクサクっと読めるミステリーに、キャンプ飯がエッセンスとなり、軽い感じですが、話は重い内容かな。
短編とは言え、馴染のないキャンプ飯は興味を惹かれ、物語としては伏線も有り、楽しく読めました。
Posted by ブクログ
流行りのものは何でもミステリになるんだなあ。
キャンプ知識があまりなかったので、蘊蓄はある程度楽しめた。偽名のところは引っかかってたから、伏線もある程度はよめた。
キャラがもっと魅力的だったら楽しいかな。
Posted by ブクログ
個人的に好き話でした。
アウトドアや謎解きが好きな方にはおすすめです。
特に謎解きが好きにはいいかもです。
すべての話が、心地が良く気持ちよく楽しく読むことができました。
久々にキャンプ飯や登山をしたくなりました。
とてもいい気分転換になりました。
Posted by ブクログ
自然公園でのバーベキュー中に子供が行方不明になり、母親は誘拐だと主張するが証言ははっきりしない。刑事・桐谷歩子は、大人と一緒かもしれないと言うキャンプガイドの天幕とともに子供を探すことに…『バーベキュー大捜査線』
天幕の渓流釣りツアーに参加した歩子。参加者の1人がこの山では死体が消えるという噂について話し始め…『人食い山の刺身』
歩子の友人・愛理の叔母の家に空き巣が入り、貴金属などが盗まれた。留守番を任された愛理が従姉妹と外出中のことだった。責任を感じた愛理は歩子に相談し…『焚火の推理』
天幕のツアーの常連客・沢嶺が崖から落下して意識不明の状態で発見された。現場には天幕の帽子が落ちており、歩子は天幕の取り調べを行うことに…『ハックルベリーの罪』
タイトルは謎解きとなっているが、謎解き要素は薄め。1話目は最後社会問題の提起みたいな流れになっていて奇妙な誘拐事件の話は微妙な感じで終わっているし、2話目については最後の話に持っていくために入れたという感じで謎解きもしてないような…。一冊通して歩子の悩みも何も変わっていない気がするし。タイトル通り謎解きがメインという感じでもなく、悩みを抱える人を癒すみたいなほっこり系でもなく、正直どんな話というのが言いづらい。
Posted by ブクログ
バーベキューの際に起きた誘拐事件、死体が消えると噂される山、高級別荘地の窃盗事件…刑事の霧谷歩子(きりや ほこ)は公私で様々な事件に遭遇するが、キャンプガイドの天幕包助(てんまく ほうすけ)が、アウトドアの知識を駆使して謎を解き明かす…
私はミステリも好きだがキャンプも好きなので、好きなもの二つが組み合わさった本書にビビッときて手に取った。ちなみに私はキャンプ場にも本を持参する。満天の星空を観ながらの読書、小鳥の囀りをBGMにコーヒーを飲みながらの読書は格別なのだ。
さて本書。あまりメジャーな作品ではなさそうでそれほど期待してなかったものの、想像以上にしっかりした話運びで面白かった。アウトドアを舞台にキャンプガイド天幕が探偵役となり、事件を解決に導くコージーミステリ。殺人が起きるわけではないので、比較的ライトなタッチで描かれている。連作短編形式ならではの伏線回収もある。
様々な事情を抱えている犯人に、天幕が寄り添うように謎を解いていくスタンスが優しい。刑事の職を続けることに悩んでいた歩子が、天幕との関わり合いを通して前向きになっていくプロットも良い。アウトドアやキャンプ飯には、鬱屈した心に晴れ間をもたらすパワーもあるのだ。
“キャンプ”と言うよりは、渓流釣りや登山等の“アウトドア”が舞台だったので、個人的にはキャンプをテーマとした続編に期待したい。天幕と歩子の関係性も気になるところだし…
本筋から逸れるが、北海道の道路って“道道”って言うのか…身近に“県道”しかない私には、勉強になった。どうどう
Posted by ブクログ
天幕さん、なかなかののらりくらり系男子だけど、最後はかなり好感持てた。
キャンプに関連した謎解き面白かったけど、途中途中で出てくる登場人物、嫌なタイプが多くてモヤモヤしつつ。でもこういう情報系謎解きは好きです。
Posted by ブクログ
自然の中で食べるご飯って力あるよね。主人公が仕事や私生活の重荷を肩から下ろしている自分に気づくところ、わかるなーと思った。
DV関連の話は初めて知ることばかりで興味深かった。
電車移動中の読書にいいと思った。
Posted by ブクログ
プロローグが衝撃的だったので、どうしてそうなったと気になりながら本編を読んだ。
第一話から第三話までは大体想定通り、ただ事件を起こした側の事情を知ると心が痛む内容が多く、考えさせられることも多かった。
特に第一話の事件は、父親の気持ちを思うと本当に辛い。
最終的に父親にとってもお子さんにとっても最良の選択ができたのではないかと思う。
割と素直な展開に思えた第一話から第三話に比べて、プロローグの展開の本編となる第四話は、二転三転していく展開で心境のジェットコースターぶりが激しいことに。
これまでの話がさらっと伏線になっていることもあり、油断ならない。
特に一安心していたところからの病院のシーンは、え、きみ本当はそうだったのかと焦る羽目に。
あの展開は狡い。
本当にラストまで気の抜けない話だった。