山崎朋子のレビュー一覧

  • サンダカンまで わたしの生きた道

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    だいぶ以前に『サンダカン八番娼館』を読み終えていて、たまたま本屋で手にとった本作。
    本棚を見ていただければわかる通り、堀川恵子氏のノンフィクション『原爆供養塔』を読んだことをきっかけに、このところ広島原爆について書かれたノンフィクションを集中的に読んでいたところだった。全くそれとは関係なく、手にとったというのに、つい先日読み終えたばかりの『広島第二県女 二年西組』、山崎朋子は原爆投下わずか2ヶ月前に、奇しくもそのクラスを疎開で離れたというではないか!つまり私は彼女のクラスメイトたちの最期を知っているのだ…。こういう運命のタイミングとはなんなのだろう。クラスに在籍しながらも生き残り、ジャーナリス

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    2018年06月21日
  • 猫は神さまの贈り物〈エッセイ編〉

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    猫にまつわるエッセイを色々なところから集めたもの。谷崎潤一郎や夏目漱石など、大分昔のものが多く、文体が読み辛く苦労したものもあった。

    解説で角田光代さんが書いてらっしゃることと通じるけれど、現代の猫の扱いとはかなり違っていて、なんだか可哀そうだなぁ残酷だなぁと感じること多々……より家畜的扱いという感じ。

    猫は感情や言いたいことを目に見えて主張するし甘えん坊だし、現代に生きている私は家族の一員として以外考えられないけれど、昔はこんな感じの距離感だったんだなと。

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    2024年04月15日
  • サンダカンまで わたしの生きた道

    Posted by ブクログ

    ありえない出来事に出会った人が、その苦難をどうやって乗り越えていったのかを知りたくて読んだが、どうやって乗り越えたのかが読み終えて数日経った今では思い出せない。
    おそらく、事実を中心に回顧として書いてあるため感情や気持ちの切り替え方、前向きな気持ちへの持続の仕方などが書いてあったけれども、それより事実の強烈さの方が浮き出てしまって強い記憶になってしまっている。
    パートナーとなる人の支えは大きいのだなと痛感した。

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    2017年10月29日