スズキナオのレビュー一覧

  • 「それから」の大阪

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    本書はコロナ禍ゆえ『密』になれない大阪の街を、そこで根を張り働いている人たちを、訪ねて見聞きした14章から成る1年2ヶ月のルポルタージュ。

    ケンミンショー的アイコンとしての大阪、大デフォルメされた大阪ではなく、東京から移住した人だから見える感じる『平熱の大阪』を写し取る。

    まぁ、平熱は大阪に限ったことではなく、中国から飛来したウイルスはたちまちにして日本列島全土を覆い、低体温に陥った。

    前年秋のラグビーワールドカップ日本大会の熱狂と興奮を蹴散らし、オリンピックイヤーは暗雲が立ち込め、志村けんの急死は全国民にヤバいと思わせ、それがトリガーになったか緊急事態宣言が発令、未だ経験したことのない

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    2022年04月22日
  • 「それから」の大阪

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    サブカルチャー系の作家さんの中で、パリッコさんとスズキナオさんが大好きで、著作は漏れなく購入しようと思っています。
    ゆるく、そして人に寄り添った文章を書かせたら天下一品のスズキナオさんが、コロナの時代の大阪の街と人を描いています。
    いつもより幾分落ち着いた雰囲気(元から落ち着いてはいますが)は新書というフィールドゆえでしょうか。とうとう新書に!というワクワク感と、ちょっと遠くに行ってしまいそうな寂しさ。今までには無いリアルタイムで追いかけている感が溜まらないです。
    でもビックになってもナオさんの優しさは変わらないと確信しています。

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    2022年03月29日
  • 遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ

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    Webメディアの記事をまとめた本ってことは知っていたけど、やっぱりなんか本を読んだ気がしないと思ってしまうのは、昭和世代の性(さが)か…
    だけど「私たちの7月20日」はグッときた。

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    2022年03月02日
  • 遅く起きた日曜日にいつもの自分じゃないほうを選ぶ

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    日常の些末なことを楽しむ。
    特別なことはせずとも日々は楽しい。
    みたいなエッセイ。
    コロナ禍だからこそ、この世界とのかかわり方に共感する人は多そう。

    途中
    「この人は「楽しまなくっちゃ!」と思っているのか
     それとも本当に素でワクワクしているのか・・・測りかねる・・・」
    と思うところもあったけれど
    体験した其分間のワクワクを紙の上に落とし込むのは難しいものね、日常ならなおのこと。
    小説のような描写をすればまた違うけれど。。。

    個人的に1番ワクワクしたのは7月20日のお話。
    私はその日見に行った映画が良くてまっすぐ家に帰るのが勿体なくなって
    個室の居酒屋で映画の感想を語り合っていました。ふふ

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    2022年02月21日
  • 深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと

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    おもしろい。

    人生をゆるく楽しむヒントが詰まっている。

    幸せは思ったよりも身近に転がっているものなのかもしれない。

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    2021年03月20日
  • 深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと

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    瀬戸内の海小屋で一晩過ごす話が面白かった。小屋に備え付けられている電動の四つ手網を操作してかかった魚をいただく。真似したい。

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    2021年03月07日
  • 深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと

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    高速の深夜バスという乗り物のこと。家系ラーメン。昼スナック。神戸の街の飲み歩き。福岡のハンバーガー店。六甲山系の登山道を自力で整備したモダン焼き店主。厳密に割り勘する飲み会。友人のマイ史跡巡り。など、あたりまえなもの、ひっそりとあるものに焦点。

    いろんなところに行って、いろんな経験をして、そして何がわかったんだろうって思いましたが、東京大阪の往復だったのでした。でも、知ってる地名もあって、楽しい庶民生活って感じが良かったです。

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    2020年12月20日
  • 深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと

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    ネタバレ

    タイトルに惹かれて読んだ。タイトル以外の情報を調べないまま手にとったので
    深夜高速バスについての色々が書いてあると期待していた手前
    エッセイ集だった点はちょっとがっかりしてしまった。
    もう少しバスについてのあれこれも読みたかった。

    お風呂の鏡広告で、パソコンを孫に教えてもらって使いこなせるおじいちゃんが
    手書きの方がいいと言われて、わからんもんやな、長生きしてみるもんやなと言っているのが
    なんだかとても良かった。
    確かに、パソコンを使えば見やすいし垢抜けるかもしれないが、味はない。

    神戸のくだりで、古いお店がなくなって
    どこにでもある地方都市のひとつになるのは寂しいけど
    行政の人が考えるこ

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    2020年12月14日
  • 深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと

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    ある時話題の本として上位にあって気になっていた。タイトルからして、オシャレな内容の少なめな本かと思っていたら、全く違って内容の濃いものだった。
    ライターをされているので、色々な記事を書かれていて面白い。思ってもみない企画をやっている。ひとつひとつが面白かった。読んでいると行ってみたい場所がたくさんある。魅力的。

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    2020年10月28日
  • 深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと

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    著者初の単著。デイリーポータルZ掲載のコラムなど。

    「高速バス~」というタイトルから想像した旅系のコラムというよりは、近隣駅や自転車で近所にぷらっと行ってその光景を切り取ってきたようなコラムが多かった印象。
    冒頭の文章から著者のゆったり穏やかな人柄・空気感を感じます。著者の目線を通して見た、知らない誰かの日常を読むのが楽しかった。
    人の家庭のラーメンの味とか、温泉の鏡広告とかが印象に残ってる。

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    2020年07月15日
  • “よむ”お酒

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    もともとネット上のcakesで連載していたパリッコさんとスズキナオさんのリレー形式のお酒を巡るエッセイ。
    多く飲めればいいとか、失敗談を自慢のように語るとか、はたまたスノッブにどのウイスキーがうまいとかいう旧来の酒飲みの話ではなく、いかに居心地よく、気持ちよく、美味しくお酒を飲むかという令和のお酒との付き合い方を示す一冊となっている。
    例えば、
    ・終電を逃したときにどうするか
    ・おつまみは粒子状のものがいいのではないか、しらたきがいいのではないか
    ・フェリーの移動時間や、池袋などの都会の隙間で飲むのがいい
    ・粋な飲み方とは、節酒にいい飲み物とは
    など、あれ?わりとどうでもいい話題ばっかりだな。

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    2020年01月05日
  • 椅子さえあればどこでも酒場 チェアリング入門 (ele-king books)

    ネタバレ 購入済み

    この内容にしては高い

    好きな場所で軽装備で周囲に迷惑を掛けないという3原則をモットーに始まっているんですが、チェアリングに使う椅子を紹介をするものの値段を載せて無かったり食べ物もダメ出しばかりでおすすめ品が少なかったりで、唯一参考になりそうだったのが100円ショップの椅子を座りやすいようにするくだりだけだった。全体的に仲間内での会話を本にしただけという印象が強かった。こういうの本当は本のサブスクでやってくれたらいいんだけどね。

    #じれったい

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    2025年04月16日