高野結史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読書レベル 初級〜中級
ボリューム 309頁
ストーリー ★★★★★★!
読みやすさ ★★★★★
トリック ★★★★
伏線・展開 ★★★★★
理解度 ★★★★
読後の余韻 ★★★★★
一言書評:
新たな感覚のミステリに出会えたー!
最初から最後まで面白い!
倒叙ミステリーが好きな方、殺人事件ででお決まりのパターンに飽き飽きした方にオススメ!
「奇岩館の殺人」という題名から、いわゆる殺人系のミステリ小説かなーと思いきや、こ、この展開は読めません(笑。
殺人事件が起きているのにコミカル、主人公の動きにハラハラドキドキ、ラストのある出来事に心地よい爽快感!
途中で、自分は一体何を読んでい -
Posted by ブクログ
ネタバレお金持ちのクライアントが"探偵"役となり、実際に殺人事件が起きる中で推理をしていく。そこにバイトとして"佐藤"という役を与えられた男が舞台となる奇岩館で"探偵"役を推理し生き残るために物語を引っかき回していくという物語。
「不謹慎なエンターテインメント」と書かれているとおり、人の命の感覚が本当に軽く、嫌になりそうな感覚に成りながらも、運営側の小遠間を中心にトラブルや予定変更に右往左往しながらなんとかミッションを遂行するという姿がコミカルで物語のサイコパス性が中和されている感じも有り、とても良いバランスだと思いました。そして普通のクロー -
Posted by ブクログ
ネタバレ初読みの作家さん。
自分が鑑定した虐待した親が首つり死体で発見されたという所から始まるミステリー作品。安定している「このミス」シリーズだが今回も面白かった。
16年前の自殺事件が発端となり様々な事件が目まぐるしく起こっているため、クライムサスペンスのような印象を受けた。
衝撃を受けたのは妹の繭が実は主人公の中にしか存在しない、いわば「イマジナリーシスター」であるという所だ。それがそのまま16年前の事件の真相に繋がっていてとても素晴らしいカタルシスを感じる事が出来ました。まさか「ハル」が犯人でその正体が身近で働いている人物だったのも驚きであった。犯人の動機もサイコパスでかつ独善的なものでしかなく