安武わたるのレビュー一覧
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購入済み
良作
遊郭に売られた女性の悲しみと生き方がよくわかる作品。
1つ1つのエピソードが非常に味があり、深い。
ほっこりくる話やせつない話、悲しい話など、どれも非常に良い感じ。
また、絵も十分キレイで読みやすい。
舞台は広島県の瀬戸内海沿岸部。
恐らく、大崎上島の木江、または大崎下島の御手洗、はたまた本土の尾道や福山の鞆の浦が舞台か?
瀬戸内海は内海航路の要所であり、古来より汐待ち・風待ちの港として遊郭が発展していた場所。
7巻から出てくる「軍隊」で言えば、明治40年まで尾道に連隊区が置かれおり、よく読めば「矢津の浦」が島とは書かれていない(と思う)。
もっと先まで読むと、やはり「矢津」は離島ではなく -
匿名
購入済み有名ではないけど名作です
貧困ゆえに女郎として売られ、毎日 客を相手するも、お金は店に上前ハネられ遊郭のシステム上逃げれば半殺し、折檻当たり前、病気になったら放置、若さが無くなったら廃棄。昔の日本の実話に基づいたお話。
時々ストーリーが「こんな幸運に恵まれるなんて現実にあるわけない」展開になるのは、作者の意図やバランス感覚だと思う。もしこういう題材を読むとして、超リアルなノンフィクション作品だったら、私はこんなに夢中になれたかなと思う。
現代でも、パワハラとかいじめとか、人を人とも思わない現場や状況は、無くなってなどいないと思います。どうしたら主人公チヌちゃんのように、いかなる時も自分で自分を貶めないか、自尊心を失わな -
購入済み
チヌはサヨリにビジュアル面で、
そんなに負けてない気がしました。
チヌが想いを寄せている若様の
メインストーリーが大半を占めました。
若様のなぜが少し解けました。 -
ネタバレ 購入済み
うわぁ〜!
まさか、若様がチヌを選ぶとは当初は思いもよりませんでした!!
作者さんもチヌを選ぶゴールを確定していたわけではなかったと思います
正に、チヌの思いが打ち勝って若様に届いたのですね
こんなに結ばれて感動した漫画は久しぶりです… -
ネタバレ 購入済み
今回は
外の世界に戻った場合の話
自分でも「人から恨まれる様な」と思うほど、恵まれた環境で吉原を出た巴太夫
外の世界は元女郎と蔑むだけ
誰もが羨む太夫、楼主とも対等に話せたのに外の世界は男尊女卑のみ
幕末まで日本は男女対等で、政治にも口を出せたのに、文明開花で西洋の男尊女卑や神の領域にいるはずの遊女を蔑む存在にしたり…
これは文明開花ではなく、退化です -
ネタバレ 購入済み
巴姐さんが無事に徳次と一緒になれて良かったし、これまで離れてた家族とも近くで暮らせるようになって良かった。若様と千鳥が結婚して終わるのかと思っていたけど、千鳥はこれからも女郎を続けるようで、早く幸せになって欲しいのに少し切ない。
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ネタバレ 購入済み
そら無理だ
さみどりさんを水揚げするのに大騒ぎ起こして、結局逃げられて
「実はキミが好きでした」
はないとは思いましたが
それを差し引いても「前のに逃げられたから、また別の女郎さんを水揚げします」って周りから見られるだけ
それはチヌも辛いと思う
一度もチヌの事は手出ししなかったのに、別の女性をさっさと買い込んで、どれだけチヌが傷ついたか…
せめて亡き恋人に生写しでも、じっくりさみどりさんとの愛を育んでいく描写があれば別でしたけど
若様「なくなる前に早く手に入れたい!」で頭いっぱいだったじゃん
チヌもさみどりさんの気持ちも、全部無視してた
今は?ちゃんとチヌの気持ち考えてる??? -
購入済み
美人の姉と
そうじゃない妹の
運命の別れ道
いつか姉に会えると希望を持つ妹
初めて客を取らされた夜、
絶望したところを
大地主の青年に助けられ何か起きそう -
購入済み
なんか姉妹の格差を感じた
父が死んでしまって姉妹は人買いの競りにかけられる。
サヨリは高値で女衒に売られたのに対して
チヌは下層遊郭へ売られて悲惨