北村紗衣のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
正直、舞台でも映画でもシェイクスピア作品をそこまでおもしろいと思ったことがないし、そもそも見たことも読んだこともない作品のほうが多いくらいなんだけど、これはおもしろかった。
北村紗衣先生が、麻布高校、武蔵高校の男子学生の希望者14名に行ったシェイクスピアについてのワークショップをまとめたもの。北村先生の書くものはいつもすごくわかりやすい印象なんだけど、高校生に対してなのでさらにわかりやすいし、今の時代に合ったジェンダーや人種差別の問題にも適切に触れていてよかった。
特に興味深かったのは、ロミオとジュリエットの戯曲を読んで高校生たちがオリジナルの演出を考える、ところとか。そもそも演出って戯曲をも -
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シェイクスピア女性観客の研究者兼批評家が名門男子高校の学生14人に対してレクチャーしたシェイクスピアにまつわる諸々と作品批評の基本の記録。
劇場に演劇を観にくる男性はわりと少数派という事で未来の社会を担っていくであろう世代の男子学生を集めて欧米では一般教養であるシェイクスピアを特に講義。確かに演劇一般で客席にいるのは圧倒的に女性が多い印象。
シェイクスピアが社会に与えた影響、社会状況がシェイクスピア作品に影響を与えたアレンジで出力されるさまの説明は面白く、シェイクスピアを見た人の復習や掘り下げた理解にも使えるし、まだ見ていないシェイクスピア作品がある人へのガイドにも使える。
書店で手に取 -
Posted by ブクログ
著者とわたしの好きな映画とかはあまり重ならないと思うのだけれど、それでも、さまざまな映画について、フェミニズムやジェンダーの観点からの批評が丁寧にわかりやすく書かれていておもしろかった。
流行ってるのにわたしが興味もてなくてスルーしている映画でも、え、こんな内容なのか、こんな観点で見られるのか、やっぱり見てみなくては!?と思わされたり。(たとえば「マッドマックス怒りのデスロード」「ワンダーウーマン1984」「ハーレクインの華麗なる覚醒」「アナと雪の女王2」とか)。
あと、長々しいタイトルもおもしろい「レオナルド・ディカプリオとガス・ヴァン・サントのせいでグザヴィエ・ドランと私の人生はメチャク -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読んだのは、自分がずっとハマって読んでいた漫画の終わり方に納得がいかず、けれど周囲の人たちは大絶賛していて、自分が疑問に思った点を言うことを憚られたからだった。
好きなところは好き、でもこういうところはおかしいと思ったし好きではない、とどうやったらうまく言葉にできるのか。むしろしてもいいのかどうなのか。そういう疑問への答えが欲しくて読んでいたら、なんだかとってもすっきりした。一番嬉しかったのは「芸術作品というのは現実の世界と異なり、あらかじめ受け手によって探索され、理解されるためのものとして作られているからです」というフレーズ。美術にしろ文学にしろ、世の中に出たものが世の中の人によって -
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北村さんはTwitterで時々お見かけしていたものの書籍は初めて読んだが書きっぷりが非常に面白かった。とても聡明で深く思考する方なのだろうということが文章から感じられた(学者なので当たり前か)。本書は文芸、映画にまつわるエッセイのような感じで、知らなかった作品も半分以上あったが見てみたい・読んでみたいと思った。ウィキペディアの男子文化の話はさもありなん。ロミジュリをジュリエットの名誉の観点で読むのはなるほどと思ったし、その流れでヴィクトリア朝文学のハッピーエンドとしての結婚を、なんとかヒロインにとっての抑圧的要素を取り除こうとしていると言う話も言われてみれば確かにと思った。物語をただ受容するだ
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Posted by ブクログ
ネタバレ「批評」という言葉を聞いて、なにそれ最高!という印象を持つ人は少ないと思う。
どちらかと言えばなんか映画や文学作品にあれこれと口を出す人、偉そうにジャッジする人というイメージを持つ人が多いのではないかと思う。
「批評」とは本来どういうものか、何のためにあるのか。それらを説明してくれる本だった。
1冊を通して批評に必要なことやしてはならないことなどを丁寧に説明してくれているけど、著者の北村紗衣先生の言葉のチョイスがおもしろくて楽しく読めた。
こういう新書系って当然と言えば当然なのだけど、小説と違ってエモさはあまりない。
人間の感情の揺らぎとかって書かれないし。いや書いてあったらそれはそれでまず