小林多喜二のレビュー一覧

  • 蟹工船・党生活者

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    ネタバレ

    ボロ船「蟹工船」に乗る労働者は、劣悪な労働環境下の中、病気になったり死んだりする。

    〜特に印象的なシーン〜
    脚気で死んだ27歳の山田くん
    「カムサツカで死にたくない」

    その後、山田くんの仇を取るかのように労働組合的勢力が生まれ、みんなでストライキ!

    結果、監督は首を切った。


    〜感想〜
    読後に爽快感を覚えたが、インターネットで調べたところ蟹工船がほぼ実話であったと知り、戦慄した。
    小林多喜二が当時の社会に問題提起を表すために出来上がった作品だと気づいた時には、この蟹工船を軽く見てはいけないと思わさせられた。

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    2026年01月25日
  • 蟹工船・党生活者

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    かつての共産党員は、共産主義活動に走った人としてだけでなく、民主主義の礎を作るために奔走したと捉え直すと深みが増す。小林多喜二はその最中で殺されてしまったが、この作品は共産党員の魂が殺されない終わり方で彼のメッセージがビンビン伝わってくる。その置かれた境遇を考えれば、感情を排してなるべく起きたことにフォーカスした淡々とした語り口であることも評価できると思う!

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    2025年11月11日
  • 蟹工船・党生活者

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    時代の緊張感が感じられた。太平洋戦争というものが、前線の軍人・銃後の国民以外にも悩み戦い、命をかけることになっていたという事実を知ることができた。官民以外の切り口からの戦争を感じられる作品。個人的には「党生活者」の方が没頭できた。

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    2025年10月22日
  • 蟹工船・党生活者

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    昔、三浦綾子の「母」を読んでから、心にあった「小林多喜二」。
    以後、時折、瞬間的なブームになる「蟹工船」を、ついに読んでみた。

    著者の最期が頭にあるから、よくこういうことを書けたなと、緊張感を持って読み進める。内容的にも息が詰まる。

    当時の季節労働者。自らの志願や、斡旋屋からの騙し、農村の長男以外の過酷さ。階級的社会活動。
    そして、非合法の政党?の活動が、どのような下で進められ、活動者を増やしていったのか。。
    息が詰まる。

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    2025年10月19日
  • 蟹工船・党生活者

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    ネタバレ

    題名について聞いたことはあるもののどんな内容か全く知らなかったため、読んでみました。

    一言で表すとこの本が書かれた時代のことがよくわかる内容でした。

    労働者が搾取されていた時代に待遇改善を求めての活動と、今では考えられないような行動をしており、現代でも海外ではストライキ等ありますが、日本では全く聞かないので昔はやっていたのだなと思いました。

    本を読むだけで労働環境の悪さが伝わってくるため、やはり名作とは感じました。

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    2025年08月03日
  • 蟹工船・党生活者

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    蟹工船の情景描写が凄い。
    その時代を生に表す小説って感じがして、読んでるだけで昭和初期を生きている感覚がする。

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    2025年07月24日
  • 蟹工船・党生活者

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    ネタバレ

    汚い、つらい船
    労働者たちが徒党を組んで立ち上がったらリーダー格だけどっか連れてかれて、そっかリーダーがバレたらこうなるわなって気づいたくだり

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    2025年03月17日
  • 蟹工船 一九二八・三・一五

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    現代でも、資本主義である以上は資本家の方が「賢く」「(フィジカル的には)効率よく」暮らせる。
    実務でがむしゃらに体や手やを動かす存在より、意思決定の主体になれば「成功者」と言われる。

    肝心なのはその成功者さんたちが、全体で見た時にいかに過酷な環境を強いることがないか。そうできないシステム(法律や規制)、そうさせない技術(AIやロボット)があるか。なのだろうと推測された。

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    2024年11月26日
  • 蟹工船 一九二八・三・一五

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    「蟹工船」からは文学、「一九二八・三・一五」はルポのような雰囲気を感じた。三・一五というタイトルや、明らかな日本名を完全に無視できるなら、同時期のロシア文学と言われても違和感がない。

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    2024年11月23日
  • 蟹工船・党生活者

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    北海道出身として読んでおかねばならない気がしたので、買っておいた本。読んでみた。
    まず、この本を読むまで赤とかプロレタリアとか知識も興味もなかった。

    「蟹工船」は北海道人ならなんとなく読み進めることが出来るレベルの強い方言が強烈な作品だと思う。主人公のいない作品、というのも面白い構造だなと思う。
    「党生活者」は当時の共産党の組員(?)たちがどんな風に生活しているかを覗き見るような作品であったと思う。

    どちらも、現代の日本からは考えられない「闘争」が描かれている。日本の近代史年表を読むくらいならこの作品等を読んでいた方がよほど当時の情景がありありと目に浮かぶ気がする。
    極限状態の生活の中でも

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    2024年11月14日
  • 蟹工船・党生活者

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    「代表の9人は、銃剣を擬されたまま駆逐艦に護送されてしまった。それは、一枚の新聞紙が燃えてしまうのを見ているよりも他愛なかった。ーーーー簡単に、片付いてしまった。」

    民主主義が当たり前になった現代では、寧ろ社会主義/共産主義という言葉そのものに若干のアレルギーを感じてしまう。しかしこの作品を読み、日本の民主化への戦いが如何に困難な道を辿って来たかということを微小だが知る事ができた。

    1920年代の民主主義はあくまで支配階級の時代であり、現代のような富のbroadな配分には微塵の配慮も無かった。この時代に生まれていたなら、自分も間違いなく搾取される側の人間として酷使され、マルクス•レーニン思

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    2024年11月04日
  • 蟹工船・党生活者

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    その時代を生きていない私でも時代逆行なことがわかる、命を懸けて書かれた文学。
    命懸けなのに希望に満ち溢れていて「いつか日本はこうなれる」と信じて疑わない小林多喜二の思い。
    希望を持つことで殺されたことに心痛く感じる。

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    2024年08月13日
  • 蟹工船・党生活者

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    多分中学生のときに読んだ。確か徳永直の「太陽のない街」と合本になった新潮文庫。半世紀以上経って読み直してみると、小説としてはやや生硬でプロパガンダ臭が強い。しかし大正デモクラシーの余韻があるとはいえ、大正15年に制定された治安維持法が改正・強化された昭和3年の直後、昭和4年に発表されたという時代背景を考えれば、やはり意義深い。帝国海軍の駆逐艦が密猟の手助けをするあたりは生々しい。ベーリング海での蟹漁の過酷さは、ディスカバリー・チャンネルのドキュメンタリーと重なる。

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    2024年04月27日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    スラよみ!シリーズ3
    名作を分かり易く現代語訳

    冒頭から印象深い描写に溢れていた。
    志賀直哉から学んだというリアリズムを全面に押し出していて面白い。
    擬態語と擬声語、比喩が効果的に使われていて自分もプロレタリアの一部になったようだった。

    現代では、非正規雇用者が増えている(=十分な保証がされていない人)が増えているため、物語、引いては小林多喜二が生きた時代と少しでも重なる部分があるのかもしれない。と思った。

    原文で蟹工船を読んでみたい。
    今年の3月までに読む!!

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    2024年01月11日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    「航船」でなく「工船」としている点でこの航海は「航海法」のグレーゾーンと認識され、出稼ぎ労働者(船員)たちが人権なしの奴隷のような扱いを受けていたという。そんな悪しき閉じた世界が世界人権宣言が出されて20年近くも経った昭和40年代まであったというのも驚きだ(作品設定では昭和初期となっている)。

    人権宣言のような秩序が生まれても、こういう「閉じた世界(権力に一般人が抗えない特別な空間)」にまでルールが浸透するには何十年もの歳月を必要とするのがわかる。でもこのような「秩序の枠組み」は時間はかかれど、ひとりひとりが望む限り着実に浸透していく。そして現代はインターネットも存在する。浸透速度は上がると

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    2022年04月08日
  • 蟹工船 一九二八・三・一五

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    メモ
    ・独特な言い回しに苦戦
    ・資本主義と帝国主義の関係
    ・赤化が歴史で習ったようなマクロなレベルでなく、一人一人の労働者から見たミクロなレベルで描かれている(教科書で学ぶのとはやっぱりちがう)

    ・はじめは、皆同じように不満を抱いているのに、資本家に対して何も行動を起こせず、過酷な労働環境を受け入れ、病を抱えていく労働者たちに対してもどかしさを感じた。しかし、そのように思うのは私自身が「資本主義」と「社会主義」という枠組みを当然あり得るものとして認識、学習しているから。当時の労働者たちにはその知識が欠けていた。学びの大切さはここにあるなと。(→選択決定のプロセスに大きな影響)
     また、不満

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    2022年02月18日
  • 蟹工船 一九二八・三・一五

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    日本の代表的なプロレタリア作家、小林多喜二の代表作「蟹工船」が収録されています。
    プロレタリア文学自体は小林多喜二以前にも存在していたのですが、「蟹工船」が雑誌「戦旗」に連載されたことで、プロレタリア文学が脚光を浴びるきっかけとなりました。
    武者小路実篤らの"白樺派"、菊池寛らの"新思潮派"などと異なり、小林多喜二ら"戦旗派"は、低賃金でこき使われる労働者の権利を主張し、現実と立ち上がる力を民衆に啓蒙するような内容となっています。
    ただ、小林多喜二氏の作品は、労働者への啓蒙に加えて、共産主義へ先導するような内容となっています。
    プロレ

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    2021年02月11日
  • 蟹工船 一九二八・三・一五

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    今の労働環境にも通じるところがある。本作中にでてくる台詞で、慣れこそが一番の弱点。既成概念を捨てろ!このフレーズが心の底まで鋭い矢になって突き刺さっている。

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    2019年11月17日
  • 蟹工船・党生活者

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    1929年のプロレタリア文学代表作。

    もう100年近く前の文学か…しかし(だからこそか)当時の労働者の過酷さが表現されており、規制やセーフティネットの重要性を痛感させられる。それが現代の職場環境に通じていると考えると、物語の重要性がわかるなあ。

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    2025年12月28日
  • スラよみ!現代語訳名作シリーズ 蟹工船

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    ブラック企業そのものだと思った。
    国のためと詭弁を吐き労働者を犠牲にする監督にはヘドが出る。
    労働組合というのはやはり必要なのだと思った。
    資本主義の最悪な部分が出まくっていた
    生々しい描写が多かった

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    2016年11月13日