竹町のレビュー一覧
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購入済み
一巻通して面白かった
登場人物、視点の切り替え、わかりやすい伏線と回収、すべて多かったけど綺麗にまとまっていて面白かった。
作者さんと編集さんで何度も直したんだろうな。
一巻でもこの登場人物の多さなので続刊ごとに増えていって、頭の中で整理するの大変になりそうですけど、二巻も買わせていただきます! -
Posted by ブクログ
ネタバレ裏切りにより壊滅状態の『灯』、そこで打倒白蜘蛛に名乗りを上げるのがメンバー最弱と思われたサラというのは冒頭部分から熱量感じられる展開。けれど声を挙げたからと言って実力が様変わりするわけではないし、何か策を持っているわけでもない
それでも彼女は誰もが諦めかけた時に覚悟を決めた。それが何よりも白蜘蛛との差なのだと後々理解できるようになっていたね
5巻から続くセカンドシーズンを締めるこの8巻、メインとなるサラのエピソードもそうだけど、他の面についても区切りをつける内容となっているね
序盤でそれが示されるのはアネット。仲良しチームに紛れた本物の邪悪、隠された邪性こそチームの切り札と目された少女。だからこそアネットは仲間達に本性を打ち明ける事は出来ず、仲間達もそれを受け止められなかった
誰にも相談せず病院を抜け出し、モニカを殺す為にリリィ達に害意を向けた。それはアネットの苦しみが放置された為に生じた現象。
それをサラが受け止めるとは思わなかったなぁ…。気弱で他者から向けられる害意に怯えがちだったサラ。それが暴走するアネットを前に自分の得意分野との共通項を見出しアネットを許容した。そんなサラを入り口に他の少女達もアネットを受け容れる土壌を手にする様子は良かったな
他の子達に比べて汚れ仕事ばかりを担当してきたアネットもこれを契機に変わるのかもしれないね
また、意外な話運びとなったのは『蛇』についてか
序盤から『焰』壊滅の黒幕とされてきた『蛇』。あまりに姿が見えず強力なスパイを擁する事から世界中の暗部に関わる巨大組織を想像していたのだけど、その実態はたった二人が始めた小規模な機関だったのか。それを白蜘蛛が大きくしたと…
誰よりも弱い心を持つ白蜘蛛の勧誘により各国の有力なスパイを味方に引き込んでいき、大きくなった『蛇』は遂に世界の理である『焰』まで抹殺してしまった
それは白蜘蛛にとって夢のような時間だったろうな。弱すぎて街の片隅に燻っていた存在が世界を揺さぶる存在へと変貌した。だからこそ『蛇』の野望を揺るがしかねないクラウスに必要以上に恐れた
それがこのセカンドシーズンの背後にずっと存在していた悪意であり、クラウスを殺す為に『鳳』を殺すに至ったわけだ
そういった背景があるからこそ、この巻で『灯』が逆転の一手として「『鳳』のスパイたちは生きていた」と風説を流す展開には痺れてしまうね
『鳳』の死から『灯』の窮地は始まった。壊滅状態の『灯』が不死鳥のように蘇るにはそれこそ鳥の翼が必要、その中心がサラとなるわけだね
それでもサラがスパイチームの中では弱い存在である点は隠しようがない。その中で彼女に何が出来るかと言えば……
いや、『炯眼』の正体には驚かされたよ。普通に引っかかってしまったな。まあ、あの存在を予想しろというのが無理筋だけど
でも、『炯眼』はサラが打倒白蜘蛛の為に様々な策を弄し、白蜘蛛の前に躍り出たから成立した切り札。サラがあの場面で白蜘蛛に立ち向かい続かなければ生まれなかった逆転の可能性
サラは変わらずに強くなんて成れてないけど、仲間達の誰も想像できていなかった幸福な未来を形作れた。それはもしかしたら誰よりも強いという証明かもしれないね
そしてそしてのエピローグ。スパイという死が隣接する世界で何だかんだでハッピーエンドを迎えるパターンが多い本作、『鳳』は『灯』の中に生き残った。そしてモニカは…
いや、まさかあの状況から生還するとは本当に予想外だよ!結局、モニカの恋心がどうなったのか記されずに終わるのだけど、この点についても酷い結果にならないだろうと確信できる終わり方だったね
白蜘蛛と紫蟻が残した『虹螢』という誰も聞いた事がない単語、紅炉が創設した謎の機関、そして新たなる戦争の脈動…
これまで以上に深く、仄暗い世界的な問題を前に『灯』は何が出来るのだろうか? -
Posted by ブクログ
フィクション作家に告ぐ。鷹などの猛禽に嘴で攻撃させんといてほしい!
面白かった。シリーズ最高作(だと思う)。これで、灯の全少女を冠した巻が揃った。前作からモニカがどうなったのか、気になりすぎてモヤモヤしていたが、ちゃんとはっきりするし、なんといっても本作の影の主役のバーナード氏が最高すぎて、極上。
とても好きなラノベで、鷹が大活躍する。
それは素晴らしいんだが、
毎回気になるのが、なぜタカに嘴で攻撃させたがる???
P298
>”XXXXXX鷹が、XXXの喉を食い破らんと嘴で突いてくる。”
ネタバレないように、伏字にした。
嘴(くちばし)で攻撃って、カモメかっ!
猛禽ならタロン(爪)を使え!!タロンを!!
最近読んだ児童書や小説などのフィクションに登場する
猛禽たちのことごとくが嘴で敵を攻撃するので、
一般的に猛禽って誤解されとるな、、と
つくづく感じる。
誤解の連鎖が起きてるんやろねぇ、、。
猛禽を登場させるのなら
ちょっとは行動学を紐解いてほしいと
切に願う。
簡単な覚え方
嘴は食べるところ(カトラリー的な)
爪は狩るところ(武器的な)
猛禽の猛禽たる条件は
視力、爪、嘴、この3点
特に目は大切なので、嘴で攻撃することは
目を危険に晒すことなので、
基本的に忌避しますな。
もちろん鳥種によっては足を拘束されると
仕方なく嘴で拘束をなんとか外そうとはしますが。
漫画や小説、物語など、創作物に猛禽や鳥類を登場させる前に、
すこし調べてほしいと思う。
もしくは、どうしても嘴で攻撃させたいなら、
サギ類にしといて!(笑)
アオサギとかええんちゃう?嘴で目を突く攻撃、
コードネーム『暴鷺』刺し狂う時間です。みたいな
カモメ類とかアジサシ類とかでもいい。
話はずれたが、
スパイ教室。ものすごく好きです。
今作、ほんまに面白かったです。 -
Posted by ブクログ
優等生は先生の手を煩わせない。だからこそ優等生に問題が生じている事を先生は気付けない。気付いた時には取り返しがつかない状態になっている……
学校教育現場でよく起こりうる話をつい思い出してしまう内容だった
『灯』の中では群を抜く実力であり他のスパイ少女のように問題を起こす事はないモニカ。そんな彼女に存在した弱点に成り得る感情は教師なら対処しなければならない問題。けれど優等生が強い覚悟で持って踏み込ませなかった為にクラウスはその問題を見過ごし……
そして敵に付け込まれてしまったわけか
モニカの身に起きた事は悲劇としか呼びようがない。『鳳』のキュールですら逃れられなかった罠から簡単に逃れられるわけがない。クラウスからも、そして誰にもその悲鳴が届かないままモニカは闇に落ちていく…
そういった流れに支配されていたからこそ、モニカとティアが通じ合う場面から始まる逆襲撃には心躍ってしまった!
『鳳』は実力が広く知られた存在だった為にクラウスに見出される事はなく、そして今回も『翠蝶』に利用されてしまった
けれど、『灯』はその内情があまり知られていない。幾つもの任務をこなし危険だと認知されていても、それはクラウスが危険だと思われるだけで少女たちの細かい実力までは把握されていない。そして少女たちはこの短い期間で著しい成長を遂げている
だからこそ『翠蝶』の思惑を超えられるわけだ
その成長がかつての『焰』とダブって映る描写は良いね。
『焰』の不在を埋めるために設立された『灯』が本当に『焰』の後継者に変貌したかのよう
ただ、それはあくまでも教え子の範囲を超えない成長に限った話の場合であって
モニカに同調したティアもクラウスの想定を超えた動きをしたけれど、最終的にはクラウスにその思惑は看破されたし、自分達はクラウスに助けられるつもりで居た。ティアは教え子の範疇に留まっていた
けれど、作中で言及されたようにモニカはクラウスを超える成長を見せている。だからこそ『灯』も『焰』も超越しかねない動きが可能となって結果的にクラウスの救いの手すら取れなくなってしまったという事か……
裏切りのシーンや以前から描写されているように、モニカはクラウスに出来ない事をやってのけているね
以前からサラに教えを施し、アネットには敗北を叩き込んでいる。特にアネットの件なんて、仲間を裏切る事で味わう崩落の苦しみを痛感しつつ「良い機会かもしれない」なんて考えている。他にもこの巻で見せた策謀の多くや教会で披露した才能は彼女の突出した才能をこれでもかと示している
なら最早モニカは教え子に収まらない。だからクラウスにも助けられない
独走するモニカの無双が描かれたこの巻。その輝きに劣る如くティアを除いてクラウスや他の少女たち、そして前巻にて言及された『炯眼』に目立った動きは見られないまま全ては終わってしまった
それどころか『灯』はほぼ壊滅状態。一番大切なものは守れてもそれ以外のものがあまりにもダメージを受けすぎてしまった
そんなタイミングで始まるのは彼女の物語ですか
『炮烙』のゲルデから継承した『飛禽』のヴィンドから技を受け継いだモニカは大きな成長をこの巻で見せた
ならモニカに学んだサラは次巻でどのような成長を見せてくれるのだろうか……?