三香見サカのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ前巻での土岐の描かれ方からして、薫子に発言を謝るのはそうなるだろうなと思っていたが、やはり退職についても想定に入れてたか…
それは大人としての在り方、教師としての規範。堅実に教師をしてきた土岐としては逃げようとも思わない謝罪
そうした有る種の”当然さ”すら感じかねない土岐の言動に薫子が言い訳を促すのは良い意味で予想外の展開だったな
22巻の頃から土岐のイメージって様変わりしてきた。千鳥を敵と見做す血も涙もない徹底者の印象
この点は桔梗においても変わりないと以前は思っていたけど、桔梗の生徒は意外とそうではなく、そして薫子も個人の経験として土岐を良い教師として捉えていたようで
本作の内容ってどうしても千鳥と桔梗の学校を超えた交流が中心と成るから、それを望まない土岐が厳しい存在として映ってしまう。けど、桔梗を導く教師としての土岐は厳しい印象はあれど良い教師として受け止められていたのかな
それはもしかしたら、桔梗に偏見を植え付けていたかもしれない責任を感じ過ぎて土岐が他所に置いていたかも知れない要素
薫子の話は土岐が桔梗で良い教師をしていた点を教えてくれるものと成るね
そうした貢献を教えてくれる薫子だから土岐には学校を辞めてほしくないと願ってしまう
それでも辞める選択肢を取り下げられないのは彼女の強く重い責任感故か……
心を定めてしまった土岐を止めるのは薫子でも塚田でも難しい。なら、誰にも変えられないんじゃないかと思いきや……
いや、凄い近くに重要人物がいたね!まさか以前からちょくちょく登場していた千草が松笠だなんて気付けるかい!
でも、前の巻とか読み返すと確かに松笠と顔付きが同じだ…何て新鮮な驚きが有るが
千草は事故の当事者として、そして分断を作ってしまった原因として、千鳥にて奮闘してきたのか
そんな彼女でも今になって土岐に会うのは心が引ける。勇気が出ない
凛太郎や塚田が千鳥と桔梗の橋渡し役として貢献できたように、千草と土岐の橋渡し役になるのは良い展開だったな。また、土岐の側では薫子が彼女の背を押す言葉を伝えていた点からは、凛太郎と薫子が出会った事で両校者の交遊は始まったのだと改めて感じられたよ
どうなる事に成るかと思われた土岐と千草の再会、何というかすんなり出来た印象。考えてみりゃ元から仲が良かったのだから、ちゃんと会えたなら何も問題なんて無かったのかも知れない
それでも因縁の年を契機に離れ離れになっていた二人だから、埋め合わせるように今も引っ掛かっている悔いやあの頃に伝えるべきだった言葉を告げなければならない
そうすれば、自分を縛りに縛っていた土岐も自分を許せるし、いつの間にか憧れていた人と同じような教え方が出来ていると知れるのか…
ようやく…ようやく、永きに渡る呪縛は解けたようで
ラスト、閉じられていたカーテンが開かれ心交わした者達が笑顔で向き合うシーンは感慨深い、とても良いものと思えましたよ -
購入済み
安定し(てしまっ)たおもしろさ
読み終えて思ったのは「安定しておもしろいな」ということだ。
わかりやすい対立や解決方法を持ち込まず、キャラクターの善意を信じさせてくれる穏やかな語り口は、本作が始まってからずっと続いている。
そのある種無垢とも言える善意への信頼が本作の魅力を形作っていることは明らかなのだが、ここに来て「安定してしまったな」という気持ちがあることも事実だ。
主人公たちの関係性は善意を軸として徐々に進んでいるが、その進みは語り口に即してゆっくりとしており、その進展する関係の合間合間に、それぞれを取り巻く人々の善意が描写される。
悪意ある言い方をすれば、話を進める間に「良い話」を挟んで尺を稼いでいるとも考えられる。そして「良い話」はだいたい「良い話」で終わってしまうのだ。テレビで毎日伝えられる「良い話」と大差ない。
当て馬の女が出てきたり、旅行の約束をしたりで、主人公二人の関係性には確かな進展が認められる。話の進め方も板についてきたと言っていい。
しかし、ここからどうしたらいいのだろう? これまでのやり方を捨てて人間の悪意に全振りしていくか? それを望む読者が果たしてどれほどいるだろうか?
とはいえ、ハッピーエンドにしてほしいという気持ちは強い。そろそろ終わりが近いとは思うが、やることをやりきって終わっていただけるとうれしい。 -
ネタバレ 無料版購入済み
ヤンキーとお嬢様
少年漫画の中では少女漫画っぽいようなストーリー展開です。
人気があるので見てみましたが個人的には普通なお話に感じました。
これから展開が変わるのでしょうか。