パリッコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこんなにもひととなりがよく似ていてウマの合う赤の他人がいたものだ。2人のライターが交代で書いているのだがもうどちらが書いているかわからない・・・
単に酒の飲み方が合うというだけではない、2人の間に通底する絶対的な信頼感と安心感、そこからくる機嫌のよさが感じられるので読んでいて心地よい。なんだかとてもうらやましい。
P012 「店で頼んだ800円のチューハイの中身が、明らかに「氷結」でも怒りませんもんね」「まあそう。にやにやしちゃうほうですね。」「うーむ・・おかわり?」「俺、おかわりしたよ!1600円だって!と、なんでも楽しいですよ。まあその店には二度と行かないけれども。一度でいい面白さって -
Posted by ブクログ
みみっちい生活と人から見えたとしても、狭い範囲で幸せを見つけて楽しむことが出来る能力というのは、お金儲けの技術なんかよりもずっと素晴らしいものだと思います。
誰もが認める王道ではなくても、自分で新たに設定した価値観を誰かが追っかけてくる。これはある意味みうらじゅんさんの生き方と似ている部分があるような気がします。
色々な飲み方が本書では書かれていますが、どこで飲むかという事より、どうやって飲むかという意味付けがとても面白く、自分でもいろいろな飲み方をしてみようという気持ちになります。
釣りキチ三平の登場人物で祖父の一平じいさんは名言の宝庫なのですが、釣り堀で釣りをする人々を馬鹿にする三平に対し -
Posted by ブクログ
酒エッセイというジャンルは、好きな人にはたまらないけれど、要らない人にとっては存在感が謎だと思います。
人が酒飲んで酔っ払っているところなんて見たってしょうがないじゃん。という事に集約され、全くですねとしか言いようのないジャンルであります。
しかし、これが心癒され、ささくれた心が滑らかになり、人にやさしくなれる素晴らしい代物なのであります。
そんな中で新進の気鋭「パリッコ」「スズキナオ」のユニット「酒の穴」の二人の豪華リレーエッセイであります。
一番にはチェアリングという、好きなところに椅子を持って行って、そこをリビングのように腰を据えて酒を飲む。という誰もやっていなかったけれど、言われてみれ -
Posted by ブクログ
酒呑み界のビックネームと言えば吉田類、太田和彦の二大巨匠がいます。所が本に関してはこの2人はあまり好みではありません。こればかりは個人の趣向なのでなんとも言えない所であります。酒場の本自体は大好きで、自腹で買う本の多くは酒場巡り本だったりします。
ここの所大好きなのは、雑誌「酒とつまみ」の大竹聡。この人のふにゃふにゃふらーりとした自然体の酒呑み文章は読んでいると本当に酒が飲みたくなってきます。妙な企画をする尖がりも有ってわくわくします。
そして最近ネットのデイリーポータルZでコラムを読んでいたパリッコの酒場巡りエッセイが満を持して登場しました。
このパリッコという謎の人物は若いのに酒場愛が炸裂 -
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Posted by ブクログ
もともとネット上のcakesで連載していたパリッコさんとスズキナオさんのリレー形式のお酒を巡るエッセイ。
多く飲めればいいとか、失敗談を自慢のように語るとか、はたまたスノッブにどのウイスキーがうまいとかいう旧来の酒飲みの話ではなく、いかに居心地よく、気持ちよく、美味しくお酒を飲むかという令和のお酒との付き合い方を示す一冊となっている。
例えば、
・終電を逃したときにどうするか
・おつまみは粒子状のものがいいのではないか、しらたきがいいのではないか
・フェリーの移動時間や、池袋などの都会の隙間で飲むのがいい
・粋な飲み方とは、節酒にいい飲み物とは
など、あれ?わりとどうでもいい話題ばっかりだな。
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