【感想・ネタバレ】街角図鑑のレビュー

あらすじ

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パイロン、マンホール、送水口、段差スロープ…集めることで見えてくる、街角デザインの秘密!パイロンの役割とはなんだろうか。注意喚起と物理的な柵として使われることがほとんどだろう。そこでちょっと考えて欲しい、パイロンを柵として設置した人の気持ちの奥底を。それは、私有地にあるのか公有地にあるのか。固定されているのか動かせるのか。数は? 間隔は? メンテナンスは? そう言われると、街中のパイロンが気になってくる。赤いの、赤白、上が欠けてるもの、ベースに錘をはめているもの、壊れているもの…。街中にある、私たちの生活に欠かせなかったり、とても重要な役割を果たしているものは、実は「視界に入っていなかった」だけ。そこに気づくと、俄然、街はおもしろくなる。さらに、数を集めると、秘められたデザイン意図や、使う人の無意識が見えてくる。街歩きが楽しくなる、路上観察に目覚めてしまう図鑑です。 【寄稿】(掲載順)境界標のなかま(小金井美和子)、舗装のなかま(石川初)、縁石・排水溝のなかま(石川初)、マンホール蓋のなかま(小金井美和子)、井戸ポンプのなかま(柏崎哲生)、あぶり出される境界線(石川初) 、路上園芸/路上園芸(村田彩子)、のぼりベース入門(伊藤健史)、勝手ミラー(磯部祥行)、雰囲気五線譜(大山顕)、装飾テント(内海慶一)、送水口のなかま(佐々木あやこ)、送水口鑑賞ノート(木村絵里子)、擬木のなかま(伊藤健史)、街角にあふれる「お店では買えないモノ」のデザイン(八馬智)【本書で採り上げるもの】パイロンのなかま、ガイドポストのなかま、防護柵のなかま、車止めのなかま、段差スロープのなかま、タイヤ止めのなかま、単管バリケードのなかま、のぼりベースのなかま、電柱の生態系、信号機のなかま、道路標識のなかま、街路灯のなかま、カーブミラーのなかま、回収ボックスのなかま、郵便ポストのなかま、透かしブロックのなかま、外壁のなかま、シャッターのなかま、擁壁のなかま、消波ブロックのなかま、街角を作る素材、フィールドワークのすすめ ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。

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ネタバレ

○○の生態という表現が面白い!

街角で見かけるものにフォーカスして紹介をしている本。

信号機の生態とか、かなり興味深かった。

最初のパイロンのことも読んでいて面白かった。

世の中知ってそうで、知ってないことが意外とあることに気づいた。

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2021年01月19日

Posted by ブクログ

とても面白い。電柱や信号、ブロック、塀、防護柵など、街に当然のようにあるものたちに、こんなにもたくさんの顔があるとは知らなかった。語り口に愛がある。
2017/8/29

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2017年08月29日

Posted by ブクログ

土木展で見つけて即買い。最高の本だった。
カラーコーンの製品名とか特徴の違いから始まって、段差スロープ、舗装種別、送水口など素敵な物体の解説が大量にある。世界の見方が変わる本だと思うし、単に好奇心旺盛な人間にとって新しい知識ばかりなので一冊まるごと楽しめる。見出しフォントが丸明オールド(?筑紫丸ゴシックだったかも?)なのも地味に良いところ。

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2017年02月24日

Posted by ブクログ

街角を構成するいろんなものを詳しく解説してくれて眺めているだけで楽しい。こういう本は出かけたときの意識を変えてくれて好き。これから街角で、今まで気づかなかった発見をするのが楽しみだ。

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

発想が良かった。
街の中にある小さな、専門的な目印などはなんなのか、誰のためのどういうものか、そこに付される記号にはなんの意味があるのか、そういうものを知りたい子供だったので、この本が自分の子供の頃にあればなあ、と思った。
今も透かしブロックや消波ブロックはなんとなく好きだし。

ミニマンホール内にできる坪庭の発想など、間違い無く、赤瀬川原平の路上観察学会のDNAがここに受け継がれているのがわかってニッコリしてしまう。
子供の頃、サブカルという言葉は知らないまま、赤瀬川原平の周辺にそれを感じ取っていたし、この路線がみうらじゅんに行くと、さらに世俗的(エログロ&仏教。エロスとタナトス。それってまさに世俗の核じゃないの)になるんだよな、と思っていた。ああ、また思い出話してるな。

眺めて楽しく、街に出るのが楽しくなる一冊。
こういうの、好きな大人、子供、本当はいっぱいいるんでしょ。

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2023年04月17日

Posted by ブクログ

子どもが喜ぶかなと思い借りましたが、結構大人向けの図鑑。
見たことあるけど、お散歩中何か聞かれても答えられなかったものが沢山載っていて勉強になりました。

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2022年05月29日

Posted by ブクログ

共鳴者を探し出すことは身辺では恐らくできず、白けた空気を恐れて誰にも語ることのできない蘊蓄カタログ。よくぞ同胞が集まったことに感心。
取り上げられ説明を受けることで、見てるけど見えてないことを気づかせてくれる。どんなものにも存在理由がある。社会の構成要素は奥深い。
擬人化に愛情を見て取れる。

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2021年11月24日

Posted by ブクログ

街中でよく見かけるがよく知らないモノを扱った鑑賞ガイド。パイロン、段差スロープ、舗装、電柱、郵便ポストなどが図鑑の対象となっており、全編カラーでふんだんに写真が盛り込まれている。
本書は様々な目的で読むことができる。普通の図鑑のようにリファレンス的に用いることもできるし、どういう風に鑑賞すれば楽しいのかといった鑑賞ガイドとしての機能も持ち合わせている。また、本書では同じモノでも様々な種類と特徴を載せているため、絵を描く人であれば、描き分けるための有効な資料にもなるだろう。

いずれの目的にしろ、この本を読めば街中の解像度が向上することは間違いない。例えば、境界標(土地と土地の境界を明確にするために設置される標識)の中に「M」の文字が二つ重なっているものがあるが、これは帝国海軍を表す模様で、この地にはかつて軍用地だったと分かる。他には、透かしブロック(コンクリートブロックに穴が開いたもの)は構造上、縦に鉄筋を通すことができず、日本建築学会では2つ以上連続して並べないようにすることを推奨している。しかし、そのような連続して並べてある透かしブロックは地震によって倒壊する恐れがあり、避難経路として使えなくなる可能性を想像することができる。

今まで意識にも上らなかった風景が、たくさんの街角的なモノにあふれていることに気づくことになり、意味が立ち上がってくる。そうなれば今までと少し違う日常を経験することができるだろう。

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2021年09月27日

Posted by ブクログ

続刊を買ったので、以前パラパラと見ただけだったこちらもじっくり読んでみた。パイロンとか消波ブロックとかマンホールの蓋あたりまではちょっと注目して見たことはあるけど,擬木(木に似せてつくった柱とか柵とか」や、崖を覆ってるコンクリやコンクリートブロック(擁壁というらしい)を愛でる視点はなかなか新鮮。ぶらぶら街を歩くのが楽しくなりそうだ。

他の方も書いてたけど,写真も文字もかなり小さくて、目が悪いと読むのがかなりつらいので、もう少し大きな判型にしてくれていたらなぁ…ということで星4つ。自炊して大きめのタブレットに入れたらだいぶ読みやすくなった。

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2021年02月07日

Posted by ブクログ

マンホールの蓋と単菅バリケードが好きなので読んでみた。

あたしくらいの好き度では、「好き」って言っちゃいけないなと思った。
これからもっと精進致します。

車やバイクに乗せて貰っている時にキョロキョロするのが益々楽しくなる本。

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2016年07月31日

Posted by ブクログ

 人が興味を持つものは数知れず。「坂道の高低差」、「段差」、「いやげもの」などあるが、今回の本は、街角でお目にかかるマンホールの蓋、舗装、パイロンなどあまり人が注目しないものに焦点を当てている。


 本をパラパラめくっていくと、マンホールの蓋だけでもいろいろな種類があるのが分かる。たかが蓋、されど蓋と言うことか。


 「路上園芸」で思い出したのが、大阪で自分の所有地だから人の通り抜けはさせないという間違った発想で、植木を所狭しとおいて逮捕された頭のネジが抜けている人の話を思い出した。路上に置いている植木鉢はそんな殺伐とした雰囲気を醸し出すためのものではない。


 事件関連で思い出したのが排水溝だ。暑い中、排水溝の中に潜んで女性のスカートの中をのぞいていたのが見つかり逮捕されたこれまた頭の中身の飛んでいる人がいた。そんな発想力と忍耐力があれば、他のことに使えばいいのにとふと思った。もちろん、排水溝の存在理由は、そんなことではない。


 今回の本は、注目されることなくひっそりとたたずんでいるものにフォーカスして取り上げているだけに、書店で見かけたときに衝撃を覚えた。こういう本は、読んでいて脳細胞にとっていい刺激になる。

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2016年06月02日

Posted by ブクログ

 電柱や標識、パイロンや回収ボックスなど街なかにあるいろいろな物を生き物に見立てた図鑑。この、生き物に見立てるというのが上手くハマっていてそれぞれの特徴を上手く説明出来ている。例えばパイロンであれば、活動時は離れていて、非活動時は群れている(スタッキングされている)、街路灯であれば夜行性であるなど。そして、それぞれに、なかま、つまり種類が紹介されているが、これが驚くほど多い。全く同じように見えるが、多少の差異と言うには大きすぎる違いがある。この違いに気づくと、いつもの風景が違って見え、また、それを見つけるのは楽しそうであり、路上観察が趣味として成り立つ理由が分かったような気がする。

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2016年05月29日

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こんなテーマで本作るんだ!
読んで解る自分も含めて、関連業界人は確かに多いだろう。しかし、この本を手に取って読む人が世の中にいかほどいるか。恐れず、時間の浪費と思わず読んで見たら、案外面白い時間が過ごせた。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

現代版の路上観察学。「超芸術トマソン」のように、街中に溢れているけれど、地味で目立たないモノを図鑑化している。
街中を歩くときの解像度を上げてくれる一冊。

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2023年07月23日

Posted by ブクログ

図鑑というより夏休みの自由研究とか、マニアのおもしろブログとかそういった感じの本。自分としてもそれを期待して買ったので満足でした。モノそのもののスペック等を並べるというよりも、さまざまなモノを観察してわかったことが記載されているおり、それが自分で街中観察しているみたいで面白かったです。
また、最後のフィールドワークの章に同じものばかりを集めることで、違いに気づいてだんだん面白くなってくるということが書かれていたのがこの本を象徴するようで印象的でした。全編通じてそれを体験することができ、またそれを日常に織り込むことで日々の生活の楽しみも少し増えた気がします。

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2023年01月22日

Posted by ブクログ

マンホールと単管バリケードが好きなので嬉々として買った。載っているものはそれ以外にもパイロンや車止め等、どんな世界にもマニアがあって、どんな製品にもそれにかかわる人々の工夫が詰まっているのだなと、幸せな気持ちになる。

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2022年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく俺得な本。町中でよく見かけるもののオンパレード。車止め→段差スロープのコンバートとか、「あるある!」って一人でニヤニヤしてしまった。『生態』のコーナーが特に面白かったです。

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2021年06月27日

Posted by ブクログ

モノを擬人(?)化したくなる気持ち、わかるなあ。こうして見たら、都会に住んでたって、わくわくしたり、新しく驚いたりしながら生きていけるな。

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2017年01月17日

Posted by ブクログ

タモリ倶楽部的な、VOW的な。カラーコーン、車止め、マンホールの細かな違い。そういう雰囲気が好きなら散歩のお供に。

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2016年07月01日

Posted by ブクログ

路上学の写真集。

ネット記事を編集したせいか、あまり統一感はない。とはいうもの防護柵の種類は今まで気付かず感動。

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2016年06月19日

Posted by ブクログ

面白かった。
★4でもいいところだけど、
もうちょっと表現に拘って欲しかった残念感が★3に。
まあライターが複数だからしょうがないかなー、
とも思うんだけど。

残念だったのは「生態」の欄で、
生き物的表現をしているところとしていないところがあり、
ここは是非生き物的表現に拘って欲しかった。
そういう意味ではパイロンとかバリケードのページが良かったかな。

全体としては、
対象によって街灯やサインの高さが変わるなど、
普段目にしているのに気づいていない法則の
マニアならではの分析が面白い。

もう回収ボックスは顔にしか見えなくなったもんね。
自販機との関係は、
夫婦というよりジンベイザメなんかに着く小さい魚のように感じるけど。
それからマンホールも目に止まるようになった。
ちょっと世界が変わったかも…。
意識すると見える世界がある、という言葉にすごく納得。
人によって世界は違う見え方をするものなんだな。

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2016年05月29日

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