竹町のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『鳳』メンバーが活躍するスピンオフ作品。今はもう亡き彼らの話が読めて楽しかった。
しかも、なんだかヴィンドが探偵らしきことをやっている。いつもとちょっと毛色が違う?と思いながら読み始めた。まあ彼は決して探偵ではないと否定しているが。
数々の事件に巻き込まれながらも、重要人物である暗殺者メメントに着実に近寄っていくヴィンドたち。
本編では『鳳』はエリートたちが集まったチームで、落ちこぼれの集まった『灯』と比較すると凄いやつらの集まり…という感じなのだが、本作ではそれなりに危ない目にも遭っているし、本当に優秀なのか?とまではいかないものの危なっかしい面もある。そこが読んでいて楽しいのだが。
しかし、ヴィンドの瞬時に物事を把握する能力が高く、やっぱ優秀なんだなと思い知らされる。
「仮」メメント殺害事件は有名な作品のオマージュだったが、鈍い私はもちろん気がつかないまま、ヴィンドの真相解明に到った。その後のスパイ同士の殺し合いがこのシリーズっぽい。
今作に出てきた難敵ロスヴィータとヴィンドの、相手の行動の一歩先を読む力のぶつかり合い、ワクワクしたな。ロスヴィータの冷酷ぶりもなかなか悪くない。
ところで、アーディって本編には出てこなかったような…。記憶力がなさすぎて分からないが、彼女はこの後『鳳』から去っていくのだろうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとんでもないことになってしまった。
ずっと気になっていた「暁闇計画」の全貌が、まずとんでもない。
大量虐殺兵器を完成させ、それを帝国にぶち込むことによって戦争を2度とさせない平和な世界を作る…?
いや、言ってることは分かるけれど到底理解はできない。
でも、世の中の戦争って全部そうなんだよね。自国だけが良ければ他国の人がどれだけ死のうと涼しい顔。それがまかり通ってるのが、今の世の中なんだもの。
私はフェロニカには賛成できない。ギードと同じ道を選ぶと思う。けれど、フェロニカの気持ちが完全に分からない訳でもない。正直に言うと、家族だけが助かれば良いと私も思ってしまっている。
冷酷無慈悲に見えたフェロニカの真の想いは、辛くなるほど愛に満ちていた。
なんて切ない話なんだろう…。
クラウスと『灯』メンバーの別れのシーンが結構キツかった。まさか袂を分かつことになるとは。もういっそのこと、全員でクラウスに着いてってくれよ…と思ってしまった。(そんな選択をしたところで、クラウスが許さなかっただろうが。)
次巻からの展開も目が離せない訳だが、ちゃんと集中して読まないと誰が誰だか分からなくなってくるし、記憶が新たな内に次巻が出ることを望む。 -
Posted by ブクログ
ネタバレクラウスの焔加入から灯創設までを書いた短編集。そしてこれまでほとんど描かれなかったフェロニカ、ギード、ゲルデ、ルーカス、ヴィレ、ハイジたちの話。
クラウスのスパイとしての成長ぶりをとっても面白く楽しく、時に苦しく感じながら読み進められる今作はスパイ教室が気に入った人みんなに読んで欲しいと思いました。
そして、灯の少女たちと焔メンバーの接点を知ることが出来る今作は所謂"オタク心"をくすぐられる伏線回収回で「早く次の接点が知りたい…!」とワクワクしながら読み進めてました
特に双子はそれぞれ接点が面白かったなぁ
あとはなんといってもイラスト!
表紙は幼いクラウスを愛しく見つめる視線に心があったまるし、扉絵は初めて見る焔集合絵にワクワクニヤニヤしちゃいました! -
Posted by ブクログ
前々巻はクラウスを主役とし彼がどのように世界最強のスパイになっていくかを描いた過去の物語だった。前巻はクラウスを脇役とした『灯』達が革命を成し遂げる物語だった
今回は世界大戦終結後を『焰』がどのように過ごしていたか、そしてフェロニカとギードはどのようにして決裂したかを描いた物語となったね
それはライラット王国で起きた革命の最後を飾るに相応しい裏話であり、同時に世界レベルでの革命が始まる前夜だったとも言えそうだ
『焰』はフェロニカが加わる前から存在していたスパイチームだけど、本作としては彼女がボスの時代しか描かれていなかったものだから少し誤解していたかな。『焰』を家族としたのはフェロニカの方針だったのか
そこだけを見れば、特定の国や家族に属さぬよう生きてきた彼女が『焰』に家族の代替を求めたと見える
けれど、彼女が『焰』を家族扱いし始めたのは彼女の心が死に始めてからの話で
その点がこの巻においてフェロニカという人間をどう解釈するかを難しくし、そして『焰』そのものの破綻へと繋がっていったわけだ
各章のタイトルが『《燎火》裏』となっているように、短編集5巻の裏側を補完するような構図となっている。あの時、クラウスは家族の情を享受する側だった。この巻ではフェロニカ達が家族の情を届ける為に何をしていたか、そして家族で在り続ける為に何を犠牲にしたかが描かれている
フェロニカは地獄へと変ずるライメン市街を見てヒーローから殺戮者へと生まれ直した。それはディン共和国を守るスパイとしては正しい在り方かもしれないが、『焰』を家族としての棲み家に変えた彼女の言動とは乖離がある
フェロニカを理解する上で外せない要素として、元々彼女は慈悲の情を強く持つ人物であるとか、余命宣告をされている等は関係しているのだろうなと思う
殺戮者に成り果てたとしても根っこの部分に慈悲が有るから彼女が最終的に目指すのは平和となる。自分の寿命が残り少ないと自覚しているから大罪を背負う事を厭わないし、残された者の為に何かを遺したいと強く願ってしまう。それらの要素が交わる事で自身の命だけでなく名声すら軽く投げ捨てられてしまう
これらの要素はフェロニカを大切に想う『焰』の者達と相反する感情となってしまうね。特に彼女に忠誠以上の感情を向けていただろうギードにとっては尚の事
そう考えると、フェロニカとギードが守ろうとしているのは同一であるのも明白。ただし、二人はヒーローについての捉え方が異なるから対立も決定的になってしまうと
フェロニカは人々を救う手段としてヒーローを目指した。ギードはフェロニカに感化されてヒーローを目的とした。だから弱者として《暁闇計画》に抗おうとしている白蜘蛛達にギードが共感してしまうのは当然の成り行きだし、『焰』を虐殺の管理者にしかねない計画に賛同する余地なんて無かったのだろうな
けれど、フェロニカ自身はヒーローを目指す道なんて疾うの昔に諦めていて、縋り続けるは大切な者達を自分勝手に守る道だけ
『焰』の中核を担う二人は大切な『焰』を守る同じ目的を掲げて、決定的な破綻を迎えたわけだ
この巻で提示された問題は世界レベルの虐殺と、家族を守る小規模愛が同次元で語られている為に答えを出し難いものとなっているね
回想後にモニカが叫んだように、自分達に計画への同意も行く末も選べないならば悩む必要はない。けれど世界に名だたるスパイとして時には国の命運さえ動かせる程になってしまった『焰』や『灯』だからマクロとミクロの話を同時に行わなければならない
そうして行われた選択は非常に恣意的なものだったね
クラウスは『灯』に同じ答え、「成就」を促した。対して己自身は「阻止」。それは少女達を守る為の方策であるようにも、自身を止めさせるようにも、またはこうして別の方策を互いに取る事で全く別の未来を探ろうとしているかのように映る
だとしても両者の道は分かたれた。今後はお遊びのように教室を開く事も叶わないのだろうね
遂に生まれ落ちた『虹蛍』、そして舞台へと復帰する悪のカリスマ達。これから始まるファイナルシーズンはただ任務をこなせば祖国の平和に繋がるというものでもないだけに難しい展開に成りそうですよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ暁闇計画の全貌を解明するために動き始めた10巻、今回は煽動班であるエルナとアネットの動きについて主に描かれてました
それなのに表紙はサラ…?と思ってたら、灯離散直前に比べてとても頼もしくなったサラが窮地に陥ったエルナとアネット、そして反政府組織の『義勇の騎士団』のメンバーを救うために現れたときには鳥肌が立ちました、更にLWS劇団の現代表と宣言した時はゾワっとしました
今回は主に謎に包まれた炭鉱での爆破事件についての調査がメインだったので、謎解きに近かったように思いますが、さすが、最後はハラハラのアクションシーンが待ち受けていたなぁ、と。
そして、最後の双子の話。
いや、LWS劇団ってお前らかーい!!!ってなりました笑
鳳と同様、すでに本人が亡くなっていたとしても活躍したスパイの功績は後に影響を与えるんだなぁと感じました
でも、1番怖かったのはアネットの挿絵です
背筋がちょっと冷えましたし、夜に見ちゃったので夢に出てきそうで…あのアネットの狂気を表したイラスト。トマリ先生すごい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ他と少し独立してて、セカンドシーズン終わっての少し箸休めのようにも感じられる1冊!なのにこれまたボリューミー!竹町先生は天才か…??
個人的には、セカンドシーズンのあの展開を超えた上でのモニカの馬鹿騒ぎとアネットの変化がすごくささったなぁ…
そして、そのアネットの変化を成長へと導くクラウス、あるいはグレーテとクラウスもこっから関係性がどうなるのか気になったりと、クラウスにも注目の回でした!(「一年、考えさせてくれないか」っていうと思わなかった…!)
そして、後半!煤煙のルーカスと尺骨のヴィレの描写、そして髪を切ったり成長したエルナ&アネットの描写!盛りだくさんすぎる!!
ルーカスとヴィレはヴィジュアル含めカッコ良すぎるなぁ…(二人で極上って言ってたんだなぁ…)
こっからの展開が楽しみです…!!
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Posted by ブクログ
ネタバレランの行く先をどうするか、を主軸に鳳との蜜月後の灯の動きが描かれた短編集。
本編9巻までとハネムーンレイカーを読んでランが気になってた身としては、冒頭「ニートライフを満喫するでござるよおおお」なんて言ってたランのラストでダグウィンの拳を止めて巓への加入を望むという流れがすごく好きでグッときて、ラン頑張れよ…と思いました
灯関連ストーリーだと今回は養成学校とスパイとは縁遠い世界の2つが好きだったかなあ
養成学校から出たてのリリィとの違い、ジビアのメンバーへの思いやりが感じられたのが良かったです
物語本体と関係ありませんが、この巻についてる鳳の6shotは最初見た時泣きそうになりました。(竹町先生もあとがきで言及してましたね)色々ひっくるめて鳳が気になった方にはハネムーンレイカーだけでなくこれも読んで欲しいです