セルバンテスのレビュー一覧

  • ドン・キホーテ 後篇二

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    サンチョが大活躍!

    公爵と公爵夫人の考えた冒険に踊らされるドン・キホーテとサンチョ。
    サンチョの諺が炸裂して、サンチョ好きにはたまらない一冊です。

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    2026年09月01日
  • ドン・キホーテ 前篇二

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    1155円

    379p

    スペイン長編文学の『ドン・キホーテ』本当面白い。第33章の「軽率な好奇心の男」に出てくるカミーラが好き。完全に善良で受け身な女性より、欲望やずるさを持つ女性に魅力を感じる。愛と裏切り、被害者性と加害者性が同居する人物像が面白いと思う。

    「幸いわたしはまだ若いから、命さえあれば、まだまだやり直しはきくというものです。ですが騎士の旦那、あなたがこの哀れな連中を助ける施し物をお持ちだというなら、それはありがたいことで、神様はきっと天国でその善意にお報いになるでしょうし、わたしらはこの世であなたのために心してお祈りしますよ。あなたが、その立派な外見に似つかわしいほどの健やか

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    2026年09月08日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    1210円

    447p

    「だって、いかに細心の注意を払い、いかに力量を発揮しようと、原作がもつ本来の香気と風姿を伝えることはどうしても無理ですからね。」

    —『ドン・キホーテ 前篇一 (岩波文庫)』セルバンテス, 牛島 信明著

    「なぜかと言えば、いやしくも歴史家たる者、あくまでも精確を期し、真理を求めるべきであり、決して感情に左右されたり、なんらかの利害や恐れ、あるいは私怨や愛憎に影響されたりして真理の大道から足を踏みはずすようなことがあってはならないからである。あくまでも重要なのは真理であって、その母たる歴史は時間のライバル、出来事の保管所、過去の証人、現在の手本にして教訓、そして未来

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    2026年08月30日
  • ドン・キホーテ 後篇三

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    まさか、人生bestを更新するとは。
    こんな出会いがあるならもっと名著・古典を読まねば!
    まさかで、ラストの章は泣きそうになりました。

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    2026年06月27日
  • ドン・キホーテ

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    長編をここまで丁寧にダイジェストしてくださった訳者に感謝。
    ずっと読んでみたかったけど長いし途中で飽きちゃいそうだなぁと思ってた古典に手を出せて嬉しい。

    最初はドン・キホーテのいかれ具合にあきれつつ、終わる頃にはサンチョ・パンサや周囲の人間がドンキホーテを遍歴の旅へと戻るようすすめるように、読者までもが「なんで正気にかえっちゃったんだよ!!まだまだ君がずっと遍歴の旅をする姿を見せておくれ…」という気になってしまう。
    なぜだか応援したくなる…不思議だ……

    とくに後半から『ドン・キホーテ』の前編が出版されたことでドン・キホーテが有名になって皆が彼の妄想を現実にしてからかってやろうとしているのが

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    2026年05月26日
  • ドン・キホーテ

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    ドン・キホーテは、騎士道物語に深く影響され、自分を正義の騎士だと信じて旅に出る。風車を巨人と見誤る彼の姿は一見すると滑稽だが、その“勘違い”がむしろ、「今の世界のリアルさとは何か?」という問いを投げかけてくる。もしこの世界がディズニーランドのように作られた虚構だとしたら、リアリティを生み出すのは何だろう。それは、ドン・キホーテのように“信じて行動する意志”なのかもしれない、と思わされた。

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    2025年05月06日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    ネタバレ

    『ドン・キホーテ』はシンプルに読み物として面白い本です。

    その中でも最初の1冊目は特に面白い。

    冒頭の序文はとっつきにくいが本文に入ってしまえばすこぶる読みやすいです。

    思わずくすっとしてしまうようなユーモアあふれる文章が続いていきます。

    とりあえず1冊目を読んでみてそれで続きが気になるなら2冊目以降へと進んでいく。

    それくらいの気持ちでまずは十分なのではないでしょうか。

    大ボリュームに威圧されて1冊も読まないというのは本当にもったいないです。

    1冊目にこそドン・キホーテの面白さのエッセンスが凝縮されています。

    おまけに世界的に有名な風車の冒険にもしっかりとお目にかかることがで

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    2024年08月29日
  • ドン・キホーテ

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    奇妙奇天烈で破天荒な物語なんだけど、愛さずにはいられないなぜか心惹かれる物語。四の五の言わずにまあ読んでおけと言いたくなる本。

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    2023年09月29日
  • ドン・キホーテ 後篇三

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    訳者による解説は必読。この物語の卓越性が余すところなく触れられている。
    物語という形式の万能さを本作品は示している。

    最後の終わり方も見事。物語が物語で終止符を打つなんて華麗すぎる。

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    2023年02月02日
  • ドン・キホーテ 前篇二

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    劇中作も、素晴らしい出来。演技が意味を持つ。三重に入れ子構造になっている。
    とにかく、物語の多層構造を熟知した小説だ。

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    2023年01月13日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    翻訳が良い。
    今、読むとポストモダン的に響く。深読みができる。
    サンチョの存在が面白い。
    夢多きドンキホーテに対して、彼は冷静な現実の声を発するのだ。地に足が着いている。そこが単なるポストモダンではない由来だ。

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    2023年01月11日
  • ドン・キホーテ 後篇三

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    狂気が薄れていく主人公と、
    狂気を帯びていく登場人物たち。

    読む前は長すぎると思ってたけど、
    読み終えると全部必要な物語だったと思える。
    折に触れて読み返したい。


    p305
    人を愚弄する者たちも愚弄される者たちと同じく狂気にとらわれていると思う

    p407
    「ああ、旦那様!」と、サンチョが泣きながら叫んだ。「どうか死なねぇでくださいよ。それより、おいらのいうことを聞いて長生きしておくんなさい。

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    2022年11月28日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    読みやすい。
    加えてユニークな内容と文章なので、読んでいてちょっとワクワクするし楽しい。
    金だらいの件は思わず笑ってしまった。
    サンチョが所々で、人間関係や世の中に対する大切な心得を語り、読み手に教えてくれるのも良い。
    二巻も楽しみ。

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    2022年08月26日
  • ドン・キホーテ 後篇三

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    ラストになると、もう読者は間違いなくドン・キホーテとサンチョのことが好きになっているはずです。彼は確かに狂気を抱いていますが、誠実で、利他的で、知的で、ユーモラスで、魅力に溢れています。そのキャラの魅力と、メタ視点の構造が合間って、とんでもない傑作です。タイトルを知っているだけで人生終わらなくて本当に良かったです。

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    2022年08月11日
  • ドン・キホーテ

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    ネタバレ

    ドン・キホーテについては、高校世界史の授業(かれこれ20年前)で知識として知った程度のまま、ここまで過ごしていた。
    ただ近々、ドン・キホーテに関する舞台を観に行くので予習のつもりで読んだ。

    この本は、上下巻あるドン・キホーテの物語を一冊にまとめたもので、訳者の方がドン・キホーテとサンチョ・パンサの物語として読んでもらうために二人の物語に関わりのない章は割愛するなどしてまとめたものだ(訳者あとがきより)。
    挿絵ページもあり、全360ページほど。
    登場人物の喋り方もとても個性的で、楽しく読めた。

    読みながら、ずっと「これは何か私の知ってる何かに似ている」と思っていた。
    それは「かいけつゾロリ」

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    2022年01月01日
  • ドン・キホーテ 後篇三

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    狂っているように見えても、人間にとって大事なのはそこじゃない。ドン・キホーテが持っていた誠実さと真剣さと優しい心、それ故にみんな彼が大好きなのです。なんと愛おしきおじさんでしょうか。
    サンチョと司祭さんや学士さんたちと一緒に羊を追いかけている様子は想像しただけで幸せでいっぱいになります。
    …見たかったなぁ。

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    2021年11月07日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    高潔で気高く勇敢な精神的美徳を兼ね備えた騎士ドン・キホーテ。

    その美徳は通常、それ自体が絶対的価値のように思われるが、そういった内面的な美徳の価値いかんが、いかに外部に影響されるかを如実に物語っている爆笑ストーリー。

    騎士道物語の読みすぎで
    現実と空想の境目がなくなり
    空想そのものが現実となったドン・キホーテにとっては
    通りがかりの羊飼いは敵に見え「ハイヤー!」と立ち向かっていけば、通りがかりの棺を運ぶ神父さん達を不届き者として叩きつけて追い散らす、そうかと思えばコイツは頭が狂ってるよと思われて棍棒でボコボコに殴られ、元々4本しかなかった奥の歯は、しまいには2本しかなくなってしまう。


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    2021年03月31日
  • ドン・キホーテ 前篇一

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    2017年15冊目。

    読みすぎた騎士道物語に取り憑かれ、自らを騎士だと思い込み旅立ってしまった男。
    すべての災難を「これは遍歴の騎士だからこそ起こる試練だ」とむしろ幸いと捉え、
    自分の助けを待っている人がいるという勘違いから生まれる尋常じゃないタフさ。
    盲信の利点。その姿は、滑稽でありながら勇ましく、どこか羨ましくもある。
    勘違いも徹底すれば役に立つ。(やりすぎて被害を受けている人たちも大勢出てくるが)
    基本的に気楽に笑いながら読めるコミカルさの中だからこそ、時々現れる至言が際立つ。
    章ごとに短編のようにオチがきちんとある場合が多いから、毎日少しずつ読んでも十分楽しめる。
    古典だからといって

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    2017年04月02日
  • ドン・キホーテ 後篇一

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    「無鉄砲な男が真の勇者になるのは、臆病者が真の勇気にたどりつくよりはるかに容易ですからの......少なすぎるカードで負けるよりは多すぎるカードで負けるべきじゃと申しあげたい。」(第十七章より)
    ここにきて本当にカッコいいドン・キホーテ。

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    2016年07月18日
  • ドン・キホーテ 後篇三

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    遂に本編をもって、一連のドン・キホーテ作品が完結してしまう。

    この事実はシリーズを通じて読んだ方にのみ訪れる寂寞の足音を痛感させるものだった。

    ドン・キホーテは自らの狂気から目覚め、正気のうちに死ぬのだ。そしてこのことは、私たちが愛したのは、彼の狂気そのものではなく礼節と正義の心であったことを知らしめる。この主人公の旅は誰の心にも潜む狂気を暴いていく正義の旅だったことを知らしめるのである。

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    2015年08月13日