あらすじ
クリハラタカシが贈る、たっぷり"余談"とちょっぴり"怪談"。
○美大に伝わる怖~い話 ○皿洗いの法則を発見 ○数学で4点を取ってしまった…
○自我が芽生えた保育園のあの日 ○どうして「Z」はかっこいい?
○会社の帰り道に経験したシンクロ怪談 ○ちゃんと人の人生に参加してる?
読むとほんの少しだけ世界が変わって見えたりするかも?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
少し変わった感覚の漫画をかくクリハラタカシさん。この本は「余談と怪談」というたっぷりの余談の中にすこしだけ怪談を語ったコミックエッセイみたいなものかな。
うっすらした本人のイラストが水木しげる先生のご自身の戦争体験を描いた漫画の主人公(水木さん本人)のイラストとなんだか似ているから、なんとなくなんでもない話でも怖いのくるかもという緊張感があった。
どの話も「フッ」と笑える瞬間があるのだけど、親になったら子供に伝えようと思った自転車の注意点、私も親になって子供に何度も言い聞かせていた事で笑った。奥さんや二人の娘さんとのやり取りも面白くてコミックエッセイ的なものはすぐに読み終わってしまうけど、これは共感したり、笑ったり、たまに少しだけぞくっとしたり、かなり読みでがあった。
クリハラさんの感性が一般の人と違うのか、目のつけどころが面白いエピソードがたくさんあって、なるほどーと思うこと多々。飽きない読書だった。一番怪談を感じた話は、火災報知器の話。なんか冷静に考えるとゾッとしちゃう。あと妹ちゃんが銀行の通帳を作ってあげても、銀行は信用できないからと通帳に入金せず、通帳にお年玉を挟んで置いておくというエピソードが最高に面白かった。ナンセンスなんだけど、今の時代その気持ちもわかるような。高校時代のいきおいのある友人Qのエピソードは声を出して笑ってしまったり、色々な話がとても面白かったー。