高瀬隼子のレビュー一覧

  • 犬のかたちをしているもの

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    読みたいリストから。
    ふゆイチ対象作品になっていた時に、あちこち探して買ったのに、手に取るのがすっかり遅くなってしまった( ..)՞

    間橋薫は半同棲している恋人・郁也に連れられ、ミナシロと名乗る女性に会う。彼女は郁也との子どもを妊娠したけれど、育てる気はないと言う。そして薫に尋ねるのだ。「子ども、もらってくれませんか?」

    「水たまりで息をする」もだけど、本書もあらすじがなかなかに強烈…でもなぜか惹かれてしまう…!
    短い物語なのでサクッと読めるけど、感想を書くのはなかなか難しい…… 。

    子どもを産むこと、産まないこと。
    子どもを持つこと、持たないこと。
    性は愛がなくても成立するが、愛は

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    2026年04月26日
  • め生える

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    「個性」や「多様性」が叫ばれる今日この頃。
    もし社会の前提がひっくり返っても、結局人間は自分と違う人間を区別したり差別したり下に見たりしてしまうものなんかなぁ。
    人類みんなハゲになってしまうというちょっとコミカルな話かと思いきや、やっぱり高瀬ワールドで面白かった。
    っていうかハゲ=コミカルっていう感覚こそ私の中にある差別感情だよなぁ...

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    2025年05月05日
  • め生える

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    ネタバレ

    人間社会はどんな状況にあろうと、マイノリティに厳しく当たる想像力がない悲しい動物なのかもしれない。またそれに対して少しでも秀でていることを探して相手を下げたり、心の中で優越感に浸る…それも人間の姿なのである。選ぶ側、選ばれる側のパワーバランスはいつの時代、どんな状況であっても変わらず存在にする。「ホラー的な人怖」で済ませられないほど世間に蔓延している物語なのだと感じた。どんな立場であってもその立場なりの悩みは必ずあると思うし、立場が違う者同士がわかりあうことはやはり難しい。だからと言って腫れ物に触るような接し方をしていないとしても、コンプレックスを持つ側の捉え方やその後の感情までもを理解できる

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    2025年05月04日
  • 新しい恋愛

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    どの短編も、恋愛の甘さがないざらっとした後味。
    決して応えるつもりはない人からの好意を、突き放すわけでもなく曖昧に漂わせたままでいるズルさとか、
    恋愛の中にあるけどみんなが表には出さない黒い感情をいろいろ見れて興味深かった。

    《お返し》
    一方的にチョコレートをくれていた幼馴染の話を、社会人になって人に話した時、「でもあなたは、結局こうして、その子のことをずっと覚えているわけでしょ」という指摘にはっとした。なるほど、たしかにその発想はなかった。好意が受け止められないなら、せめてその人の記憶に残ろうという行動だったのか、と考えるとだいぶ怖いなと思った。

    《新しい恋愛》
    知星が好きな彼氏からのプ

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    2026年05月25日
  • 水たまりで息をする

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    ずっと気になっていた作品。
    文庫化をきっかけに。
    ある日、衣津実は夫が風呂に入っていないことに気付く。夫に問うと「風呂には、入らないことにした」と言う。それから夫は奇妙な行動をするようになり…。もしかして、今、夫は狂っているんだろうか。
    読んでいる間、私が衣津実だったらどうしていただろうと考えていた。夫を病院に連れて行くのだろうか、誰かに相談しているのだろうか…。読む前は不思議な設定に興味をそそられていたけれど、読んだ後、これは誰にでも起こりうる夫婦の物語だなと感じた。

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    2026年04月25日