北村紗衣のレビュー一覧

  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    世の中、特に若い人たちは批評ではなく考察を好むという新書を読み、ならば批評とは何かをもう少し学ぼうと思い購読。良い批評とは、その作品(物語や映画、劇、絵画など大賞は幅広い)をよく知り、作者のことも、その時代のことも理解した上で、自分の評価や作品に対する向き合い方を明示すること。確かに、対立や阻害を避ける傾向が見られる今の若者には苦手な態度かも。ただ、態度を公に表明しなくても、その作品の解釈や自分にとっての位置付けを言語化することは学びとしても理解としても良いことだと思うので、今後チャレンジしてみたい。ある評価家の目線によれば、トップガン・マーベリックとアナ雪は一緒のストーリーだそうで、なるほど

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    2026年02月15日
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    批評してみたくなる一冊。
    ・面白くても面白くなくても批評すれば、得られるものがある、ということを初めて知った。
    ・普段、面白い/面白くないといった感想ばかり抱いてしまうから、こうやって作品を深く読んで批評するのは楽しそうだと感じた。
    ・最後の著者と生徒による批評の例が付いていて良かった。

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    2026年02月11日
  • 学校では教えてくれないシェイクスピア

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    読んでいて実際に授業を受けているような気持ちになった!シェイクスピアについては3、4作品しか内容を知らなかったけれど、シェイクスピアが評価されるようになった経緯や現代の上演内容なども解説があり、シェイクスピアへの理解が深まったように感じる。

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    2026年01月10日
  • 学校では教えてくれないシェイクスピア

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    面白かった!
    私立中高一貫男子校で実施されたワークショップのような形態の授業記録でもある。
    すっかりシェイクスピアに魅了され、引用された本2冊を注文、映画2本を記録して「永遠の友達」を増強中。
    そういえば、小学3,4年のときの教育実習生の授業で「好きな本は?」と尋ねられ「ハムレット」と答えたときの実習生の馬鹿にしたような笑いがトラウマだったから、先生になりたくなかったんだった…
    それなのに何故か先生をやってるのは、「知識」や「学力」という「奪われない友達」を紹介したいからだったんだ!「数学」が好き、って別に可笑しなことじゃないんだ!
    北村紗衣さん。「徹子の部屋」か「情熱大陸」か「スイッチインタ

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    2026年01月08日
  • 学校では教えてくれないシェイクスピア

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    シェイクスピアを題材に、演劇、批評、歴史認識、ジェンダー論などをディスカッションするもの。参加者は武蔵と開成という超高偏差値男子校の生徒たち。作品で描かれる人間模様から、家長夫制や男尊女卑、人種差別、大英帝国の動向などを読み解き、理解するやり方はとても面白いし、講師役の作者との掛け合いでは、生徒たちの基礎知識の高さが伺えて感心する。小説や演劇のストーリーに秘められた作者の狙いや、思わぬところに露出する意識を読み解くことは、作品を一層堪能することになると思うので、意識していきたい。

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    2025年11月16日
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    ネタバレ

    非常に読みやすい作りになっていて、初心者にも批評のおもしろさと難しさがよくわかる内容になっていた。
    批評としての作品への接し方を知り、鑑賞時の楽しみ方が増えた。実際に批評できるかは別として、作品を深く理解するために使えるテクニックがいくつもあったように思う。
    優れた批評をするには膨大な知識が必要なことがわかってくる。そしてそれをひけらかすわけではなく、不必要ならば書かないことの大切さ。なかなか難しいことでもあるけれど、著者の批評はテーマが絞られていてスッキリと読みやすく理解しやすいことからも、その引き算がいかに重要なのかがわかる。
    けっこう大事なポイントとして、著者の文章には公平性があり、ご自

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    2025年11月10日
  • 学校では教えてくれないシェイクスピア

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    シェイクスピアを研究する筆者が、麻布と武蔵の高校生(*)に講義をしたときの様子を文字起こししたもの。アクティブラーニングを取り入れ、生徒の気づきや疑問を取り上げながらの授業展開が素晴らしい。シェイクスピアの作品1つから、こんなにいろんなことを深く掘り下げて話を広げることができるのかと驚いた。
    講義の最後に生徒全員がシェイクスピア作品の批評を書き、そのうち2作品が本に掲載されている。高校生がこれだけ書けるのか、本当にすごいと思った。

    (*)麻布9名、武蔵5名

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    2025年10月25日
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    批評とはどのような行為かを知り、作品を分析的に見る方法を身につけ、実際に批評を書いて発表できるようやさしくガイドする入門書。


    プロレベルの批評を書くには精読と参考資料集めが一番大変なはずだが、これはゼミなどで実践しないと身につかない。本書はそういうところをサラッと「大変ですよ」で流しているので(反復されるモチーフの書きだしなどヒントはだしているが)、本当の意味で実践的ではないのかもしれないが、とにかく「批評はこわくないよ」「作品を褒めようが貶そうが、あなたが楽しんでいればそれでいいんだよ」をくり返し伝えてくれる。どんなジャンルでも何かしら創作物を見聞きして感想を発信したり読んだりする人(つ

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    2024年03月24日
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    本でも映画でも、ここでのちょっとした”評”を書くような時にでも役に立つ、作品・あるいは人のコメントなどについてちゃんと受け取る時の作法全般に役に立つと思う。自分の最初の反応も大事だけど、それを掘り進めることで新たに見えてくるものがある。自分の中の"偏り"に自覚的になることは大事。

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    2024年02月08日
  • 英語の路地裏ーーオアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く

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    ミュージカルを見て帰ってきて日本版のアルバムがサブスクになくて英語版を聞くことがよくあるんだけど、Wickedでエルファバがグリンダのことを「Blonde!」って悪口言ってるのが「おバカ!」って訳されてるのとかに気づいてクスクスしたり「お、おう」って思ったりするようになったの、この本に限らず北村先生のおかげな感じする たのしい

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    2023年12月05日
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    ただ漠然と楽しむ楽しみ方もあるし、こうやって意識的に楽しむ方法もある。批評的に楽しむ面白さを、まったく肩肘張らず、軽やかな語り口で教えていただきました。それをアウトプットできるかは置いておいて…。
    自分の中で、本も、映画も、それから音楽も、いろんな角度からさらに楽しめるようになりそうだ、というわくわく感。

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    2023年06月29日
  • コンヴァージェンス・カルチャー

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    2006年に初版、2008年にペーパーバック版が販売された、Henry Jenkins『Convergence Culture:Where Old and New Media Collide』の邦訳書。邦訳が出版された2021年の時点から見ると、15年以上前に存在していたメディアの風景は「過ぎ去ったもの」のような印象を持つものもあるし、メディアテクノロジーが可能にする市民参加についてやや楽観的なのではないか、と思える部分もある。

    しかしそれでも本書は、2023年の現在でも、読む価値がある。いや、時を隔てた今だからこそ、ここに記述されたファンたちの活動とメディア産業、そして宗教右派を含めた様々

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    2023年05月07日
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    よくここまで書き方を知ろうとせず書評を書いてきてしまったなと、厚かましいとも苦々しいとも思ってしまう。本書は2022年新書大賞で11位。

    スカッと腑に落ちる経験をさせてくれる批評が好きで、自分でもそういう経験を人に提供できれば楽しいだろうと思っていたところ本書に出会い、本や映画の批評の方法を大いに学べた。私が書評を書く主な目的は、一つに書評の上達で、もう一つに知識の蓄積だ。著者の北村紗衣氏は、専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評で映画や小説の批評の指導もされている。

    本書は、四つの章、①精読する、②分析する、③書く、④コミュニティをつくる(実践する)、から構成されている。批

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    2024年02月29日
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    日本人総コメンテーター化しいる現代では、SNS
    で誰もが作品への批評を発信することができます。

    しかし「良かった」「感動した」だけでは誰も振
    り向いてくれないのは、このブログ読者ならばご
    理解いただけると思います。

    独自の視点でオリジナリティのある「刺さる」コ
    メントが必要とされるのです。

    この本ではそんな手法を学ぶことができます。ま
    さにアウトプットを意識した、インプットのプロ
    セスを身に付けられる一冊です。

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    2022年11月17日
  • お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門

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    すごく良かったし、北村さんのファンになった。わたしは「ジェンダーよくわからん」みたいなタイプなのだが、本の中では専門用語あるけど喩えが上手くて、ジェンダー論がわかりやすく載ってた。
    軒並み映画を題材にしてたので、映画をよく見る人はもっと楽しめそう(わたしは映画を全く見ないので)。
    斯くいうわたしはフェミニストになるつもりはないけど、ジェンダーでの論点は知っといて損はないと思った。

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    2022年11月13日
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    実は2回目。精読の段階で自分は甘かったのだと反省することが出来た。これからも論点設定に迷ったらここに戻りたいところだが、それに特化した本でもなさそうなので、書く直前までの手段を学ぶにはいいと思う。(私の言う「論点」とは、研究で先行研究と比較しながら言われてない点を攻めるもの。比較的、自由な批評ではない。)

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    2022年09月21日
  • 学校では教えてくれないシェイクスピア

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    私は作者とほぼ同世代、かつ、わりと近い世界を大学で齧ったものである。
    (ただ、私はその世界のドアをそっと触っただけで回れ右をした、アカデミアとは程遠い人間)

    北村氏のことは一方的にTwitter界隈で見知っていて、彼女のバシバシとした意見に快哉を叫んできた。
    マツコのTVでWikipedia編集者として登場した回もチラッと拝見したが、著書を正面から読んだのはこれがはじめてだ。
    この本はなんといっても、シェイクスピアをジェンダーの視点から、かつ、名門(とされる)男子校の生徒数人を相手にした講座の模様を収録した一冊だという点で興味を持った。

    学生たちは当初は(おそらく)反応が悪いし、ジェンダー

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    2026年03月22日
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    2021年に出版された「批評の教室〜チョウのように読み、ハチのように書く」(北村紗枝)。

     作品を鑑賞する時間は好きだけど、気の利いた感想や体系的な分析をアウトプットするのが苦手だなあと思っていたところ、キャッチーなタイトルが目について読んでみました。
     第二章以降の内容は特に実践的な内容が書かれていて、「物語を抽象化して要素に分解して整理することで、他の物語との共通性や差異化などが見えてくる」をはじめとした具体的な批評理論が、語られているだけでなくお手本となる実践例も併せて提示されているため非常に分かりやすく学ぶことができました。

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    2026年03月01日
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く

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    批評についてほとんど何も知らない私が読んでも分かりやすかった。
    批評の心構え、種類、具体例など面白く書いてあった。なんにしてもまず知っている作品の多さと周辺知識が必須。

    ''白いウサギを追え''=関連のある作品や情報は追えるだけ追え

    ''チェーホフの銃''=作品中に意味のない描写は存在しない

    この2つは印象に残った。作品をストーカーのように細かく見る姿勢と、あらゆる作品や事象にビンビンにアンテナを張る姿勢は批評にも批評以外にも生きそうだ。そして批評を芸術として捉える『芸術家としての批評家』の考え方(オスカーワ

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    2026年02月19日
  • 学校では教えてくれないシェイクスピア

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    シェイクスピアを、本当に色々な角度から見せてくれている。
    もともと、蜷川シェイクスピアを見るのが好きで始まった私の中でのシェイクスピアとの付き合いなのだが、自分自身で演技や演出にまわる経験はなかったので、実際に生徒たちが作品を取り上げて演出プランや設定などを色々考える部分を読みシェイクスピアを現代に設定して演じる意味など、目から鱗に感じる部分も多かった。演劇ってそういうことなのか・・・と考えさせられる部分も多かった。
    また、本当に色々な角度からのアプローチで、今まで私の中になかったシェイクスピアの引き出しに触れられたことも楽しかった。

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    2026年02月09日