【感想・ネタバレ】日曜日のはじめちゃんのレビュー

あらすじ

はじめましてのはじめちゃん。はじめての人生は、はじめてのことばかり。小さなはじめちゃんとマパ(はじめちゃんのママとパパのこと!)がいつもの暮らしの中で発見してゆくはじめてのおもしろさがゆったりと描かれます。休日ののんびりした空気を吸い込みながら、魔法がかった“はじめての日々”を一緒に楽しみませんか。雑誌「母の友」で連載された1ページ完結のマンガえほん集。本を開けばそこは日曜日!

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Posted by ブクログ

読んで幸せな気持ちでいっぱいになる本は滅多にないけど、これはそういう本。幼児(4、5歳くらい)のはじめちゃんとママとパパのなんでもない毎日。
言い間違い、勘違い、素直な感情爆発など幼児の面白さと可愛さがたくさんのエピソードで描かれている。三人が一筋の疑いもなく、信じ合い、愛し合っていることが伝わる。これを幸せと言わずして何と言うのか。
友達や知り合いに赤ちゃんが生まれたらプレゼントしてもいいな、いや、これを日本の若者に配布すれば少子化も解消するのでは?とだんだん興奮してきた。
しかし、ニュースで40代の重い知的障害の息子をあずかってくれるところがなく、70代の父親が殺したというニュースを聞いてこの心は一気にしぼんだ。どんな子どもが生まれようと、幸せを感じられるように社会が支援してほしい。全員がはじめちゃんのような子どもではないんだから。子育てって天国と地獄のどちらにも転ぶ怖さがあり、若い人はそれを恐れているのだし。
しかし、この本が良いことは変わらない。はじめちゃんは作者のお子さんがモデルには違いないだろうが、家の様子は昭和で(スマホもゲームもない)、作者の子ども時代のエピソードも入っているんじゃないかなと思った。
線は柔らかくて、優しい色合い。高野文子さんを思い出した。
子育てを終えた年配の人にもいいのではないか。

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2025年02月20日

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