北村紗衣のレビュー一覧

  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    批評とはどのような行為かを知り、作品を分析的に見る方法を身につけ、実際に批評を書いて発表できるようやさしくガイドする入門書。


    プロレベルの批評を書くには精読と参考資料集めが一番大変なはずだが、これはゼミなどで実践しないと身につかない。本書はそういうところをサラッと「大変ですよ」で流しているので(...続きを読む
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    本でも映画でも、ここでのちょっとした”評”を書くような時にでも役に立つ、作品・あるいは人のコメントなどについてちゃんと受け取る時の作法全般に役に立つと思う。自分の最初の反応も大事だけど、それを掘り進めることで新たに見えてくるものがある。自分の中の"偏り"に自覚的になることは大事。
  • 英語の路地裏ーーオアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く
    ミュージカルを見て帰ってきて日本版のアルバムがサブスクになくて英語版を聞くことがよくあるんだけど、Wickedでエルファバがグリンダのことを「Blonde!」って悪口言ってるのが「おバカ!」って訳されてるのとかに気づいてクスクスしたり「お、おう」って思ったりするようになったの、この本に限らず北村先生...続きを読む
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    ただ漠然と楽しむ楽しみ方もあるし、こうやって意識的に楽しむ方法もある。批評的に楽しむ面白さを、まったく肩肘張らず、軽やかな語り口で教えていただきました。それをアウトプットできるかは置いておいて…。
    自分の中で、本も、映画も、それから音楽も、いろんな角度からさらに楽しめるようになりそうだ、というわくわ...続きを読む
  • コンヴァージェンス・カルチャー
    2006年に初版、2008年にペーパーバック版が販売された、Henry Jenkins『Convergence Culture:Where Old and New Media Collide』の邦訳書。邦訳が出版された2021年の時点から見ると、15年以上前に存在していたメディアの風景は「過ぎ去った...続きを読む
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    よくここまで書き方を知ろうとせず書評を書いてきてしまったなと、厚かましいとも苦々しいとも思ってしまう。本書は2022年新書大賞で11位。

    スカッと腑に落ちる経験をさせてくれる批評が好きで、自分でもそういう経験を人に提供できれば楽しいだろうと思っていたところ本書に出会い、本や映画の批評の方法を大いに...続きを読む
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    日本人総コメンテーター化しいる現代では、SNS
    で誰もが作品への批評を発信することができます。

    しかし「良かった」「感動した」だけでは誰も振
    り向いてくれないのは、このブログ読者ならばご
    理解いただけると思います。

    独自の視点でオリジナリティのある「刺さる」コ
    メントが必要とされるのです。

    ...続きを読む
  • お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門
    すごく良かったし、北村さんのファンになった。わたしは「ジェンダーよくわからん」みたいなタイプなのだが、本の中では専門用語あるけど喩えが上手くて、ジェンダー論がわかりやすく載ってた。
    軒並み映画を題材にしてたので、映画をよく見る人はもっと楽しめそう(わたしは映画を全く見ないので)。
    斯くいうわたしはフ...続きを読む
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    実は2回目。精読の段階で自分は甘かったのだと反省することが出来た。これからも論点設定に迷ったらここに戻りたいところだが、それに特化した本でもなさそうなので、書く直前までの手段を学ぶにはいいと思う。(私の言う「論点」とは、研究で先行研究と比較しながら言われてない点を攻めるもの。比較的、自由な批評ではな...続きを読む
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    どんどん批評しよう、ちゃんと批評して文化を育てよう!ってすごくポジティヴで楽しい入門書でした。

    フットボールでよく言われる「良いDFがいるところには良いストライカーが育つ」(例イタリア)みたいに、良い批評があるところに良い作家や作品が育つ…と言えるかな。単にVS関係だけではないし基本的に同じ競技の...続きを読む
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    著者の『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』を読み、批評とは「作品をもっと楽しむため」だと気付いてからは、読んだら感想メモを書くことを徹底したら、たしかに楽しさ倍増の実感あり。(わたし調べ)
    本書はプロローグ
    批評って何をするの?問いから始まり
    第一章 精読する、第二章 分析する、第三章 書く、第四章 ...続きを読む
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    批評というと身構えてしまうが、
    自分の視点を持ちながら
    深く作品を理解し、
    その知見を人と共有する楽しみを
    教えてくれる。
    サブタイトルのモハメドアリの
    言葉を始め、引用されるコトバの
    数々がシェークスピアから
    ポップスの歌詞まで幅広くて楽しい。
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    14:03、兄の家で読み終えた。精読の方法や批評理論など知識としては知っている内容が多かったが、批評を書いてみようという気になる燃料としていい本だった。
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    批評の入門書として、そして作品を楽しむために、すごくわかりやすく丁寧に、しかも書き方まで示されており、批評を書いてみたくなりました。
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    面白かった〜一気に読んでしまった。
    私は割と何見ても好意的に書いてしまう癖があるけれども面白くなかったらなぜ面白くなかったかを分析することでその作品を楽しめたりするというくだりや「批評はコミュニケーション」という言葉に勇気付けられる。
    何か書いてみたくなる一冊でした。
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    今後のレビューとか(趣味の)創作とかの参考に出来そうかな?と思って購入。
    まずはサラッと一通り読んでみました。
    著者の実際の批評も併せて説明されていて参考になります。
    次は辞書を片手に精読して、スキルを覚えたいところ。
    今回? なるほどと思ったけどスキルは身についてないですね。このグダグダレビューの...続きを読む
  • 英語の路地裏ーーオアシスからクイーン、シェイクスピアまで歩く
    オックスフォードカンマは、学生時代に習ったのかもしれないが改めて本書の例文でカンマの重要性を知った。
    また、二人称単数という雑学のような話も実はとても大切な要素だと思った。
    呼称については、he,she以外の性別にこだわらない呼び方としてtheyというのがあることを知った。
    シェークスピアを扱った話...続きを読む
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    批評をしたいというわけではないが、ただ面白いというところから一歩進んで、どんなところに着目すればより作品を楽しめるか、というヒントを求めて読みました。
  • お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード ジェンダー・フェミニズム批評入門
    北村さんはTwitterで時々お見かけしていたものの書籍は初めて読んだが書きっぷりが非常に面白かった。とても聡明で深く思考する方なのだろうということが文章から感じられた(学者なので当たり前か)。本書は文芸、映画にまつわるエッセイのような感じで、知らなかった作品も半分以上あったが見てみたい・読んでみた...続きを読む
  • 批評の教室 ──チョウのように読み、ハチのように書く
    「批評」という言葉を聞いて、なにそれ最高!という印象を持つ人は少ないと思う。
    どちらかと言えばなんか映画や文学作品にあれこれと口を出す人、偉そうにジャッジする人というイメージを持つ人が多いのではないかと思う。
    「批評」とは本来どういうものか、何のためにあるのか。それらを説明してくれる本だった。

    1...続きを読む