作品一覧 2022/11/02更新 名前のチカラ(たくさんのふしぎ2022年12月号) 試し読み フォロー はじめての暗渠散歩 ──水のない水辺をあるく 試し読み フォロー 街角図鑑 試し読み フォロー 街角図鑑 街と境界編 試し読み フォロー 1~4件目 / 4件<<<1・・・・・・・・・>>> 三土たつおの作品をすべて見る
ユーザーレビュー 名前のチカラ(たくさんのふしぎ2022年12月号) クリハラタカシ / 三土たつお 「ある日、太郎は公園に行く途中、自分に名前をつけてほしいという変なネコに出会います。適当に名前をつけようとする太郎に、ネコは憤慨。「名前のチカラ」を説明しはじめて……? もしこの世に「名前」がなかったら、どうなるでしょう? 言葉と名詞、それから世界の見え方について、ネコと太郎と一緒に考えてみませんか...続きを読む。 読んであげるなら ― 自分で読むなら 小学中学年から」 (福音館HPの紹介より) ・文字が多く絵が小さく読み聞かせには不向きだが、小学校中学年で読んだらきっと楽しい、そして大人が読んでも楽しい!漫画の絵がかわいいー! ●名前は人間が作った ●名前は何のためになるの? ・「なるほど・・名前は、その場にないものも簡単に表現できる便利なものだったんだね」 まr ●名前と固有名詞 ・「犬」「柴犬」など同じ種類のものをまとめて指す名前を『普通名詞(ふつうめいし)』という。「ポチ」「ジョン」みたいに同じ名種類の中のひとつを呼ぶために着けられた名前は『固有名詞(こゆうめいし)』という。人の名前のほか、地名や商品面なども固有名詞。 ●名前と区別 ・「いろんな人がいろんな呼び方でキミを呼ぶよね。なんでだろう?」→呼び方は、呼んだ人がどんな物の見方、考え方をしているかも表現してしまう。 ●切り分ける名前 牛肉→部位だと、タン、肩ロース、リブロース、サーロイン・・ 国名、都道府県名も【切り分ける名前】 ●その国だけにある名前 ☆おもしろい! フランスでは蝶も蛾も「パピヨン」 アラブ圏ではラクダを意味する名前がいっぱい! (雄ラクダ、強い雄ラクダ、食いしん坊ラクダ、優れたラクダ、野良のラクダ・・) 日本には雨の呼び名が400以上ある 「もしかしたらが一国語を知ることで、知らなかった考え方や世界の見え方が発見できるかもしれないね」 ☆すてき^^ ●姿や形のないものの名前 喜び、怒り、哀しみ、絶望、愛、自由、希望・・ いろんな現象にも名前がある。ゲシュタルト崩壊とか 何もないものにも名前がある「無」「空」「ゼロ0」 ●名前を知ること 街角名前採集家の三土たつおさんをゲストに、空き地を見てみると!? ●興味と名前 「興味を持つ→名前を覚える」 「名前を覚える→興味を覚える」どっちの始まりの場合もある。 「名前を知ることで、今まで見えているようで見えていなかったものに気付いたりして、大げさにいうと世界の見え方が変わるんですよ。そんな体験が楽しいので、これからも街角名前採集を続けようと思っています」(三土さん) ●おまけ:名前はマダない →今ないものに、名前をつけてみない? 白線から落ちないように歩く遊びとか 音だけ聞こえて姿が見えない飛行機とか! 「もしかしたら10年後にみんなが使う名前に成長しているかもしれないぜ!」 ●あとがき(ふしぎ新聞より) デッサンの勉強をしている時に、「もっと細かい名前も意識して描け」と講師に言われた。「人体を描くには筋肉や骨の名前を知っておいた方がよい」ともいう。名前を知った上でさらにそこから観察する。緒式を観察と表現の手がかりにする。名前も記号お使い方が大事な道具、たくさん手に入れて、それをうまく使いこなせるようになりたい。(クリハラタカシさんのことば) ●ひょうし裏(☆娘たちがここに一番興味をもった!) ・「ん」で始まる名前も世界にはたくさんあるよ!しりとりで使おう! ・かわいそうな名前もある。たとえば、皮がむきやすいから「カワハギ」という名前の魚。 ・世界のながーい名前 ピカソの本名、タイの首都、落語の寿限無の主人公 Posted by ブクログ 名前のチカラ(たくさんのふしぎ2022年12月号) クリハラタカシ / 三土たつお 名前がなかったら?というところから考えて、名前をつけると世界が切り分けられること、名前を知ることでより深く世界を見られることを平易な文章で感じることができる。 哲学的な示唆に富んでいて大人でも十分楽しめる。 Posted by ブクログ 名前のチカラ(たくさんのふしぎ2022年12月号) クリハラタカシ / 三土たつお 自然現象、感情、動物、物体…わたしたちはあらゆる事に名前を付けている。しかしそれは文化や場所で大きく変わる。名前の奥深さに触れた優れた児童書です。もちろん大人にもおすすめ。 Posted by ブクログ 街角図鑑 街と境界編 三土たつお 配管、足場,交差点、歩道橋など街にあるものや,橋,ダム、トンネル、鉄塔など土木系のあれこれの分類や鑑賞ポイントを解説していて「へ〜!」って思うことが多数。 でも必ず読むべきこの本のキモは大山顕氏の巻末コラム「都市鑑賞とは何か」だと思う。「私にはなかなかこういうオリジナリティあふれる面白い着眼点は持て...続きを読むないなぁ…」なんて思っていたのだけど、都市鑑賞を楽しむにはそんなのは不要なのだという。 コロナ禍でわかりやすいイベントや観光地が壊滅してる中、行き場を失い多動をこじらせてウズウズしてる向きには最高のネタ帳であり,さらに自分でネタを生み出すヒントも詰まった一冊。 Posted by ブクログ 街角図鑑 街と境界編 三土たつお 電気メーターの解説が良かった。 自宅周辺にある街の構造物について理解が深まった。 普段何気なく見ているものも、解説を読むと「そういうものだったのか!」と気づくことが多い。 価値ある1冊。 たられば炒め 三土たつおのレビューをもっと見る