スズキナオのレビュー一覧
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ネタバレスズキナオさんのエッセイは、そもそも大阪が舞台となるので自分の行動範囲と結構かぶっていて、大阪じゃない人より2割増で楽しめている気がするのだが、今作では、更に馴染みのある場所である天保山渡船場についてとか、コミックエッセイ(高尾の天狗とミドリの平日)読んで行った気になっている高尾山とか、千鳥温泉の鏡広告についてとかが多く、更に楽しめた、気がする。
どこかで読んだ梅田の風の広場についてまた語っていた。が、スズキナオさんの文章は良い意味で読み流せるので内容をほとんど覚えておらず、いつも新鮮に読めるために同じ内容が出てきても問題ない。
しかも今回はおそらく前回やっていない、正面にある梅田スカイビル -
Posted by ブクログ
緊急事態宣言は明けましたが、まだまだ
家飲みを楽しむ人は多いと思います。
これはまさしく「コロナ禍」により、外
に飲みに行けない状況下、この不自由さ
を逆に楽しむアイデア満載の本です。
一人のみを楽しむ方法、オンライン飲み
を楽しむ方法など「今を楽しんでやれ」
という前向きな姿勢が人には必要なのだ
と感じます。
楽しんだ者の勝ちです。
読むだけで楽しく酔った気分になれる一
冊です。
「おつまみを300円以内、と制限をつけ
て飲む」これは子供の頃の遠足と同じで
すね。制限があるからこそクリエイティ
ビティを発揮する必要がある。
「ほか弁やマックなどで一番高級なメニ
ューを買って飲む」 -
Posted by ブクログ
なかなか味わい深い本であり、人生とは
こんな楽しみ方もあるのか、としみじみ
考えさせられます。
みうらじゅん氏につながるような、それ
まで誰も考えもしなかった日常にテーマ
を与えて、新しいスタイルの「イベント」
へ昇華させているのです。
例えば「スーパーの半額値引き肉だけで
半額焼肉パーティー」、バーベキューで
はなく「お鍋キュー」を公園で楽しむ、
ただし中に入れる具は近場のコンビニで
手に入るものに限る、これを競う。
さらにディズニーランドや豊島園の中に
入るのではなく、その周りにある風景を
散歩して楽しむ、などちょっとした視点
のズラしが秀逸です。
「これは面白そうだな。今度やって -
Posted by ブクログ
タイトル「家から5分の旅館に泊まる」がこの本の内容を簡潔に言い当てすぎててお見事であった。
私がこの本を読みたかったのも、「あ〜家からそう遠くない場所で非日常味わいてえ〜」という気持ちが常にあった中で、この本のタイトルがかなりブッ刺さったからだ。
中身はほんとに家から5分の旅館に泊まった話や、電車で2時間ほどの場所に出かけた話とか、よし、ヨーロッパ行くぞ!!!みたいな気合いのいらない旅の話でほんとによかった。
自分も旅行で体験する非日常は好きなのだが、遠すぎると行くだけで疲れてしまうので。
こういう旅の仕方に心底憧れる。
それにしても関西付近はすぐ行ける観光地が多くていいなぁ。
関東も自分が知 -
Posted by ブクログ
ネタバレいつまでも読みたいと思わせるスズキナオさんの文章。
今までの街ブラ系とは違い、家族のことを語るエッセイ。読むのをたのしみにしていた。
家族のことを本にする、というのはとてもパワーや神経をつかうものだろうなと思うのだけど、スズキナオさんのご家族のことを知れてとても良かった。
良い部分だけでなく、そうでない部分だったりも書いてくれているので、共感できる箇所も多々あった。
自分と違うのは、ナオさんには家族や親戚がたくさんいること。集まってお酒を飲んだりしていること。わいわいしていて楽しそうでいいな。こういうのって理想だよなーと思ったりした。でも自分はきっとこういう感じの繋がりはできないかな、と切なく