あらすじ
人生は辛い。未来への不安は消えない。世の中って甘くない。けれども、そんな日々の中にだって「幸せ」は存在する。いつでもどこでも、美味しいお酒とつまみがあればいい――。混迷極まる令和の飲酒シーンに、颯爽と登場した酒場ライター・パリッコが、「お酒にまつわる、自分だけのつつましくも幸せな時間」を丹念に紡いだエッセイ集。朝読めば、会社に行きたくなくなる! 夕方読めば、早く会社を出たくなる! 危険な一冊。
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Posted by ブクログ
なんかコロナ前ってこんなだったんだよ。泣きたい。別に一人でも、店に行けて、人がいて、しゃべってるのが利けて。泣ける本じゃないはずなんだけどな。
Posted by ブクログ
パリッコさんのお酒にまつわるエッセイは
今の時代の家飲みにマッチしていて楽しい
です。
コンビニで売られているつまみであっても、
ひと工夫することによって素晴らしく豪華
な酒席となります。
ファミレス飲みであっても、ありきたりで
はない、こんな飲み方はどうだろうか、と
いうような飲み方を提示してくれます。
「家飲みバンザイ」のエッセイです。
Posted by ブクログ
みみっちい生活と人から見えたとしても、狭い範囲で幸せを見つけて楽しむことが出来る能力というのは、お金儲けの技術なんかよりもずっと素晴らしいものだと思います。
誰もが認める王道ではなくても、自分で新たに設定した価値観を誰かが追っかけてくる。これはある意味みうらじゅんさんの生き方と似ている部分があるような気がします。
色々な飲み方が本書では書かれていますが、どこで飲むかという事より、どうやって飲むかという意味付けがとても面白く、自分でもいろいろな飲み方をしてみようという気持ちになります。
釣りキチ三平の登場人物で祖父の一平じいさんは名言の宝庫なのですが、釣り堀で釣りをする人々を馬鹿にする三平に対して、釣りの楽しみ方は沢山あって、楽しんでいる人を笑う行為はこれを恥ずべき、というような言葉でたしなめるシーンが有ります。
本書にも名酒場で酒を飲むことは素晴らしいとしながらも、チェーン店やコンビニ、はたまたパン屋、公園などいろいろな場所で飲み、それぞれの良さを優しい目線で語っています。
有名酒エッセイ作家さんには出来ない、隙間家具のような作品ですが、隙間家具がいったんその場所に嵌ると、他を探すことは困難です。パリッコさんもそうなっていくような予感がします。
Posted by ブクログ
いろいろな場所で、いろんな時間に、いろいろなつまみで酒を楽しむ。
そんなお酒の飲み方を著者が実践したエッセイ。
牛丼屋やファミレスでお酒を飲んだことはないけれど、結構安あがりに飲めそう。
でもお喋りは周りの迷惑になりそうなので一人酒専用かな。