クリハラタカシのレビュー一覧
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読んで幸せな気持ちでいっぱいになる本は滅多にないけど、これはそういう本。幼児(4、5歳くらい)のはじめちゃんとママとパパのなんでもない毎日。
言い間違い、勘違い、素直な感情爆発など幼児の面白さと可愛さがたくさんのエピソードで描かれている。三人が一筋の疑いもなく、信じ合い、愛し合っていることが伝わる。これを幸せと言わずして何と言うのか。
友達や知り合いに赤ちゃんが生まれたらプレゼントしてもいいな、いや、これを日本の若者に配布すれば少子化も解消するのでは?とだんだん興奮してきた。
しかし、ニュースで40代の重い知的障害の息子をあずかってくれるところがなく、70代の父親が殺したというニュースを聞いて -
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めっちゃ面白かった…
木の幹がカラフルなレインボーユーカリとか
ナイフで切ったら血のような液体を流すドラゴンブラッドツリーとか
世界には色んな植物があるんやなあと思うとそれを見に旅してみたいなーとか思った
特に気になった、いつか直接見てみたい植物をメモ✍️
・弱い雨が長時間降った時や霧が出たときに透けるサンカヨウ(氷の花、ガラスの花ともよばれる)
・夜になると光るツキヨタケ
・幹をナイフで傷つけると血のように赤い液体を流すドラゴンブラッドツリー。
ちなみに8,000年以上も生きると言われる、世界最長寿候補の木
・花が枯れて残るさやの部分が骸骨にしか見えないキンギョソウ。食べると若 -
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ネタバレこんばんわん
すばらしい!
そうだよねー、犬がしゃべったなら、こんばんわんだよね。
かわいい、かわいすぎるーーー。
でも飼い主さんは知らない、とゆー設定がおもしろいなあっと思った。
相変わらず斎藤倫さんの作品は、ちょっと不思議で、あったかくて心地よい、ちょっと泣きたくなるような切なさとともに、すごく読後感がよい。
好きだなあ。
ジョン、ジョン・レノン、かあ。
ちょうど映画イエスタデイを観たばかり。
ビートルズのいない世界、ジョン・レノンが殺されなかった世界、にビートルズへの愛をかんじまくったとこだったもんで、なんか感動ー。
でも確かにいぬって、人間と感情が似てる気がするなあ。
ことばがあって伝 -
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面白くて、切なくて、愛に溢れて、ドキドキして、イッキに読んでしまいました。(飛ぶ教室の連載中も読んでたけど、また違う印象で…)
これは、ぜひとも中学生くらいの子たちに読んで欲しい。
きっと届くと思う。絶対に薦めたい!薦めます。
私が中学生だったら、これを読んでジョン・レノンってどんな人かな?とか、ライカ犬ってなんのこと?とか思ってさ、そうだな今どきの子はググるんだろうね、それもいいよね。そして保護犬について考えて、彼らにたどり着いたりするのかも。
「ひとは、だれかが、だいじなことをかくしてるってしったら、それをだめにしようとするんだよ。ひっぱりだして、いためつけて、なんの、かちもないもの -
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『レディオワン』
斉藤 倫
「みなさん、こんばんわん。今日はうららかな春の日でした。夜になると肌寒いですね。
月曜夜九時。〈レディオワン〉の時間です。ぼく、DJジョンが、お送りします。」
愉しいジョンの語りで始まります。そしてDJジョンは、実は犬なんですね。(笑)
当然なんですが、語りはイヌ目線で進みます。飼い主さんは自分の犬が喋ることも、DJをやっていることも知りません。ただただ、毎週定期的にラジオ局に連れて行き、何かしらのお手伝いをしているのだと信じて疑いません。
軽やかでユーモアある語りは愉しいですが、ジョンの過去が語られているところでは、しんみりしてしまいます。他にもラジオ局で働く -
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少し変わった感覚の漫画をかくクリハラタカシさん。この本は「余談と怪談」というたっぷりの余談の中にすこしだけ怪談を語ったコミックエッセイみたいなものかな。
うっすらした本人のイラストが水木しげる先生のご自身の戦争体験を描いた漫画の主人公(水木さん本人)のイラストとなんだか似ているから、なんとなくなんでもない話でも怖いのくるかもという緊張感があった。
どの話も「フッ」と笑える瞬間があるのだけど、親になったら子供に伝えようと思った自転車の注意点、私も親になって子供に何度も言い聞かせていた事で笑った。奥さんや二人の娘さんとのやり取りも面白くてコミックエッセイ的なものはすぐに読み終わってしまうけど、 -
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斉藤倫さん3冊目。いぬが、今度は、ラジオDJ。月曜夜9時、DJジョンが人の言葉を話して、トークの合間に曲なんかかけたりしてくれる。話すのに人の手を借りる必要があるので、「ポエトリー・ドッグス」のいぬマスターよりも「達人度」はやや低め。
4話の短編+書き下ろし。短いお話の中に、ラジオパートと、スタジオの外でのストーリーパートがある。声に出して読んだら気持ちよさそう。
いぬの一人称でストーリーは進み、登場人物やエピソードが少しずつ絡んでいく。いぬの優しさ、愛情表現が歪みなくて、まさにプライスレス。いとおしい。
飼い主の造形がとても好き。いぬの名前の由来を説明するところ、むきだしの絶望をぽんとひ -
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みなさん、こんばんわん。月曜夜9時。〈レディオ ワン〉の時間です。今夜も、ぼく、DJジョンがお送りします。
動物翻訳機を使って、本当の犬がラジオで喋る。びっくりだけど、微笑ましい。
「きみはきっと今、せかいには敵しかいないって思ってる。でもせかいの外には、必ずちがうせかいがある。だから、辛かったら外に出ればいい。でも、もし外に出ても、、辛くて、この世の人間のだれひとり、自分の味方なんかいないってそう思ったら、それでもだいじょうぶ。
ぼくたち(犬)が、いる。」
処分されそうになったことのある犬のジョン。
犬ならではの目線で、リスナーからのお手紙に答えながら、面白い小話をする。
散歩してい -
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みなさんこんばんわん。
月曜夜九時、「レディオワン」の時間になりました。
お届けするのは、世界唯一の犬のDJ、DJジョンです。
すっかり春になりましたね。ぼくも飼い主と一緒に散歩に行ったときに…
リスナーも知らない、飼い主も知らない、ほんの一握りの人しか知らない極秘、犬を自称するDJジョンは、本当の本当に犬が動物翻訳機を使って喋っているのだ!
人間の視聴者から寄せられるお悩みや世間話に、犬のジョンは犬の気持ち、犬からの目線で語る。その声は、人々にしっかり届いているますよ。
「自分の周りが敵だらけだって思ったら、外に出ればいい。それでもこの世に誰も味方なんていなくても、それでも大丈夫、ぼく -