酒井敏のレビュー一覧

  • 京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略

    Posted by ブクログ

    生き物の社会構造と進化の構造を知り、多様性を理解するのにとても役立ちます。▼我々は、世界を樹形図構造的な因果の秩序でとらえがちです。しかし自然界は未来予測不能なカオス。そのカオスの世界はスケ―ルフリーネットワークという生存に有利な秩序(complex networks)であることが分かりました。直線型の樹形図秩序ではなく、ランダム発生的な正規分布と異なる。生き残りに強い柔軟性の高いネットワークです。そこには「まじめ」だけでなく「アホ」の存在が必要です。「選択と集中」は長期にはうまくゆかず、「アホ」を自由に走り回らせた方が未来を切り開く。数学的意味は難しそう。▼共産主義も独裁主義も長くは続かない理由が、本書で分かる気がする。▼書き写し:「多様性は、『みんな色々でいいですね、楽しいですね!』ではない。大嫌いなやつ。絶対合わない、目も合わせたくない。そういうやつも含めての多様性だ。カエルにとってのヘビや、人にとってのゴキブリこそが多様性だ」。多様性を受け入れようと思ったら、理解できない人や嫌いな人の存在にも耐えなければなりません。いまは多くの人が強い商人要求を抱えている社会。それを象徴するのが、SNSにおける「いいね!」でしょう。

    0
    2020年02月05日
  • 京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略

    Posted by ブクログ

    本書は京大の先生が「アホ」なことをする重要性を「マジメ」に書いた本という印象でした。
    1章、2章のカオスについての話は少々理屈っぽく読んでいて眠くなることもありましたが、3章以降の本題は読みやすかったです。
    「選択と集中は絶滅への道」とも書かれていますが、大学内においても「無駄」と思われるものを排除して過度に効率化を進めようとする昨今の情勢に警鐘を鳴らしています。

    0
    2019年12月08日
  • 京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略

    Posted by ブクログ

    職場の上司から「この本、読んでみると良いよ」と言われ、お借りした本。大学における教養概念を考えていく上で、ヒントがたくさんあった。著者は京大の旧教養部・総人の教員であり、「アホ」や「ムダ」・「ガラクタ知識」の効用を自身の研究と教育経験に基づきわかりやすく説いている。複雑化社会に対応するには、生物の真似をし、様々なことをやってゆるく選択するという「発散と選択」の考え方が有用とのこと。今日の樹形図構造により組織された秩序だけで、物事を判断しようとすると、人間がが生物でなくAIを備えたロボットのようになってしまうと危惧されている。本書では教養について、「カオスな世界では、因果律を積み上げた体系的知識(樹形図構造の知識)はどこかで破綻してしまう。そのときに必要になるのが、いわゆる教養なのではないでしょうか?だとすれば、教養とは樹形図構造の『外側』にある知識だとみなすこともできるでしょう。」(p.108)という見方を示している。

    また、京大の「教養部」がなくなり研究者がプレッシャーを感じずに研究できる場が一つなくなり、さらに大学界全体が法人化後競争原理にさらされ、論文一つひとつの質にこだわらず、本数や生産性・効率性を過度に重視する昨今の風潮を明確に批判している。

    大学論において、大学における教養と科学技術政策は、分けて論じられることが多いが、相互に関連しあっていると改めて認識した。最後に、終章の政財界に対する著者の主張が少しでも届くことを望みたい。

    0
    2019年08月12日
  • 京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略

    Posted by ブクログ

    なぜ私は京大生時代、あんなにものを自由に考えていたように思えたのに、卒業して約25年、こんなにも受け身で面白味のない人間になってしまったのか。その哀しみを打破してくれる本でした。もうこの人生には「飽き飽き」!

    0
    2019年07月25日
  • 京大変人講座

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    変人が多いと言われている京都大学で教鞭を執る先生方の本による授業。

    難しい所もあったが、具体例などを示して分かり易く伝えようとしてくれていた。卒業論文執筆前に読めば、論文構成のヒントが得られたのではないかと思った。

    個人的には2、3、4章が興味深かった。常識を疑う事が人生を豊かにする方法なのではないかと思った。

    全体を通して、(6章にも書かれていたが)一つの分野を極める事こそ学問であり、それにより力がつくのだと思った。続編も読みたい!

    0
    2019年07月03日
  • 京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2019/3/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2019/3/26〜3/29

    本屋で偶然見つけて買った本。そう、その通り。ずっと自分の中でモヤモヤしていたことが、明瞭に言語化されている。選択と集中、をやり始めてから、日本はおかしくなり始めた。成果を求めるのではなく、オモロイことをやらないとね。

    0
    2019年03月29日
  • 京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初の方はローレンツ方程式だの、べき分布だのが出てきて、「これは読み終われるか?!」と不安だったが、終盤に向かうに連れて、難しい数式やグラフが消えて、感覚的に理解できる内容になったので良かった。
    面白かったのは、友達の数の多さのグラフ。突出して多いのは友達が極端に少ない人ということ。
    友達の数に限らず、不平等な分布が多いのは様々なネットワークでの特徴なんだそう。
    また、「選択と集中」ではなく「発散と選択」という言葉は自分の中では画期的な言葉だった。
    発散と選択とは、今うまくいっていても未来のことなんて分からないから、今うまくいっている中から選択してしまったら、将来どうなるか分からない。それなら、効率や短期的な合理性は考えずにあれこれやってみよう!という考え方を集約した言葉だ。そして、それらの一見ガラクタに見えるものが繋がることがあるという。それも多くなればなるほど繋がりが生まれるというのだから、面白い。
    読書でもその感覚は味わえるのではないか。難しい哲学書、科学系の本、歴史小説、自己啓発本、エッセイ等、雑多に読むことで、それらが自分の中で繋がっていく感覚が得られたことが何度もある。
    これからも色々なジャンルの本にチャレンジしていきたい。

    0
    2026年06月26日
  • 京大的教養 「正しさは伝わらない、楽しさはうつる」

    Posted by ブクログ

    「見覚えのある雰囲気の本だな」と思ったら、『京大的文化事典 自由とカオスの生態系』を書いた杉本氏が携わっていたのですね。
    納得。
    ちなみに、サブタイトルの「正しさは伝わらない、楽しさはうつる」は、かつて京大で名物教授と言われた故森毅先生のお言葉とのこと。

    「京大的教養とは何か」を明確に説明するのは難しいようですが、自分自身は「人や学問への接し方に対する懐の深さ」だと解釈(定義)しました。
    そしてそこには、テーゼもアンチテーゼもジンテーゼも受け入れる寛容さがあるように思います。

    が、時代とともに、京大も徐々に四角四面な学生が増えてきているようですね(京大のスタッフにも)。
    今後も京大的教養を継承してほしいですが、果たして時代が許してくれるかどうか、気になるところです。

    0
    2026年06月25日
  • 京大的教養 「正しさは伝わらない、楽しさはうつる」

    Posted by ブクログ

    ・正しさを手放すことに一役買ってくれた本
    ・シンプルに京大っていいな…と思った
    ・世の中を捉える前提を読んでいい意味で目が覚めた

    最近、本を読む時に
    ちょっとでも自分の心が動いた箇所や、発見、共感があると都度ふせんを貼っているんだけど
    読み終わって付箋だらけだった。笑
     
    私にとってはそのくらい興味を持って読めた本でした〜!

    0
    2026年05月18日
  • もっと! 京大変人講座

    Posted by ブクログ

    1つ目の蟻のお話が特に素晴らしかった。
    次席は最後の自己の中に他者が存在していること。
    ほかはあんまりおもんない

    0
    2025年10月09日
  • 京大変人講座

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    地球の教室は私の興味ある分野。基礎的部分を分かりやすく解説。経営の教室は衝撃的。鮨屋のおやじとの闘い。高級であればあるほどサービスは減る、なるほど。上下関係、したからのサービスは価値が低く感じられる、これもなるほど。お作法は不合理なもの。鮨屋のおやじの仏頂面には理由がある。このシリーズ面白い。

    0
    2025年06月02日
  • 京大変人講座

    Posted by ブクログ

    京大の変人教授たちがそれぞれに「変なテーマ」を取り扱い、独自の研究データから得た知見をもって、常識を疑う視点を持つことが重要だと示してくれる。

    『“変人”がいるから人類は繁栄してきた』という一節はとても興味深い。

    視野を広げ、視点を変えて、一般論やもっともらしい説に固執せずに柔軟な思考を保ち、ユーモアを忘れずに過ごしたいと思う。

    0
    2025年03月11日
  • カオスなSDGs グルっと回せばうんこ色

    Posted by ブクログ

    大学以来に見た先生の名前だったので手に取った。

    仕事柄、SDGsに触れてきた方なので、知っている内容ばかりかと思っていたが、深い考察が多く、自身のアップデートにつながった。
    たとえば、プラスチック問題は、目的をCO2、化石資源、マイクロプラスチックどこに置くかで変わる、とか。環境にやさしい、というのは人間中心てみた環境でしかない、とか。

    産官学のうち、特に官学に詳しい。

    0
    2024年06月05日
  • カオスなSDGs グルっと回せばうんこ色

    Posted by ブクログ

    SDGsについて肯定的な意見ばかり取り入れてきたので、否定的な意見も欲しくて勇気を出して手に取りました。
    結果として、とても「オモロい」本でした。
    SDGsはゴールではなくスタートラインという言葉に感銘を受けました。
    何事も「ぼちぼち」が大切です。
    無理のない範囲で、自分さえも取り残さないように、できることだけやっていこうと思いました。

    0
    2023年11月04日
  • カオスなSDGs グルっと回せばうんこ色

    Posted by ブクログ

    SDGsはキレイゴトの目標で、明確な達成基準があるわけでもないため、無理をせずぼちぼちやることが大事という。
    プラスチックゴミは、海への流出を防ぐ意味で、素材を揃えて回収しやすいペットボトルくらいをリサイクルでフリース素材などに回し、それ以外は焼却して熱回収するのが最も良いというのは目から鱗。埋め立ては資源循環を止めてしまうためにサステナブルではないし、雨などで侵食されて流出することもある。リサイクルは異なる素材では難しいうえに、品質が劣化するためプランターなどの屋外用途が多くなり結局劣化して雨で流れ出しマイクロプラスチックとなって海を浮遊してしまう。焼却は二酸化炭素排出の観点で欧米で忌避されているが、化石燃料の消費に比べて微々たるものであり、廃プラがなければ代わりに化石燃料が燃やされていたような用途での活用であれば結果として二酸化炭素排出量は変わらないというのは納得。
    地球温暖化については、的確に予測しようとすると深層海流まで含めた膨大なデータが必要で、自然界の巨大な排出と吸収がどのように変化するかも見通しがたいため、人間の活動による二酸化炭素排出量を何%削減すれば気温上昇を何℃に抑えられるという予測がそもそもかなりいい加減なものである(ただ、脱炭素の取組自体の重要性を否定するものではない)。
    意思決定者も管理者もいないスケールフリーネットワークが極めて強靭であり、自由度の高い社会や組織が強い組織であるから、失敗を許容し、アホな挑戦を奨励する社会を目指すべきという。
    そして、かつてシアノバクテリアが光合成を始めて酸素という(当時の生物にとっての)毒を生成し始めた後に、酸素を取り込んで二酸化炭素を吐き出す生物が生まれてきたことや、化石燃料のような捨てられて自然の循環から外れた物質を活用するホモサピエンスの活動が生じたことなどを念頭に、現在どうしようもないと思われているプラスチックなどの廃棄物も、いずれそれをご馳走としてエネルギー循環に戻してくれる生物が生まれてこないとも限らず、SDGsはそれまでの時間稼ぎとしてぼちぼち取り組んでいけば良いとの主張。
    面白い。星4つ。

    0
    2023年07月15日
  • もっと! 京大変人講座

    Posted by ブクログ

    【最変人】
    すばらしい。変人ぷりがすばらしい。

    人と違うことをしている人には魅力を感じます。
    最新技術をアートにする。この考え方すごいです!

    「全員が人とかぶらないで違うことを行ったら」どうなるのでしょうか。
    ・コミュニケーションが取れない
    ・グループで目標に向かうことできない
    デメリットとしてはこれぐらいでしょうか。

    ただ、その人の考え方を容認すれば、コミュニケーションが取れないことはないと考えます。私の考え方も一つ、あなたの考え方も一つというようにそれぞれの考え方が存在することを認めれば問題ありません。

    グループで成し遂げることは、結局、ひとりの人間が考えたことをその他まわりが共感して進めることが多く、全員が違うことを行うという意味ではグループによる達成は難しいと思います。しかし、ひとりの先駆者に賛同してしまう人が現れるのも事実で、全員違うことを行うという定義の方が成り立たないということになります。

    労働はAIにまかせて、全員アーティストになりましょう!!

    0
    2020年06月14日
  • 京大的アホがなぜ必要か カオスな世界の生存戦略

    Posted by ブクログ

    アホ

    ・京大入学時には何度もアホの大切さを強調される。常識やマジメの対立概念
    ・アホは打率が低い、おもろいが褒め言葉
    ・暴力的なまでの自由、どこに歩いていいかわからない、1/3は行方不明になる
    ・効率を求め即戦力を欲しがる産業界の要請で京大の良さが失われつつある。

    ◯予測不能なカオス
    ・ローレンツの理論: たった三つの変数で方程式を記述したが初期値の微妙な差で答えが変わることを示した。
    ・バタフライエフェクトのように、自然界は精度の問題ではなく予測は原理的に不可能。カオス理論ともいう、因果関係がわからないため、過程もわからない
    ・外的要因ではなく、結果を入力としてフィードバックループする中で何かが生まれる、これが自己組織化
    ・物事の因果関係は必ず合理的に説明できるはずだという信念が昔より強まったのではないか。どこまで努力しても事故は起こる時には起こる。

    ◯カオスな世界の生存戦略
    ・生物の進化は目的を持って行われたわけではなく、結果的にたまたま環境に適してた個体が生き残った、これがダーウィンの進化論
    ・初めて光合成を行ったシアノバクテリアは偉大と思われるが、これにより生じた酸素という毒ガスにより多くの生物が絶滅したと考えられている。そして酸素を吸って生きる進化をした生物が繁栄した、人間である。
    ・想定外の変化に耐えるには予測ではなく発散と緩い選択が大事。
    ・べき分布のスケールフリー構造が自然界には多くその恩恵は頑強性の高さ。友達の数は圧倒的多数の少ない人と圧倒的少数の多い人に分布する。
    ・対照的な正規分布になるランダムネットワークは、故障によりランダムにノードが破壊されていくとある臨界点で突如システムとして崩壊。
    ・不平等な構造がネットワークに頑強性を生んでいる、モテる人はモテる。しかしこれも極端になりすぎると一人勝ち構造になり頑強性が損なわれる。
    ・生物的なスケールフリー構造と、決定論的な樹形図構造のハイブリットな使い分けが人間の生き方。

    ◯イノベーション
    ・教養には決まった体系がなく目的がない、体系的な学問が樹形図構造ならば、教養はスケールフリー構造
    ・教養が人類にとって大事なのは、無節操で非論理的で一見無駄にしか思えないから。
    ・独立したものが多数集まったとき、ある密度を超えると急激に繋がり出す現状がおきる、これを複雑系の世界でなパーコレーションという。
    ・一つのアイデアが何かとつながって新たな価値を生み出して、更にそれが別の何かとつながるといつ連鎖反応よる相転移、これがイノベーション
    ・必要な知識が変わった時にガラクタがたくさんあることで、裏道を見つけられる可能性を持てる。
    ・私たちの世界は一つの正しい理屈(神、物理法則)を根っこに持つ樹形図構造で繋がっているわけではない。多くの分野体系が重なり合って集合体を作っている。局所的な樹形図は必ずしもお互いに整合性はないが、相互に影響しあって変化していく。
    ・世の中の最先端にいると世間から成果を期待され自由には行動できない。自由と最先端は二律背反。世の中の期待がなくとも自分にとって新しく面白いものこそ自分の最先端。
    ・教科書を読むとその内容にひきづられる、何かがおかしいと思って始めたのなら、知らないという武器を生かしてやるべし。
    ・選択と集中ばかりしていると選択するものがなくなる。必要なのは発散と選択
    ・飽きるというのは一つのものに依存しすぎないリスク回避の方法。

    ◯
    ・人は過去の努力をどんどん無駄にする事で新しいことに向かうことができる。ムダがどれどけ身につくかが教養。
    ・多様性の大事さ、多様性は大嫌いな奴も含めて
    ・人生の意味とは、ありそうでなさそうで、やっぱりあるもの。最初から何処かに存在するのではなく、内側から湧いてくるもの by 戸田山和久 哲学入門
    ・アホとマジメの共同作業がカオスな世界で生き残るカギ

    0
    2020年05月30日
  • もっと! 京大変人講座

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    <目次>
    はじめに
    第1章  アリ社会の仁義なき掟~女王アリと働きアリの微妙な関係…市岡孝朗
    第2章  曖昧という真実~割り切れないから見えてくる、グレーゾーンに潜む可能性…伊勢田哲治
    第3章  アートはサイエンスだ!~アーティストと研究者,二足のわらじで見つけた日本の美…土佐尚子
    第4章  そうだ!宇宙に行こう!~手話と学問の意外な関係性…嶺重慎
    第5章  「できない」から「できる」んだ~「他人事」になる」社会の中で、自分を唯一性を持って生きる…富田直秀
    おわりに  「本能の声」に気づく、従う

    <内容>
    京大の変人講座第2弾。第4章、5章は深いですね。手話者は日本語を手話に翻訳するのではなく、手話で考えて手話で話す。「わかる」のでは演技で、それは他人の言ったことのコピーでしかない(ただし、その演技も必要)、自分で考えるということは、「自分だけ」しかできないことを意識しないといけない。なかなか文にすると難しい(と言うことは、わかっていないんだな…)。そこで必要なのは「好き(SUKIる)」だそうです…。高校の教師としてはどうすればいいのか?ですけどね…

    0
    2020年04月21日
  • 京大変人講座

    Posted by ブクログ

    京大と銘打つ通り、京大の先生方の特別講義の集めたもの。変人なのかもしれないが、文章や中身は至ってまとも、むしろ読みやすい。
    世知辛い世の中になったのは、同調圧力のせいであり、それに負けるなと頑張っている人たちに向けたエールでもありました。
    やはり京大の方々は面白い人多いですよね。自分の周りでもそう思う。

    0
    2020年03月05日
  • 京大変人講座

    Posted by ブクログ

    小曾根哲教授の地球学、神川龍馬助教の進化生物学が面白かった。▼地球岩石学者の小木曽教授の『常識を越えるノート』:1)地球はいま46億歳。気が遠くなるほどの悠久の時間を生きている。2)火星と金星には生物はいないのに、地球だけ「”たまたま”いい条件が重なって生命が生まれた。3)原始の生物にとって酸素は猛毒。酸素に適応できた”変な生き物”だけが残った。4)恐竜を絶滅させた隕石は、またやってきてもおかしくない。5)地球はだんだん冷えているが、太陽はさらに明るく熱くなっている。地球は今、そのはざまで微妙なバランスを保っている。▼進化生物学者の神川助教の『常識を越えるノート』:1)細胞同士で合体すると、意外なパワーアップをはかることがある。2)生物学的にいうと、人間はわりにカビに近い。3)マラリア原虫は光合成をやめて、人間を殺すことを選んだ。4)地球上には、まだ発見されていない生き物がゴマンと存在する。5)”変人”のはみ出し者が進化のチャンスを得る。▼地球物理学者の酒井敏教授の『常識を越えるノート』:1)天気予報は1週間が限界。2)世間の物事には「カオス」と「フラクタル図形」が満ちている。3)小さなことが積み重なって、予想もできなかったことが起こる。4)無計画につくられたネットワークは意外と強い。5)「ぼちぼちいこう」をモットーに。あまりに計画的に生きようとするのは徒労。

    0
    2020年02月14日