kodamazonのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内容はパーティを守るために大怪我を負った主人公と、そんな主人公にいかに重い愛を抱いているかというヒロイン達の関係性の話が主な内容でした。
ヒロインの執着には説得力があり、そんな状況で主人公が命をかけて守ってくれれば、まあこうなるよなというヤンデレ好きにはたまらない一冊です。
逃れられない恩義と依存がしっかり書かれていてとても良かったです。
惜しむ点は、一冊の書籍としての構成です。
全編を通してキャラクターと関係性の提示に終始しており、物語が本格的に動き出す前に幕を閉じてしまう「長いプロローグ」という印象を拭えません。
近年の書籍単価を考えると、一巻単体で完結する大きな満足感が欲し -
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Posted by ブクログ
口絵を見た瞬間、「またクソデカ感情持ちが増えるのか…」と慄いてしまったものだけど、中身を読んでみたら意外な印象を覚える展開に
改めて考えると、ウォルカに他者をクソデカ感情持ちにさせてしまう素質は確かにあるのだけど、それ以上にウォルカの死を見た者とそれ以外での明確過ぎる差異を感じてしまったよ
今巻、最初に登場したクソデカ感情持ちのシャノンは生来の生真面目や素直さが悪い方へ作用した印象
作中で既に言及されているけど、申請書類をそのまま通したら知人を重体にしパーティを崩壊させてしまった、なんて少し突飛というか自責が過ぎる話
しかし、彼女がそこまで自分を責めるようになったのはそれこそ教会へ向かった -
Posted by ブクログ
ネタバレ私の中ではちょっと珍しい、なかなか良質なシスターフッドの物語で、とても面白かった。主人公の青、ヒロインの咏は、ともに決して軽くはない、相応の質量を持った過去を背負っている。しかし本作が印象的なのは、その過去を劇的に“解決”するのではなく、二人で並び立つことによって、時間をかけて乗り越えていこうとする姿勢を丁寧に描いている点だろう。
互いを救済の対象として消費するのではなく、依存にも支配にも寄らない関係性が心地よい。青は咏を守る存在でありながら、同時に彼女から支えられてもいる。その相互性が、この物語を単なるヒロイン保護譚ではなく、成熟したシスターフッドの物語へと押し上げているように感じられた。 -
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Posted by ブクログ
最初にタイトルを見た時は全滅エンドを回避した程度でパーティが病むとか有り得るのか?なんて疑ったのだけど、読んでみればこりゃ病むわと納得させられましたよ…
リゼルアルテ達が単純に異性としてウォルカに惚れているだけだったら、ああは成らなかったかもしれない。けれど、彼女らは異性としてより先にウォルカの剣技に惚れていたわけだ
しかも単純に惚れるだけじゃなく、その剣技は歴史に残るものに成るだろうと確信のような尊崇の念を抱いている。だからこそ、崇高な剣技が無力な自分を守る為に失われたという事実に耐えられず、病んでしまうというわけか……
これって辛いよなぁ……。ウォルカとしては自分達が居る世界の元ネタと