スズキナオのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
心がささくれ立っている時にスズキさんの文章を読むと、すごく心が落ち着く。整う気がする。
優しい文章、優しい表情、写真がたくさん散りばめられていて、ちょっと外に出て気分転換しようかと前向きになれる。今作もそんな一冊の予感。
飲む量は減ったかもしれんけど、相変わらずの酒好きで安心した(╹◡╹)
いろんなところへ飲みに行くなあと思っていたけど、この連載は旅行記なの?!(p.102)
『上を向いて有馬温泉を歩く』
映画を見て有馬温泉に想いを馳せて、実際に訪れる。行動力すごいな?! 聖地巡礼のようで、後日談みたいな…有馬温泉に行った女性4人と、スズキさんの、オーディオコメンタリーを堪能している感覚でした笑
お賽銭を入れると音楽とお経が流れるオチが、タイトルに繋がっていたのね〜
『幸福な四ツ手網小屋と眠れない私』
なんて楽しいご一行7名なのだろう。
『今日もどこかでクソ面倒な仕事を』
海辺で偶然出会って、その後連絡先を交換して数回食事をする仲に。お互い社交性ありまくり。
『あのとき、声をかけてくれてありがとう』とその章を締める言葉に、ナオさんの優しさを感じた。
『寝過ごした友人がたどり着いた野洲駅へ泊まりに行く』
今回も章タイトルから最高なんだけど、ナオさんの気になったら居ても立っても居られない?行動力がやってくれました。寝過ごしで終電もないってまだ未経験なんだけど、知らない場所にポツンてかなり怖い。飲み代節約のために、埼玉県和光市駅から大阪府千川駅まで徒歩で3時間かけてたびたび歩いていたとな…ナオさんすごいぜ。
「気づいたら野洲だった」の反対語は「そうだ京都へ行こう」では?
そっか、昼間に行けばやっているスーパーや飲食店、ドラッグストアやビジホはあるのか!てかホテルあるんだ?!素泊まり5,500円なら良いじゃん。駅前に夜を越せる場所がないだけで、しばらくあるけば一応あるのか。
「アクロスプラザ野洲」内なんて、24時間営業のスーパーや飲食店にカラオケもあるのね〜なんだ、てっきりマジで一夜も越せない場所なのかと思った。「カラオケスタイル」の方は、アプリ会員限定で、平日24時〜朝8時までの深夜パックを1,000円で利用できると。 -
Posted by ブクログ
2024年11月22日にOn Airのピーター・バラカンさんがメインパーソナリティの「The Lifestyle MUSEUM」にスズキナオさんが出演、この本を知りました。
スズキナオさんは、1979年東京生まれ。東京のIT系広告会社で働いていましたが、2014年に奥さまの実家がある大阪へ移住したのを機に、専業のライターに。
当初は仕事もなく、友人の多い東京と大阪を深夜バスで頻繁に行き来する日々が続いたそうです。
この本は、決して「深夜高速バスに100回くらい乗ってわかったこと」を延々と綴ったものではなく、29話のエッセー集。興味深いエッセーがいくつもありました。
・「あなたの知らない『昼スナック』の世界」
・「カップヌードルに入れるとおいしい〝漬け物”を検証」
・「終電を逃したつもりで朝まで歩いてみる」 -
Posted by ブクログ
読むキッカケ不明『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』(スズキナオ)。
多分、私自身よく夜行バス(本書では深夜高速バス)に乗るから気になった、……という感じだと思うのですが。
そんな感じで読んで、
夜行バスはマジで共感できた笑笑
こんなにも「わかるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」って思う事あるかって思うくらい。
そして……
【人のプロフィール見て、その人を知る事】と【その人の本を読んでて「多分この人こういう事が好きなんだろうな」】と知る事はまぁ違う気がすると思った一冊でした。
少数の人と酒と旅行とラーメン、その他諸々……。
そうして「この人って〇〇だよなー」って知った後に、「あぁ、私って●●だわ」って思える。
自分がどんな人かなんて自分の頭だけでわかるはずもなく、他者を通して知れるものなんかなって思ったかな。
ちなみに私は【一見よくわかんないもの】【知ってるものを写真で改めて見ること】を撮影する事に最近ハマってる気がする。
前まで【絶景撮る事】にハマっていたけど、SNS見てたらたくさんいて、
「この人らにお任せしたらえぇわぁーー」と違うことしたくなった気分屋です。
話戻して……
著者の本読んでると、他者の所にいつの間にかいて、話し終えたらサッと帰っていくスナフキンのようなイメージ持った。
でも、その話の中で【一つの物事を通して見える人の深み】のようなモノがあって、
ただただ表面のものではないっていうところに、何だか魅力を感じたな。
私にはそれができないから、ついつい魅入ってしまったわ。 -
Posted by ブクログ
スズキナオさんの著作は2冊目。
こちらの本は自分が一時的に禁酒していた事があり、1年くらい寝かせてしまってました。
(禁酒期間中に読むと飲みたくなっちゃうから)
スズキナオさんは、日常を楽しむ天才だなと今回も感じました。
今回も企画の一つ一つは決して大金がかかるものはなくてとても質素なもの。
日常の中ではつい見落としてしまうこと、気になっていたけど飛び込まないまま終わってしまうようなお店など、様々な小さいチャレンジをしていく。
遠い未来の大きな幸せではなく、毎日の小さな幸せを積み重ねていくような企画に溢れたこの本を読むと、大変前向きな気持ちになります。
特に記憶に残ったエピソード
・いつもの自分じゃないほうを選ぶ
・せっかくUSJに行ったのに中に入れなかった人のために
・優しい味ってどんな味?
・90歳、いや89歳の字書き職人・松井頼男さんと最後に会った時のこと
久しぶりに、誰かと酒を飲みたいと思わせてくれる1冊。
今度の休み、少し今までと違う過ごし方をしてみよう。
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Posted by ブクログ
本書はコロナ禍ゆえ『密』になれない大阪の街を、そこで根を張り働いている人たちを、訪ねて見聞きした14章から成る1年2ヶ月のルポルタージュ。
ケンミンショー的アイコンとしての大阪、大デフォルメされた大阪ではなく、東京から移住した人だから見える感じる『平熱の大阪』を写し取る。
まぁ、平熱は大阪に限ったことではなく、中国から飛来したウイルスはたちまちにして日本列島全土を覆い、低体温に陥った。
前年秋のラグビーワールドカップ日本大会の熱狂と興奮を蹴散らし、オリンピックイヤーは暗雲が立ち込め、志村けんの急死は全国民にヤバいと思わせ、それがトリガーになったか緊急事態宣言が発令、未だ経験したことのない恐怖に脅かされる非常時の幕は切って落とされた。
街から人を奪い、マスクの不足は高額になり、デマによりトイレットペーパーは売場から姿を消し、ステイホーム・巣ごもりという言葉を生み、出前はデリバリーと呼ばれ、Zoomをこぞってダウンロードをし、夜にはオンライン飲み会を始めるまでに。
著者は、そんなコロナ禍の大阪を歩く。
万博開催地の舞洲をあえて遠くから眺め、大阪の巣鴨とも言われ、でんぼの神様 石切さんにお詣りし、ほんの少し前までは中国人に席巻されていた道頓堀界隈の唖然とする静寂ぶりを目に焼き付け、バブル期に咲いた徒花と言ったら言い過ぎか…鶴見緑地の花博会場に遺る往時の最先端に着目し、コロナに翻弄されまくる四天王寺さんの縁日の『今』を取材、初詣はパスしてもえべっさんにはお詣りする商都大阪の守り神 今宮えびすの閑散ぶりに目をパチクリ…。
ページを繰りながら、著者の2作品『遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ』『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』とはいささか趣きが異なり、面食らった。
ゆるくて、行き当たりばったりな街探訪、ふと思った疑問の対する仮説の検証を兼ねたささやかな冒険譚の影は潜め、設定した編集方針に従い忠実な取材を敢行した匂いが色濃く、文体もコロナ禍の不気味な静寂さを伝えようとしたのか、敢えて硬質な文体による解説調のクールさが漂う。
そんな中でも、スズキ節は健在。
四天王寺の縁日に長年出店している名物屋台の店主には、自粛要請に振り回されている現状の取材ながら店主は半生を語り始め、挙句には屋台の手伝いを依頼されたり、365日朝6時から営業する銭湯の経営者もしかり。これまでの来し方に始まり、今後の大衆浴場の役割や夢を語らせてしまう聞き上手ぶりを発揮。
自然に場に溶け込むどころか、いつのまにか人の領域にまで入り込み、それを嫌がられる風でもなく話を引き出し、最後には爽やかな感動にまで昇華させる術…、ご本人は知ってか知らずか。
本書は定点観測よろしく非常時の右往左往ぶりの記録している。でも、その集積は大阪の街で逞しくしぶとく生きる市井の人たちの生態を浮き彫りにし、さながら活字版『隣りの人間国宝』を読み終えたような印象を抱いた一冊。