サイッコーでした!有川ひろさんの作品は青年期から好きでずっと読んでたけど、久しぶりに読んだら、文はさらに洗練されてリズム感あってポンポン進むし、主人公たちも一貫して面白いし、宝石への愛で包まれてるしでとっても読み応えと面白さで詰まった作品でした!!
p.42 地金は金と朝金の比率で種類が決まる。金100%がK24で、K18は75%、K10は41・6%。
イエローゴールドやホワイトゴールド、ピンクゴールドなど地金の色味は割金の配合で調整する。
K10イエローゴールドのやや淡い色味をK18イエローゴールドで出すには、銀と銅が1:1の一般的な割金ではなく、銀やパラジウムやニッケルなどの白系金属の比率を高くする。イメージとしては絵の具を混ぜて色を調整する感じだ。白を混ぜると淡くなる。
p.84 向かない。
「ネックレスならまあ何とか••••チェーンは18金じゃないと恐いけどな」
「いやいや、この石は寿美さんが気に入ってるんだから指輪にしてほしい」
「私はネックレスでもいいけど」
寿美さんはそう言ったが、クロエはまた「いやいや」だ。
「あたし、指輪は自分のためのジュエリーで、ネックレスは人を楽しませるジュエリーと思ってるんです。指輪は手を見たら自分の目に入るでしょう?」クロエのジュエリー論は理屈として頼任にも納得できた。
「ネックレスは着けてる姿を見るのは自分じゃないから。もちろん自分を飾ってキレイでしょって自分を上げてく意味では自分のためなんですけど、そのジュエリーを見て楽しむのは周りの人なんですよ。自分は化粧直しで鏡見るときくらいしか目に入らないでしょ?だから気に入ったか石でジュエリーを作るときは、あたしはリングをお勧めします」
その論で行くと、先日ピンクトパーズのネックレスを買ったお客さまは見て楽しむより自分を上げる意味で買ったということになる。実際、人からどう見えるかを気にしていた。オフィスで悪目立ちせず、自分も上がる物のせめぎ合い。もしかしたら上がった自分を見せたい誰かがいるのかもしれない。
p.303 「きれいなものは魔を差させるんだよ。財宝もそうだし、人間だって傾国の美女とか言うだろ。
でも同時にきれいな石を磨いて魔除けにしてたような文化も古くからあってさ」
宝石に限らず、大抵の石は何らか守りの意味や調れを持っている。
「きれいなものはただきれいなだけなんだよ。人間がそこに意味を乗せるんだ。いい意味も乗るし悪い意味も乗る。だから宝石を商う人間も持つ人間も石に自分を量られてるんだよ。魔が差す奴は関わる資格がないって親父が言ってた。・・・・・あ、でもそれ言ったら親父も贖罪パライバとか
微妙だな・・・・・・」